東大UTFRの木更津高校訪問2024(千葉県木更津市)
執筆:東京大学後期教養学部3年 かーる
県立木更津高校へ
先日、UTFRメンバー4人で千葉県の県立木更津高校を訪問しました!この企画の代表者であり、木更津高校OBでもあるメンバー曰く「木更津高校には優秀な学生さんが多くいらっしゃるので、我々が講演をすることで東京大学をより身近に感じてもらいたい」ということでした。
午後に木更津駅に集合、そこから徒歩で木更津高校へ。午前中で授業が終わる日だったこともあり、高校から駅までの道のりで多くの木更津高校の生徒さんとすれ違いました。高校へ向かう途中、正門近くの交差点で木更津高校OBのメンバーに声をかける男性が。
どちら様だろうか…?と思ったが、どうやら木更津高校の日本史の先生のようで、信号を待つほんの少しの間OBメンバーとお話をされていました。
高校に着くと、何人かの先生方が温かく迎えてくださいました。ここでも先生方がOBと親しくお話されている姿を見ると、本当に生徒思いの学校であることがよくわかります。なんでも、先生方は今回の私たちの訪問を生徒さんに伝えるために、校内に掲示するビラまで作って待っていてくださったとのこと。感謝してもしきれません…。
いざ講演
講演には、放課後まで学校に残って勉強していた生徒さんたちが文理を問わず来てくださいました! 会場に入りいざ講演開始。はじめにUTFRメンバー4人各自の自己紹介と東京大学の概要から。今回の訪問企画代表から、受験制度と東大独自の進学選択制度、さらに「東大の魅力」についての説明をさせていただきました。
ここでは、企画代表が東大の魅力として「学問に関して不足することはほぼない」という点を強調していたことが印象的でした。東大における学びの幅広さと自由度の高さは、実際に私自身も入学以来ずっと感じ続けているものです。特に象徴的なのは、入学時点では学部が確定せずその後の成績に応じて2年時に自由に所属学部を選べる進学選択制度。自分の興味関心についてじっくり考え、理系入学でも後から文系に変更(またはその逆)できるほどの自由が確保されているというのは、確かに魅力的と言えるかもしれません!
東大を身近に
続いて今回の訪問メンバー4人から、それぞれの受験経験についてのお話をさせていただきました。最終的に志望校である東大に合格したという内容は成功体験としての側面もある一方で、今回はそれぞれがそこまでの過程で直面した困難や、失敗したと思う点についてもしっかりとお伝えしました。
東大生も皆が皆、高校時代から苦手な科目や弱点を持っていなかった訳ではありません。それぞれが自身の弱みと向き合い、時にそれを克服し、時にそれをある程度受け入れながら、それぞれのやり方で東京大学へとやってきたのです。東大生は特別な存在ではないし、たくさんの失敗も経験している、という点を高校生の皆さんにお伝えし、少しでも東京大学を身近に感じていただくこと。今回のお話でそうした目的が少しでも達成できたことを願っています!
講演の後は質疑応答の時間として、今回参加してくださった高校生の皆さんから、日々の勉強や受験に関する疑問、悩みについてお話を伺いました。勉強の方法から受験制度まで、様々な角度からの質問に対して、4人でお答えさせていただきました。
それぞれの特殊な受験経験を、こうしたやり取りを通じて高校生の皆さんに役立てていただけること。それを思うと大きなやりがいを感じられる時間でした!質問してくださる皆さんの声や表情から、それぞれの学習に対する熱心さがひしひしと伝わってきて、「大学生の自分も頑張ろう!」と、かえってこちらが勇気づけられたようにも感じます。
生徒の皆さんがとても熱心に聞いてくださったお陰で、私たちも非常に楽しくお話をすることが出来ました! 県立木更津高校の先生方、生徒の皆さんに心より感謝申し上げます!