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健やかなるものと病むものは同時に生きる
良かったこと
ひとつ、良かったことは、なかなか素直に大人の言葉に従いたくない女の子を辛抱強く待つことができたこと。本当はとっても気持ちのやわらい子なのに、なにかでつっかえると、先へ行けなくなって行動が止まってしまう。スケッチしたいの、といって、少し描いて、また、ピアノするーー、と。気持ちの切り替えができました。最初どうしてもしたくなかったのは左手。苦手だったんだね、でもそれを言われるのも嫌だったのね。人に言われるのは嫌。でも自分で決めて自分で取り組み始めたことはちゃんとできる。そうして、後半はうんと頑張ってできたこと。
いろんな葛藤がきっとあったね、私も私で、あったんだ、実は。
じくじくしたり、突っぱねられたりすると、もう、また〜、なんて思ってしまうし、つい「大人の言うことをすんなりできる子」のほうが楽、なんて思ってしまいます。
でも、彼女は自分でピアノに座って、自分で左手を頑張った。
怒らないで、良かった。
それは私の心の整理のほんの少しのさじ加減、もう少し待ってみるっていう。
たびこは空へ
昨日記事に書いたたびこという猫が花になって本当に旅立って行った話の続き。
今日もその花は香り、咲き、そして盛大に散っています。
命、というもの、時間というもの。
そのリアリティを教えてくれているのでしょう。
それも、この、人類の危機たるこのときに。
タビだけど、これはヒメコブシという一本の樹木。
燃え立つかのようです。
コロナ、という生命。炎。
一人ひとりの生命。老い、若さ。
そうか、みなが同じ方向に進んでいく、広がっていく。
自分て、なんて、小さい、ちゃんと向き合えないと思うことも
そういうことも実はあった。今日は東京の報道を見て、娘や友人たちを思うと心穏やかではなかったし、それが、変なところで、でてきてしまって、ちゃんとレッスンに集中できなかったことがあります。
不安、というのはいつも、なにか方向性を見失わせてしまう。自分の弱いところだと思います。
自分に完璧を求めると、しんどい、でも、なにもここで躓かなくても。
健やかなるものも病めるものも、同時に生きる。
それが、世界。
抱き込みながら、翻弄されながら。
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