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身体の延長の楽器、楽器の延長の身体

生徒たちはリトルコンサートの曲に
だいぶ熱がこもってきた。
特に高学年、中学生の集中力はこっちが羨ましくなるくらい。

暗譜も大体できたが、まだ何かが重い。
どうしてもつっかえる。
など、まだまだ磨くところがいくらでもある。

音楽の、その曲のその音群をどう音出しするか
を、事細かにやりとりする。

生徒をよく観察する。
思うように弾けないらしい。
干渉してくるのは、楽譜上の理解の問題か、聞こえているものの偏りか
肘や肩の余分な力か、体のバランスか。
あるいは、この先に続く音への不安か。

音をこ綺麗にクリアに揃えていくために、
練習量以前に、音の出し方と実際になっている音の関連を
紐解いていくことで大抵対処の方法が見えてくる。
理解のない練習を重ねるのは、うちでは推奨できない。

それで、小さな箱から
ピアノのハンマーアッセンブリーを取り出してきて
手に持ってもらった。
触れて気がつくことがあり、それだけで演奏がうんとかわったりする。

身体の延長として楽器があり、楽器の延長に身体がある。
この感じが掴めてくると、かなり面白くなる。

今、一番楽しいレッスンどきだな。
生徒にとっても私にとっても。


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音楽前夜(谷中みか)
愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!