気配
気配というのは
こっち側からみた名称で、
向こう側から言えばそれは実在があるはず。
音楽はその人の中で立ち上がってくる
気配の中にある。
手本はその人の中にしかないんだ。
その気配の実在を私が知ることはなくても
その人の実在が、音楽を模索しはじめれば
実在の音楽は音楽を求めて動き始める。
こちら側で鳴らす音楽は、
正解とかではなくて、
その実在が形を纏うための
しつけ糸のようなもの。
形をなぞるのではなく、
動き始めたものは、自ら形をなし始める。
もう一度、と、その人は言う。
もう一度やってみたいの。
なにか、つかめるかも、と。
この仕事をしてる醍醐味。
愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!