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一生勉強一生青春
今、地域包括ケア病棟に勤務している。異動になってちょうど1年。急性期を脱して、症状が安定した患者さんに対して在宅復帰を支援する役割がある。
その他にも癌のターミナルで緩和ケア目的の入院も多い現実がある。
私は看護学校時代、外科看護に興味を抱いていた。その影響で他県のがんセンターの就職試験を受けたことがある。不合格の通知をもらい、家から近い地域の総合病院に就職した経緯がある。
看護師人生のスタートは、外科病棟だった。癌に罹患する患者さんへのOP前後、化学療法の看護のみならず、ターミナル患者への関わりも多かった。
しかし、緩和ケア認定看護師の主任がいたこともあり、関わりの悩みを言葉に出せる環境だった。できないことが多い。死に向かう人にかける言葉がみつからない。訪室するも、言葉少なめに早々に退室する。
しかしながら、言葉よりも・・・なにもできない無力さを感じながら、会話量は少ないけれども、気になり訪室回数が増えてくる。訪室することで、落ち着かず邪魔になるかもしれないと思いながら・・・
患者さんに怒られながらも・・・
この関わりを肯定してくれる先輩看護師がいてくれた。これが今の自分を支えているのかもしれない。
とはいえ、ターミナル患者さんへの看護でも認知症看護の学びは活用できるのだ。最近、学んでいる認知症の緩和ケア。
さまざまな苦痛をアセスメントする。
モルヒネだけが苦痛緩和をする方法でないと考えている。
看護はまだまだある。医学では方法がなくても、看護は心臓の拍動が止まるまで実践することがあると看護学校時代に学んだ。
癌に罹患したこともなく、癌の痛みも知らないけれども・・・
安心感や心の安らぎに繋がるようなケアを実践できるように・・・
観察・アセスメントする。認知症看護もフィジカルアセスメントが大切であると言われる
やはり人生は一生勉強。