第132話 疲弊した勤め人のオアシス 健康ランドへのいざない 20240108
年末年始の怒涛の勤め人業務により、我疲弊なり。
皆が年末ご馳走を食べ、紅白歌合戦を鑑賞しているときに、我労働せり。
皆が年始に寝正月を実施し、もうお腹パンパンで太ったよ~とか言ってるときに、我労働により瘦せたなり。
わたくしは製造業界に従事し、生産技術職の一兵卒として工場に勤務している。
生産技術とは生産ラインの設計や導入に従事し、数億円の設備投資を実施するようなダイナミックな業務をしている。
ダイナミックゆえに、生産に与えるインパクトも絶大であり、失敗は許されないのだ。
ほんとうに許されないの。
失敗したら、たった数日で億単位の損失がでちゃうの。
一方で成功すると英雄になりえるのだ!っと自分に洗脳をかけることで辛うじて、自己保全をかけているのだ。
現実は成功してもやや偉い人から「よくやったね~(はなホジホジ)。」程度のお褒めの言葉をいただけるだけである。
数百万・数千万円の利益をもたらしたとしても、それは麗しきチームワークで皆ががんばったから利益がでたのだという理屈に帰結する。
わたくしの働きは目くそ鼻くそである。
実際は、わたくしじゃないとできなかった難しい工事やったんだよ!
関係各所の調整もわたくだからなせた技なんだよ!
って思ってるけど、言ったところでしょうがないのである。
だって、わたくし勤め人なんだもの。
なぜこれほど、とめどなく愚痴がでてくるかと言うと、冒頭のとおり、疲弊しているからである。
この疲弊を回復させるため、先日有給を取得した。
そして、赴いたのだ。
疲弊した勤め人のオアシス。
健康ランド!
実はわたくし健康ランド童貞であった。
はじめて訪れた健康ランドの感想は、「最高」である。
極楽浄土であった。
同じ健康ランド童貞の諸君に説明すると、お風呂はもちろん、食事もとれて、そのあと、快適に昼寝もできちゃう施設が整っている素晴らしい桃源郷なのだ。
心身ともに疲れた勤め人へのオアシスである。
まずお風呂でさっぱりする。
サウナは必須である。
サウナ10分➩水風呂➩外気浴。
このセットを3回以上繰り返す。
するとととのうのだ。
心的ストレスを解消するには、頭の中を空っぽにするのがおすすめだ。
サウナでととのうと、身体の急激な血管収縮の働きにより、頭がぼーっとし、考えることができない。
これがよいのだ。
中途半端に偉くて、あれこれ小言を挟んでくる変な上司とか、
邪魔でしかない雑務を振ってくるやからとか、
意味のない社内ルールを盾に鬼の首とったかのごとく主張してくるやつとか、
専門的なこと何もわからないのに、わかった風に装って混乱させるやつとか、
雑談が長すぎて時間を無限に奪っていく野郎とか、
愚痴が無限にでてくるのでここらへんにとどめておくが、これらのようなことを一切考えなくて済むのだ。
強制的に、頭を空っぽにできる。
そして、サウナと風呂を出た後は、食事である。
まず、カラカラののどを潤すため、オロポをがぶ飲みする。
そして、味が濃く・塩分たっぷりのチキン南蛮を食す。
サウナで失ったミネラルを補給するのだ。
わが実家はきわめて節約家だったので、お肉といえばチキンでした。
その名残でチキンを選びがちなのです。
チキン大好きである。
食後、心地よい満腹感から睡魔が訪れた。
昼寝を想定されたナイスなソファーでウトウトしながら、読書をした。
読書の途中で1時間ほど昼寝を実施した。
なんとも優雅な時間である。
長らく積本されていた本を読破。
素晴らしい本でした。
名著です。
わたくしも宅建とらないとなと思いつつ、勉強したくないなとも思っております。
お風呂・サウナ・オロポ・チキン南蛮・昼寝・読書という贅沢な時間を過ごし、わたくしのストレスがやや緩和されたのでした。
この健康ランドは後払い精度なのです。
総額5千円!!
ケチのわたくしとしては、吐きそうなほど高い。
贅沢し過ぎたと反省しながらも、「これが労働力回復のための経費か」っとわかったような気がしたのでした。
おわり。