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【俳句エッセイ】秋の季語~満天星紅葉~

 11月7日は立冬です。あと数日もすれば、暦の上では冬ですね。秋らしさを実感する前に、冬へと入っていきそうです。

 紅葉は、遅い地域もありそうですが、ちらほらと黄色や赤の景色を楽しめる場所もありますね。

 満天星紅葉(どうだんもみじ)は、満天星躑躅(どうだんつつじ)の葉が紅葉することです。

 満天星躑躅は、公園や生け垣に使われますが、観賞用として楽しめる植物です。白い小さな花が咲く様子は、空いっぱいに散らばる星々のようです。スズランの花に似ているので、清楚で可憐な印象を受けるでしょうか。

 公園や生け垣に使われるのであれば、定期的に手を入れて大きく成長しないようにしなければなりません。放っておけば、3mにもなるそうで、花が満開になった様子は、星が空から降ってきそうです。

 4月中旬から5月に花が咲きますが、秋には葉っぱが美しい紅色に染まります。

 暑さ寒さに強く、丈夫で育てやすい植物。

 春だけでなく、秋も楽しませてくれるなんてうれしいですね。

 初めて、満天星紅葉という季語を見たとき、近所で見かける満天星躑躅の紅葉のことだとは思いませんでした。

 満天星を文字通り、空の星と連想しましたが、小さな白い花のことだとは気づけませんでした。

 俳句では、季語を使いますが、季語として植物がよく出てきます。

 俳句を詠みたいと思えば、季語との接触は欠かせません。知らない季語があれば、辞書やインターネットで調べることもあります。

 季語と仲良くなる。

 知っている季語を増やす。

 俳句を詠むうえで、大事なことのひとつだと、本を通じて教わりました。知っている季語、仲良しの季語が増えると、自分のつくった俳句にぴったりの季語を選べるようになるそうです。

 季語を通じて、新しく知ることもあります。

 自分が豊かになるようで、うれしいです。

 

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