地図と地域福祉
石川県珠洲市を制作しました。
©︎OpenStreetMap Contributors.
そして今回の切り絵地図で
感じたことがありましたので
内容をシェアしたいと思います。
石川県の珠洲市、能登半島地震に伴い
大きな被害を受けた地域です。
今回の切り絵については、
お客様より現地への想いを伺っておりました。
被災地の復興を願いながら、制作致しました。
制作にあたって、
地図の"建物"に注目しています。
普段は、線(道路)がメインですので、
少し違った雰囲気に見えるかもしれません。
OpenStreetMapを使って下絵を作っていると
詳細にマッピングされている場所と
まだ建物がマッピングされていない場所と
地域によって、状況が異なることに気付きます。
ただ、今回の珠洲市については、
細部まで(地理院地図では省略されている建物も!)地図が描かれていました。航空写真なども確認し、その精度に驚きました。
皆さまは、"クライシスマッピング"をご存知でしょうか。
http://crisismappers.jp/
自然災害等の危機的状況下で、
現場の状況がわかる地図を作り
世の中に発信する活動です。
クライシスマッピングで作られた地図は
被災地域の方や救援活動にあたる人の役に立ちます。
青山学院大学の古橋先生が中心となり、
多くの方々の協力によって、地図が作られています。
実際に、学生の皆さまも参加されたと聞きました。
学部が社会福祉でしたので、
社会福祉分野の学生にもぜひ伝えたい。
地図と地域福祉が密接に結びついていることを感じていましたが、大学でマッピングを知る機会はありませんでした。ボランティア活動の一つとして、大いに取り上げられるべきトピックだと思います。
地図がなければ、見知らぬ土地での活動は困難ですし
慣れ親しんだ地域でも例えば、
保育所では「お散歩マップ」(2023年4月児童福祉法改正・保育所等については、安全に関する事項についての計画を各施設において策定が義務化)
高齢者施設では「まちの歴史・思い出マップ」
障害者支援では「ホイールマップ」(WheelMapなど車椅子でアクセス可能な場所を示す地図)
ぱっと思いついただけでも、
各分野で地図が必要だと気付きます。
さて、話が長くなってしまいましたが、
・誰もが地図作りに参加できること
・地図を作ることが地域支援に繋がること
切り絵作りを通して、出会った「地図」の世界!
私も微力ながら、こうした活動を
応援したいと思いシェアしました。
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