【Voice of Cards ドラゴンの島】病気の村にて-3【第7章】

　新薬の実験体にされて無残な状態になってしまったダストくんとメルブールちゃんのご両親。
　いっぽう、ダストくんとメルブールちゃんはというと……やはり別のお薬を投与されている様子。

　最初にジルバさんの元を訪ねて、この村への移住者と勘違いされたから説明したら「どうりで不適合者がいるわけだ」て言われたのよね。
　不適合者というワードを聞いたダストくんは青ざめて呼吸が荒くなって、汗までかいてジルバさんの家を飛び出したんだっけ。
　メルブールちゃんを見て『魔物』ではなく『不適合者』と真っ先に言ったジルバさん、もしかして他にも不適合者を見てきているのか、それともこれがメルブールちゃんだとわかっているのか？？？でも、だとしたらダストくんのこともわかるはずよね……。

　お薬そのものが合わない体質だったメルブールちゃんは魔物に……。
　え、あの、今思ったんだけど、これって、まさかこの世界にいる魔物って、お薬が合わない体質だった人たちのなれの果てじゃないよね……？
　だってこの白い服を着た人たちは魔物化していくメルブールちゃんを見て驚いた様子もないし、どういうトーンで会話してるのかわからないけど、別に同情している感じでもなさそう。珍しいことじゃないんだろうな。
　ちなみにダストくんはこれといった変化はなかった様子。つまり、幸いにもふたりが投与されたお薬は、メルブールちゃんは体質に合わなかったものの、ご両親が投与されたような危険なものではなかったということかな。

　なんか、想像をはるかに上回る悲惨な過去だったよダストくんとメルブールちゃん……。
　そういえばダストくんとメルブールちゃんって、どうやって病気の島から出たんだろう？ドラゴン討伐の募集を見てお城に来たのよね？それまでどこでどうやって生きていたのかしら。

　恐らくクロエさんもリディちゃんもブルーノさんも、ダストくんにこんな過去があるなんて想像していなかったと思うのよね。本人も忘れていたわけだし……でもメルブールちゃんが妹っていうのは覚えてるのよね。恐らくつらい記憶だけにフタをしていたのでしょうね。
　メルブールちゃんはどうなんだろう。魔物の姿だけど記憶は当時からずっとあるのかな。だとしたらダストくんよりつらいかも……。

　クロエさんはダストくんを抱き締め、涙をにじませた。誰かに親を奪われたという境遇を、自分と重ねたのでしょうね。クロエさんはダストくんに
「私達は似た者同士、だから今まで共に旅をしてきたのかもしれない」
　と言ってくれた。それに対して頷くか首を横に振るかの選択肢が出るんだけどさ……。
　なんというか、こう……さ、自分の本心は違うんだけど、相手の気持ちを慮って返す言葉を選んでしまうとき、ありません？
　恐らくどちらを選んでも物語は同じだとは思うんだけど、なんとなくクロエさんがせっかく優しい言葉をかけてくれたし……という思いから、頷くを選んでしまった。だって首を横に振るっていうのが『私達は似た者同士』て言葉に対してなのか(＝似てないよって否定)、似た者同士だからここまで一緒に旅をしてこられたって事実に対してなのか(＝別に似ているから一緒に旅をしてきたわけじゃない)がわからないんだもの。難しく考えすぎかな。

　とにかくクロエさんの優しさに惹きつけられたダストくんは素直にうなずいたものの、まだやることがある、と言い涙をぬぐう。
　記憶の中に残っていた、恐らく白の教団であろう人たちが言っていた言葉の数々。
・竜の涙の原液があれば、メルブールちゃんを人間の姿に戻せるかもしれない。
・この島のどこかにある霊廟と呼ばれる場所に、薬の工場があること。
・そこにもしかしたら竜の涙の原液があるかもしれないこと。
　すべてを思い出したダストくんは霊廟に行き、薬工場に乗り込んで竜の涙を見つけ出したい。そしてメルブールちゃんを人間に戻したい。

　何歳くらいなんだろうなぁダストくんやメルブールちゃんって……登場人物全員年齢不詳なのよね。ダストくんとメルブールちゃんが20歳くらいでクロエさんがふたりの2つ上、リディちゃんが1,2個下、ブルーノさんは23くらいって勝手に想像してる。ちなみに白の教団のシラハさんは25歳でブランさんは28、ハクジさんは65歳でシロクさんは27歳(全部妄想)。　

　この一件があるまでは、クロエさんってたぶんダストくんのこと銭ゲバとか見栄っ張りとかだらしがない、人として問題がある、単純、バカ、とあまりいい印象を持っていなかったけど、ドラゴン討伐するっていうからついてきただけって感じだったと思うの。
　でもドラゴンの真実を知って、更にはダストくんたちの過去も知って、クロエさんの中のなにかが変わったんじゃないかな……ていうかこの間リディちゃんとブルーノさんってなにしてるんだろう。リディちゃん暇すぎてブルーノさんの腕にぶら下がって遊んだりしてそう。あと筋トレ教わったり(笑)。

　それからジルバさんのお家に戻って霊廟の場所を教えてもらった。この島の北側にあるらしい。そういえばここについてすぐ、北に行こうとしたら大きな岩があって進めなかったのよね。そっちに行くのか……。
　たぶんもう今以上の強い武器はないので、レベル上げをしつつ探索してから目指そうと思います！

　おまけ1。
　ジルバさんのカード裏面が公開されたので表とともに見てみましょう。

　白の教団の人だったのか。じゃあ元々この島の生まれってわけではないのかも？でも管理人になる代わりに実験体になるのは見逃されたみたいなことを言っていたから、この村出身で白の教団に入って、定年を機に管理人になったとかかしら。

　えっ……これって、どっちの意味？
　壊れた村人を見送りすぎてジルバさん自身の精神が知らず知らずのうちにやられていて、見送った村人が自分の家族ってこともわからない
　のか、
　亡くなった人が薬漬けでボロボロになって、変わり果ててしまったせいでジルバさんはその人が誰なのか気づかない
　のか。こわ……正直火山の火口でドラゴンと話すまでは結構ストーリーがのほほんとしてるなぁって思っていたけど、7章に入って一気に重くなったわ。しんどい……けど頑張る。

　おまけ2。
　病気の村でお薬のことを知って、ゴルドーパパのサプリはどうなんだろうって気になっていたんだけど、答えはカード裏面に書いてあった。

　知りたくなかったＹＯ！！！！じゃあパパ手作りの特製栄養剤を毎日飲んでいるブルーノさんはエブリデイゴルドーパパの鼻くｓ……を摂取してるってことなのね(笑)。
　竜の涙vsゴルドーパパの鼻くｓ……の結末も気になるところ(結末とは)。

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