【Voice of Cards ドラゴンの島】漁港にて【第4章】

　漁港には海岸の街同様、不漁に悩む漁師さんたちがたくさんいました。魔物の咆哮が原因なのでしょうね……メルブールちゃんに元気になってもらって、解決しなくちゃ。
　この日、漁から戻ってきたのはひとりだけだったようで、さっそくダストくんが声をかけてみることに。

　ずいぶんとブルーノさんとはタイプの違う漁師さん。
　漁の調子を尋ねると、てんでダメだ、と言いながら、わずかに捕れたお魚を見せてくれた。その中にはなんとゲンキウオ！

　まあ、そうだよね……漁師さんは暮らしのために採っているわけだし、タダでもらおうとはさすがに思いません。おいくらですかと聞くと。

「この人血も涙もないよ」
　思わず言ってしまったのはダストくんではなくリディちゃん。この子余計なひと言が多いのよね(笑)
　彼女の言葉に海の男はカンカン。また『カンカン』だわ。可愛い。

　そ、そうかな？(笑)ブルーノさんの鍛え方とはだいぶ違うみたいだけど。

　ブルーノさんの提案に、面白い、と意外に乗り気な海の男。負けたら俺の家来になれという条件付きで(お金はいいんだ？)

　力(ちから)とパワーのカーニバル……どういうことなの(笑)。

　いやどう見ても勝ち目ないでしょうよ。
　このあとブルーノさん対海の男で戦闘に入ります。マッスルラッシュでダメージを追加して余裕の勝利！

　そうだね、力はPowerだね(違)。
　このあと海の男とブルーノさんの間には美しい友情が芽生えたかもしれないんだけど、ずっと海の街で暮らしているブルーノさん、今までこの漁師さんと面識なかったのかしら？

　無事にゲンキウオを手に入れられたんだけど、あまり美味しそうには見えないって失礼すぎる。

　たぶんメルブールちゃんが元気になるってウキウキ、にこにこのダストくんやクロエさん、リディちゃんだったと思うのよね。だけどブルーノさんはまたお父さんの元で栄養士見習いとしての暮らしに戻らなくちゃならない。冒険家になるのが夢なのに。
　宝箱を開けたり魔物と戦ったり、よほど楽しかったというか、充実していたんでしょうね。

　とにかくこれでメルブールちゃんの解毒剤が作ってもらえる！急いで海岸の街に戻らなくちゃ！

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