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#3 40歳の壁は「自分業」で乗り越える!

しくじり課長のうたたねです。

私のnoteでは、これからの人生設計のために読んだ本を紹介し、そこから学んだことや考えたことなどを書き溜めていきます。

今回のテーマは「40歳の壁は「自分業」で乗り越える!」です。

取り上げる本は、前回・前々回に続いて、「40歳の壁をスルッと超える人生戦略(尾石晴 著)です。

「自分業」とは何か?

さっそくですが、「自分業」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?

私は文字通り、自分が生業としている仕事と捉えて、今の会社で技術者として働いていることが真っ先に思い浮かびました。

著者の尾石晴さんによると、自分業の定義は次の3つです。

お金・つながり・健康の3つの要素を満たす仕事
やりがいを持てる仕事
自分が裁量権を持てる仕事

「40歳の壁」スルッと超える人生戦略

言葉の定義って大切ですね。「今やってること=自分業」と思い浮かんだ私ですが、この3つの定義に当てはめて今の仕事が自分業になっているのかを考えると、必ずしもそうでないことが分かりました。

まず、お金・つながり・健康の3つの要素を満たす仕事になっているかどうかを考えてみます。私の場合、お金についてはそれほど大きな不満や不安を抱えていません(もちろん、もっと給料が上がれば嬉しいですけどね(笑))。技術者としては中堅・ベテランの域に入ってきて、実力や実績に見合った給料を頂けていると思っています。しかし、もう少し楽な生活がしたいなとか、子供達のためや夫婦の老後のために貯蓄をしておきたいなとか考え出すと、もっと働かないといけないですし、そうでなくてもリーダー的な役割を任される立場では残業も少なくなく、その結果、健康面で不安を抱えています。また、つながりの面では20年間同じ会社に在籍していると、どうしても考え方や価値観の近い人が周りに多くなり、新鮮さを感じるような新たなつながりに巡り合うことが少なくなっています。

皆さんはどうでしょうか?気付いたら固定化されたつながりになっているということはないでしょうか?固定化されているということは、自分にとって心地よさがあるのかもしれませんし、必ずしも悪いわけではないと思いますが、今抱えているモヤモヤを取っ払って、新たな可能性の海に飛び込んでみたいという時は、これまでにないつながりが大切になりそうに感じますよね。

次に、やりがいが持てる仕事かどうかを考えてみます。これについては即答でYesと言えます。生涯現役の技術者でいたいと思うくらいなので、今の仕事にはやりがいを持っています。もしかしたら、世界初のモノを生み出せるかもしれないというワクワク感もあるので、そんなことが実現できたら技術者冥利に尽きます。

そして、最後の自分が裁量権を持てる仕事かどうかを考えてみます。ここは判断が難しいところです。今の私は自分で立てた方針のもと、チームメンバーと一緒に目標達成に向けて日々の業務を遂行しているので、一定の裁量権はあると思います。しかし、会社組織の一員として働いている以上は、決められたルールや時間・賃金で働くことになるので、会社が持っている裁量権の方がやはり大きいのでしょう。

このようにして1つ1つ分解して考えてみると、私の場合は「つながり」「健康」「裁量権」を満たしにくい仕事や職場環境であることが見えてきました。

何を「自分業」とするか?

今の仕事が「自分業」に当てはまらないとすると、何をどうすればいいのでしょうか?

3回目にして、いよいよ佳境に入ってきました。

「自分業」の定義に沿って考えると、「つながり」「健康」「裁量権」を満たす状態にすることが必要になります。

やり方はいろいろありそうな気がします。

ただ、この3つの中で1番優先すべきものを選びなさいと言われたら・・・私は「健康」を選びます。今の会社では、やりがいある仕事や任される役割、期待される成果が私にとってはネガティブに働いた時期があり、過労で倒れてしまったことがありました。それだけに、「健康」を維持して長く継続して働くことができる状況であることがとても大切に思えるのです。

そのように考えると、会社ではしばらく今の無理をしない働き方を続けたく、健康を害してまで、つながりや裁量権を求めて異動を繰り返したり、管理職への道をもう一度歩んだりということは、やりたいことではありません。何よりも生涯現役の技術者を全うしたい人なので、キャリアよりも技術者として世の中に貢献できたかどうかの方が私にとっては大事なことなのです。

ということは、どうやら私は会社の外で「つながり」「健康」「裁量権」の穴を埋める必要がありそうです。

会社の外に出た瞬間、なぜか健康と裁量権は得たも同然と思ってしまうのは私だけでしょうか?(笑)

でも、格段に時間の使い方の自由度は上がりますし、自分のペースで動けるので、健康面でもプラスに働きますよね。あとは、ここに「つながり」と「お金」、「やりがい」が伴ってくれればベストです。

そんな都合の良いものがあるのか?と思ってしまいそうですが、最近は本業以外に副業をする方も増えてきていると聞きますし、何も焦って今すぐ副業を決めないといけないわけでもないので、それこそ健康を維持しながら自分の裁量権を如何なく発揮して、時間をかけて副業を育ててもいいのかもしれません。

技術者 × ○○

ここまで書いてきて、私の頭の中はスッキリしてきました。

会社から離れたところで自分の時間を確保すれば、健康と裁量権の穴は埋まりそうです。そして、確保した自分の時間で焦ることなく、つながりを広げられ、ゆくゆくはそこにお金ややりがいがついてきてくれることが期待できることを副業にできるよう、ゆっくりと準備すればいいのです。

やってみたいことをやってみて、失敗したらまた別のことを試せばいい。

失敗しても、本業で今のやりがいや収入がある程度維持できれば、どうしようもなく困って路頭に迷うということもなさそうです。

なんだか想像していたよりも気軽に何かを始めても良さそうな気がしてきました。

今の時点でこれだ!というものはまだないですが、もしかしたらこのnoteで綴っていくことが、いろんな方の目に留まって、1人でも多くの方に共感頂けたり、コメントを頂けたりできたら、それこそ新たなつながりとなりそうです。それに人と人が混じり合う場所には、やりがいがある事も生まれそうな予感がします。

そうすると、技術者 × ライターって感じになるのかな。

なんだか、技術評論家と思われそうですけど(笑)

本業と副業を上手く組み合わせて「自分業」とし、幸せな人生の土台を作っていく・・・そんな夢を思い描くだけでもほっこりしてしまいます。

まとめ

さて、3回にわたって「40歳の壁をスルッと超える人生戦略」を取り上げ、私が感じているモヤモヤの正体を探り、一体どんな壁が立ちはだかっているのかを理解し、そしてその壁を乗り越えるための「自分業」について考えてみました。

この本を読んでいてとても大事だと感じたのは、「漠然としたモヤモヤを具体化してみること」「具体化したことを分解してみて何が問題かを考えやすくすること」「細分化した問題に対して何が必要か丁寧に吟味すること」、こうしたプロセスを踏んで自己理解を深めながら人生後半のキャリアデザインを自分でやってみるということです。

40歳の壁は人それぞれですが、その壁が何物かを理解して、どうやって超えていくのか、その人生戦略を考えるプロセスには共通点があるのかもしれません。そういう意味で、私が3回にわたって綴ってきた中で読者の方も一緒にご自身のことを考えて下さった方がおられれば幸いです。

ぜひ一緒に考え、40歳の壁を「自分業」で乗り越えましょう!

「40歳の壁をスルッと超える人生戦略」には、「自分業」の始め方や育て方についても詳しく書かれています。この本に興味を持たれた方はぜひ手に取って読んでみて下さい。

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

もし「この記事が面白かった」「紹介されている本に興味関心が湧いた」など、ポジティブに捉えて頂けたら、スキやコメントをもらえると励みになります。

次回からは別の本を題材に綴ってみたいと思います。

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