YMO-WINK-ボカロ・Perfumeの功績。そして時代はどこへ向かうのか。
おはこんばんちは。音楽・映像制作をしているウタタネのWataruです。
突然ですが、人間って確実に予測できる未来ってどれくらいのスパンでしょうか。
うーん・・・私の場合、せいぜい来月くらいの感じかな・・・。と思います。
そんな中、とてつもない未来を予見してたのかもしれない。というアーティストと言われたら、今の私は表題に挙げたアーティスト達を思い浮かべます。
思い返すと70年代。日本の音楽シーンをを席巻していたのは「リアル」だったのかなと思います。
ちあきなおみ。石川さゆり・・・。
いわゆる実力派アーティストが時代を牽引していました。
音楽を有機物だと信じて疑わなかったあの時代。その時代のパワーパーソンたちが世の中のお手本を示して日本の音楽シーンをここまでのマンモス産業に仕上げました。
・・・もうね、かわいいしうまい!すごいです・・・。
とはいえ、その「リアル」はある意味男性社会が創り上げた、男たちにとって都合の良い「リアル」、偶像・虚構だったのかもしれません。
その時代に「えっと、いい音楽ってなんだっけ。こういうの作ったらどうだろうか。」と世の中に一石を投じた一派。その一派が提案した未来が
「無機質」
だったのではないかと思います。
オズの魔法使いの心がないロボットの悲哀。
本当に心がないのだとしたら悲哀も感じないはず。
そこに何故か生まれる悲哀。それを音楽にしたのがきっとYMOだったと思います。
でもやはり実力派シンガーの時代はまだまだ続きます。今も大きなバックボーンは実力派シンガーです。
聖子ちゃん。明菜ちゃん。
いわゆる実力派スーパーアイドルの時代がありました。
YMOたちが創り上げた無機質なビートを取り入れながらも、素晴らしい歌唱力で音楽シーンをリードしてたのは記憶に新しいです。
比較的新し目の動画ですが、いやー、今見てもかっこいい・・・。
その後、有機的なアイドルの時代に大きく逆張りしてきたのが1988年デビューの相田翔子さん、鈴木早智子さんのWINKだったと記憶してます。
笑顔が是とされるアイドル時代に、彼女らは頑なに笑顔を見せなかった。
なにかのCMで彼女らが素敵な笑顔をみせ、「WINKが笑った!」というので世間が揺らいだ瞬間をいまだに覚えております。
ちょっと異端だったにも関わらず、彼女らは大人気でした。
でもやっぱり音楽は有機的なもの、との声がメインストリームなのは変わらない。
そこでまたチャレンジャーは現れます。
人間が歌っているにも関わらず、限りなく機械的なボイスアレンジ・ダンスアレンジで世の中に無機質のあり方を訴えかけたユニット。Perfume・・・。
時を同じくして現れたVocaloidに反発するわけではなく寄り添いながら音楽を発信してきました。
その後は記憶に新しいですが、ボカロPと言われるアーティストたちが台頭してきて、今のJ-POPのメインストリームを方向づけたのではないか。と思っております。
・・・そして現代・未来。
有機質疲れの後に生まれた無機質時代。
そして、なんとなくまたそれの反動が来ているような気もします。
無機質を取り入れリスペクトした形での有機的音楽。今はまさにそういう時代なのかな、という気がしています。
ヒゲダン、King Gnu、藤井風を筆頭に、JAZZ理論をうまく取り入れた、緻密・巧妙な音楽が今の時代のど真ん中なのでしょうか。もっと新しい流れも始まってるんでしょうね。
日々変わる時代のど真ん中。
この後、時代はどこに進むのでしょうか。
未来を予測するのってとても難しい・・・。
このあたりの超近代音楽史に目を向けると、もう少しだけ先の未来が見えてくるのかもなぁ・・・と思い、長々とまとめさせていただきました。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
・・・私はまずその前に、ゆうべのご飯をすぐに思い出せる脳を取り戻そうと思います・・・笑
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