女友達しかいなかった私の、唯一の男友達になった弟。
自分で言うのもなんだけども
私はどちらかというと昔から
友達が多かった方だと思う。
けどそれは今も変わらず全員、
もれなく同性の子ばかり。
=男友達という存在がいません。
今までの人生を改めて振り返っても
ほんまに該当する人がいないくらい
女ばかりで大盛り上がりして
学生時代は過ごしてきました。
(もちろんそれはそれは最高の時間!)
(今でももれなく友達みんな大好き!)
そんな私が大人になって
「こいつは私の男友達!!」と唯一思った人。
それが、私の弟です。
弟は私の2つ下。
穏やかで、感情の波が少なく
淡々としていて自制ができるやつ。
昔から人を否定せず
(多分人と自分を割り切るのが上手)
マイペースで、迷惑をかけない範囲で
我が道を行く頑固さもある。
私とは違い口数は少ないクールなタイプ。
そんな弟とは、昔から結構仲が良く、
…というか昔から私が一方的に
絡みに行っていた。(笑)
反抗期が一切なかった私は、
思春期真っ最中の弟に
お構いなしにほぼ毎日話しかけ、
そして多分鬱陶しがられていた。
私の友達が家に遊びにきた時には
友達も合わさって弟に鬼絡み。
今思えば、多分というかめちゃくちゃ
ウザかっただろうけど、
ちょっと困った顔をしながらも
私の友達の名前をちゃんと覚えて、
なんとなく相手をしてくれていた。
逆に弟の友達が来たら
人見知りゼロの私は良く話かけに行った。
(弟はウザそうにこちらを睨んでおられた)
(おかげで弟の友達とちょっと仲良くなる)
「なーなー、〇〇(弟の名前)」
「……何?(若干の睨み)」
「暇だから、呼んだだけ〜」
「…は!?なんやねん(呆れ)」
そんな一方的だった絡みは
大人になった今、
それはすっかり、友情になった。
現在近くにある実家に住んでいる弟。
私がたまに実家に帰るときは
なんだかんだ残業を調節して
ちゃっかり早く帰ってくる。
仕事の話や、趣味の話、
今ハマっていることから、
好きな音楽や動画の話、
昔の懐かしい話まで、よく話してくれる。
(もはや恋バナまで話してくれよる)
(まあ相変わらず私が根掘り聞くんだけど)
(姉には秘密ごとできんのかお前は)
なんだかんだ、
昔から素直で優しい、
どうしようもなく、いいやつ。
「おたおめー」
誕生日にはなんだかんだラインをくれる。
「姉ちゃん、○日空いとん?」
年に1回ぐらいはサシ飯に誘ってくれる。
「俺も暇じゃけん行く」
母とランチするとき、
弟も仕事休みだったらついて来る。
昔はただの
「ちょっかい出したくなる弟」だったのが
大人になった今、
付かず離れず、会えば結構楽しくて、
「やっぱこいつ、ええやつやん」と思う。
私にとって、
たった1人の男友達になった。
お互いまあまあいい年だし、
仲良すぎるのもどうかと思ったり
思わんかったりするけど、
けどやっぱり私は、
あの弟がいる世界線で、
よかったなと感謝している。
これからも私は
弟の末永い健康と、あいつなりの幸せを
家族として、姉として、
はたまた友達として、
こっそりと影から願っていこうと思う。