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夕焼け小焼けのコーヒーショップ 実を言うとそれほど コーヒーが好きなわけじゃない わけが分からないまま この世界に投げ出された私の 「在る」と「居る」を持て余して どうしていいのかさっぱり分からず コーヒーでも飲むほかないのだ 趣味や嗜好や気晴らしなんてものは だいたいそういうことだ 「なんならこんなコーヒーなんか、 赤トンボにでもくれてやらあ~~っ!」 ヘンな人がいると思われてはマズイ 小声で叫んで顔を上げると 視野がこれまでとはまるで異なり 全方向に360度広が