居残り ――画像しりとりはじめました(#181)
(#180) 無理難題→「い」→居残り
給食のニンジンが食べ終わるまで帰れない
カイワレ大根は残さずに食べられたのにねぇ( ̄∀ ̄)♪
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昔はよく、苦手な食材が出た給食も、完食するまでは昼休みはナシよ☆🙅♂️ ――なんて完食指導は当たり前だったけど、今はどうなんだろう?(・_・)?
個人的なところで言えば、アレルゲンが日替わりで変わるというあまりにも特殊過ぎるケースのため (笑) まるで参考にならないのだが、毎日の給食に必ず出て、私の体質ではほぼ100%アウトだったものが一つある。
それが――
牛乳🥛。
小学校1年生の給食初日から盛大に吐き、次の日も吐き、3日連続で吐いたのまでは覚えているが、次の週からは牛乳は免除になっていた。
以来、中学校卒業まで給食で出された牛乳は1滴たりとも飲んでいない。
――いや、1滴たりとも、は正確ではないか。
2年生か3年生かの時の学級担任が、定期的に給食に登場するミルメークという、牛乳に混ぜて即席コーヒー牛乳を作れる粉末調味料が出た時に、これなら飲めるんじゃないか?と強要してきたことがある。
まあ、結果は言わずもがな。
普段は白い吐瀉物が茶色い吐瀉物に変わっただけだった。
その担任にしてみれば、私の牛乳免除がよくある牛乳嫌いだと思い、せめて味が変わるミルメークの時だけでも牛乳を飲んでもらおうという善意だったのだろう。
が、そもそも私は牛乳嫌いではない。
学校給食の牛乳なので、元々そこまで美味と思えるような代物ではないにせよ、好きか嫌いかでいえば「どちらでもない」だ。
ただ単に、私の中の松平免疫警察のみなさんが許してくれないというだけのこと。ミルメークごときの変装で通過できるなんて思うなよ。茶色い吐瀉物には、そんな彼らの強固な責任感というものをひしひしと感じさせるに十分であり、その担任も、私に牛乳を飲めとは二度と言わなくなった。
――とまあ、摂取したそばからリバースするような分かりやすいケースならまだしも、そうではなく美味しくない、嫌い、という単純な理由で拒絶している場合だと、学校、あるいは担任の教師によっては、
わがまま言わずに食べなさい💢……という指導になるのだろうか( ̄~ ̄)💦
食育は教育の大切な一環ではあるが、一筋縄ではいかない難しい分野でもある。
確かに、好き嫌いはないに越したことはない。
ただ、子どもの好き嫌いは、ある意味当然の反応でもある。
人間が主に舌で感じる味覚は、基本的に5つ。
甘味、塩味、酸味、旨味、苦味。
ちなみに辛味は厳密に言えば味ではない (笑)。
強い刺激からもたらされる痛覚💢の一種である👆。
そして、この5つの基本的味覚――五味は、それぞれ食物に対して次のような働きを担当している。
甘味……エネルギー源のシグナル
塩味……ミネラルのシグナル
酸味……腐敗したもののシグナル
旨味……アミノ酸のシグナル
苦味……毒物のシグナル
甘味、塩味、旨味については、基本的に子どもは大好きな味覚――というか本能的に好む味なので、ほっといても美味しい☆美味しいと言って食べる。
問題は、酸味と苦味。
こちらは本能的に忌避する味なので、ほっといたら凡そ美味しいなどとは言うてくれない^m^💦
ていうか、上記のとおり酸味と苦味は、人体にとって有害なものを見抜くために必要な機能であり、むしろ苦いものがキライ(*´Д`)という子どもは、極めて正常な味覚をもっているといってもいい(o^-')b♪
そう、
酸味や苦味がキライなのはヒトとして当たり前なのだ。
好き嫌いを克服できない挫折はその大前提をはき違えるところから始まっている、といえるのかもしれない。
極端なことを言えば、好き嫌いは本来ほっといても構わない。
五大栄養素がバランスよく摂取できてさえいるなら、あえて嫌いなものを摂る必要はない、とまで言える。
ただ、効率よく必要な栄養素をとるためには、また将来的に豊かな食文化をフルに満喫するためには、本来ならとらなくてもいい酸味や苦味もある程度耐性を持って摂れるようにしといた方がいい。
実は、その程度のことだったりもするのだ。
酸味や苦味がキライなのは当然と考えた場合、その早期克服にも自ずとちょっとしたコツが要る。
まずは少しずつ👆。
そして、なるべく単独の邂逅を避けて👆。
甘味9に苦味1、という食事なら、食べ慣れたいつもの味に一瞬の違和感。
?(・_・)?ハテサテフム?――でも、大部分美味しいからいいか(゜o゜)。
……そうなったら、しめたものだ。
意識では苦味を摂取したつもりはなくても、味蕾は、そして脳は、その小さな苦味を記憶する。この経験を繰り返すことで苦味への耐性が自然と身につく。
人間の味覚は3歳までで大体が決まり、8歳くらいまでにはほぼ確定するという大雑把な目安があるらしい。
なので、できることなら3歳くらいまでにいろいろな味覚に触れさせて経験を積ませておくのが、好き嫌いなっしんぐに育つ第一歩だといえようか。
苦手なものはちょっとずつ。
そしてなるべく広く。
逆に言えば、幼児期にうまく酸味と苦味との折り合いがつけられず、好き嫌いとして身体に記憶されたまま成長した小学生に、給食で無理強いしたところでそれはキビシいだろうなぁ……単純にそう思う。
だから、そういう好き嫌いのある子に小学校で食育を施すのなら、幼児期同様にさらなるひと工夫が必要なのだとも思う次第で。
例えば、嫌いな食材は全残しではなく、ほんのちょっとだけ食べる。
食べられた場合にちょっとした報酬を与える、なんてのもアリかもしれない。
そうやってちょっとずつ経験を増やして地道に気長に取り組まないと、好き嫌いは容易には克服できないだろう。
繰り返しになるが、酸味や苦味を拒否するのはヒトとして当然だからだ。
私には、そういった、酸味や苦味を超越した部分で苦手なものがある。
それがトマト……いや、トメイトゥだ。
それは小学生の頃に起きた悲劇。
ある日のこと、給食に出たのかクラスメートの誰かにもらったのか、理由は忘れてしまったが、とにかく1個のトマト……いや、トメイトゥ (もうええっちうに) を家に持ち帰ったことがあった。
当時、私は学校の登下校の際に使用する普段使いのスポーツバッグと、普段は使わない、ちょっとだけイイ感じの、当時流行っていたマジソンバッグ――の類似品 (笑) という、2つのバッグを持っていた。
その日はたまさか自分の中ではよそ行きのカッコ良いバッグの方で登校していた。その日以前から「Ⓡ」がついてないから類似品だぜきっと、とかいって話題にしていて、でもそれはそれで珍しいから見たい、とクラスメートに言われていたためだ。
一日だけ級友たちに披露されたお気に入りのマジソン・ルイジ・バッグは、翌日からまたハンガーラックの下に無造作に置かれたスタンバイ状態に戻り、学校の登下校には普段使いのスポーツバッグの出番となった。
それから2ヶ月経ったか3か月経ったか、夏の暑い盛りのこと。
自分の部屋の中のどこからか分からないが、異臭が鼻についた。
二、三日前からうっすらと違和感程度のニオイは感じてはいたのだが、その日になっていよいよ明らかに「異臭」と認識できるレベルの臭いになっている。
そこまで強い臭いだと、もはやその出元も明らかだ。
私は、異臭の原因となっていると思しきお気に入りのマジソン・ルイジ・バッグに手をかけ、ハンガーラックからとり出した。
近づけたらもう間違いない。いよいよ強い異臭が犯人は私だ、と強い自己主張をし始めている。
顔をしかめながら、ファスナーをゆっくりと開けた。
刹那、パンドラの箱からありとあらゆる災いが飛び出してきたという神話を彷彿させるかのように、強烈な刺激臭が束となって襲いかかってきた。
鼻腔内を突っ切って直接脳に響くような激烈な腐敗臭。
恐る恐るバッグを大きく広げ、中を覗き込む――
そこにあったのは、かろうじて原形をとどめてはいるものの、でろんでろんのぐっちゃぐちゃになったトマトの成れの果てと、そこに蠢く大量の蛆だった。
オロロロロロロ……!(゜o゜)!
私は猛烈な勢いで嘔吐した。
普段要らぬお世話になっている松平免疫警察のみなさんの力を借りずとも、自発的に吐いた。北海道弁で言えば「吐かさった」だ。
ひとしきり吐いたが、周囲に漂う腐敗臭と、それに紐づくかのようなウニウニと蠢く蛆の映像がフラッシュバックして、さらに追い打ちのリバース。
出るものなんてもう胃液しかないが、それでも嘔吐し続けた。
あまりにも吐きすぎて、もう横っ腹は痛いし、ノドも痛いし、何よりまして頭が痛い――
日本の神話で語られる、日本の島々と多くの神々の生みの親たる伊邪那岐と伊邪那美。
神々の母たる伊邪那美は幾柱もの神々を産むが、火の神・火之迦具土を産んだ際に命を落としてしまう。
それからしばらくして、最愛の妻、伊邪那美に会いたい気持ちが捨てきれない伊邪那岐は、黄泉の国まで降りて会いに行った。
伊邪那岐は首尾よく黄泉の国で伊邪那美と再会を果たすと思慕の念いよいよ断ち切り難く、一緒に帰ろうと誘う。
しかし伊邪那美は、すでに黄泉の国の料理を食べちゃっていたので地上に還るわけにはいかない――
それが黄泉の掟だ。
でも、せっかくここまで逢いに来てくれた愛する夫の気持ちに報いたいと思った伊邪那美、
黄泉の神々と相談するからちょっと待ってて――。
あと、
相談してる間は絶対に覗いちゃダメよ
そう言い残し相談タイムへと突入する。
最初は妻の言いつけどおり大人しく待ってた伊邪那岐だったが、あまりに時間がかかってるし、
「決して覗かないでくださいね、って、
それはもう覗いてくださいの前フリだよなぁ(*´∇`*)♪」
とでも思ったか、お約束どおりwに覗いてしまう――
そこにあったのは、腐敗して、でろんでろんのぐっちゃぐちゃになった伊邪那美の成れの果てと、そこに蠢く大量の蛆。
そしてその傍らには恐ろし気な八雷神。
アララララララ………!(゚д゚)!
クリビツテンギョウで逃げ出す伊邪那岐。
恥かかされたと激怒の伊邪那美。
逃げる伊邪那岐。
追う伊邪那美。
ついでに八雷神。
必死こいてる時には何やらかすかワカランのは人も神も同じようで、
髪飾りからブドウを出すわ、
櫛からはタケノコを出すわ、
と数々のイリュージョンを繰り出して追っ手を妨害する伊邪那岐。
それでも追ってくる八雷神やその下っ端の黄泉醜女のみなさんの前にいよいよ進退窮まると、黄泉の境に生えていた桃の木の実をもいで投げつけ、舌鼓を打たせてる間に逃走――
こうしてどうにか追手を振り切った伊邪那岐は、黄泉と地上との境界―黄泉比良坂―をでっかい岩で塞ぎ、もう完全に、別れましょう私から、消えましょうあなたから。
怒髪天の伊邪那美は
「そんなことすんならおまへの国の人間、1日に1000人殺すからな!」
と凄むが、これに対して伊邪那岐は
「いいもーん。それぢゃこっちは1日1500人産むモーン♪」
と、小学生レベルの口喧嘩の応酬。
ついに二人は永遠に袂を分かつこととなってしまったのである――
大いなるグレート・マザー・イザナミよ。
申し訳ないけど、今回ばかりはワタクシ、イザナギの肩持ちますわ✋
だって思わず逃げ出す気持ち、痛いほど解るもの。
いや、それくらいインパクトあるんだって、
腐敗したトマトに蛆がたかってるのって!!!(T_T)
――そんなワケで、私はトマトがよう食べられない (長い前フリだったな……)
ギリ食べられるのは、それまだ早いだろ💦て言いたくなるよな青くて硬いトマト。それが限界だ。
……何の話だ、これ?(・_・)?
今日の〆の一曲は、DREAMS COME TRUEで『あなたにサラダ』
(2分53秒)
平和な世界だ……( ̄∀ ̄)
こんなんでトマト……いや、トメイトゥが食べられるようになったら苦労しないのだが……
――ま、🎵それはちょっとできない相談ね~~🎵^m^
おっと、今宵ももうこんな時間だ。
とりあえず、明日で今年の仕事もおしまい☆あと一日頑張りますか^m^
そして、もういくつ寝ると和尚がツー……いや、お正月だ。
早いものである(・_・)
そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
食べたいものを自由に食べられる、そんな贅沢な一日でありますよう✨
#なんのはなしですか
#どうでもいいか
#ワクワクがあふれだす
#賑やかし帯
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (181両目) の前の車両です。タイトル「無理難題」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。