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足湯 ――画像しりとりはじめました(#217)
ルームシェア (#216) →「あ」→足湯
![](https://assets.st-note.com/img/1722926621413-QCej5ohIvJ.jpg)
(右)「あーぁ……今日も一日ご苦労さんでした、っと」
(左)「今日も疲れたよねー」
(右)「まったく、手や頭の連中は楽でいいよな」
(左)「乗っかってるだけだもんねw」
(右)「こちとら、毎日、毎日、めっさ重労働だってのによ」
(左)「毎日だから堪えるよね」
(右)「だから、こうして一日の疲れを癒すのが重要ってこった」
(左)「確かに気持ちいいよねぇ、キツい仕事終わりのお風呂☆」
(右)「……やっぱ、胸と腰のヤロウどもが重いんだよなっ!!」
(左)「そうそう、少しはダイエットでもしてくれたらいいのに」
(右)「はー……明日もまた一日、あいつら乗せて歩くのか」
(左)「今度生まれてくるときは手がいいね」
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―――――――――――――――――――(ここから先 9,909文字)
今さら言うまでもないことだが
ホンマの足湯とはこんなもの――足が入る湯――ではない( ̄∀ ̄)
「足を入れる湯」である。
一応――
本物の「足湯」がコチラ
![](https://assets.st-note.com/img/1721452283769-T7IA7CVI1n.png?width=1200)
――え?
ヘッダ画像とそない変わらんやろって?
それはほら、本物の写真の方もプライバシーに配慮して顔が映ってないからそう見えるだけで……
――とまあ、そんな戯言はさておき☆
足湯と言えば、上記写真のように観光地や温泉街といった専用の施設で楽しむアクティビティーの一環として知られるところではあるが、何もわざわざ観光地や温泉街、あるいは街の専用施設へ行かずとも、自宅でも十分に楽しむことができる娯楽でもある。
要は足 (膝下) の部分だけ入浴できればいいのだから、極端な話、プラスチックのバケツひとつあれば可能なのが足湯というもの^m^
![](https://assets.st-note.com/img/1722252693394-ibknIn9ApK.png)
普段はトイレ掃除にしか使わないような青のポリバケツじゃムード台無しでいややっ(*´Д`)
![](https://assets.st-note.com/img/1734816699-8Nqk7EQ9sLoBmZWh4CHc5MYv.png)
……て向きには、勿論、足湯専用の浴槽も市販されているようだ。
今のところ、amazonではこれが売れ筋らしい。
これはレディース用なので足のサイズが26cmまでと多少限定的ではあるが、なんといってもほぼワンコインというリーズナボーなお値段がとても魅力的である。
無論、よりゴージャスな雰囲気を味わいたい、という豪気な方には、こんなものもある。
売れ筋No.1のフットバスに比べると、ゼロが1個ちゃうやん^m^
という高価な代物ではあるが、古き良き日本人の憧れ、檜風呂を足湯で体感できるのなら、むしろリーズナブルと言えないこともない (?) 。
いずれにせよ、足湯には、全身浴にはないメリットがある。
それは、身体への負担がめっちゃ小さいということ。
全身浴は身体全体が湯に浸かるのだから、当然、身体も早く温まるのだが、その一方で臓器が集中している上半身にも水圧がかかるので、身体への負担も結構大きい。
その点を多少なりと軽減させているのが半身浴や浮遊浴だったりするのだが、足湯はさらにその一歩先を行く負担の小ささが最大のウリといってもいい(o^-')b♪
なんたって、水圧がかかるのは足だけだからね(≧▽≦)
また、足は「第二の心臓」とも言われるくらい、身体全体にとって重要なツボが密集している部分でもある。それでいて心臓から遠く離れ冷えやすい部位でもあるから、放っておくと血流が悪くなったり不調を起こしやすい、実にデリケートな場所だ。
そんな、大切なのに危ういポジションにある足を集中的に温める「足湯」が健康に有益なのは言うまでもないことだろう。
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その一方で、健康に凡そ有益ではない生活習慣を持って久しい不埒者がここにいる。
そう、それがこのワタクシ☆( ̄∀ ̄)☆(お招き預かり恐悦至極)
ワタクシ、物心ついた頃からそのケはずっとあったのだが、17歳で親元を離れ独立して働くようになってから今年でちょうど40年、その間ずっと睡眠時間が概ね3時間、多い時でも4時間半といういわゆる「なんちゃってショートスリーパー」だったりする。
「なんちゃって」とあえて冠を被せたのは、私が「真のショートスリーパー」かどうか、医学的に検証されてはいないからだ。
世の中には、私のようにごく短時間の睡眠時間しかとらない人もそこそこ多く存在するようで、中にはそんな自分を自慢げに話す人もいるみたいだが、
南カリフォルニア大学の研究データ (脚注1.) あたりによれば、遺伝学的に認められる「真のショートスリーパー」の発生頻度は10万人にたった4人、確率的には約0.004%でしか発生しないらしい。
つまり、世に有象無象……と言っては失礼だが、私も含め数多く存在するだろう「ショートスリーパー」は、その殆どが「自称」ショートスリーパーにすぎない。
「真のショートスリーパー」なら、6時間未満の短時間睡眠生活を続けていても日常生活には何ら支障がない。
しかし、「自称ショートスリーパー」の場合は、「慢性的な睡眠不足」が健康上に著しい害をもたらすことが数多くの研究結果によって示されている。
ショートスリーパーを自称し、短時間睡眠でも日中のパフォーマンスは落ちないから効率的だぜ(o^-')b♪……とご自慢の諸兄、もしかしたらパフォーマンスが落ちてないと感じてるのはご自身だけで、周囲から見たらけっこうパフォーマンスが落ちてるかもしれませんよ^m^
ご注意あれ。
で、ワタクシはというと……まあ、正直これ以上自分の中に「激レア」ものを詰め込むつもりもない (*1) ので、あくまでも「自称」ショートスリーパーを40年間続けている我慢強い身体 (笑) ということにしておきたい。
*1:これ以上自分の中に「激レア」ものを溜めこむつもりもない:私の身体は先天的に約1億人かそこら以上に一人の確率でしか発生しないような激レアの難病を抱えて生まれ落ちてしまっているため、私の大学の同級生にして現在私の主治医の一人でもある小藪 (仮名) 先生あたりに言わせると、
「お前さんの生まれ持った病気の確率を考えたら、ショートスリーパーの確率なんてゼロ3つは高いんだから、俺は別に驚かないけどね」
だそうだ。まぁギャンブラーの発想である……( ̄∀ ̄)
![](https://assets.st-note.com/img/1734817411-pi4wtuMY2FKmkceNWI8lZBST.png)
そんな「我慢強い身体」の持ち主wであるワタクシですら悲鳴を上げてしまったのが、この夏、7月下旬の数日間だった。
全国的にも猛暑日オンパレードなこの数日間、御多分にもれず北海道もまた日中の最高気温は30℃を大きく上回り、何よりまして夜になっても気温が26℃だ27℃だと下がらなかったのがキツかった。
本州の方々にとってはそのくらいの気温で何を大袈裟な、と鼻で笑われるかもしれないが、寒冷地仕様のバディを持つ道産子にとっては、熱帯夜などもはや北海道ではない、と言いたいくらいだ。
そう、北海道はそもそも亜寒帯 (冷帯) なのだ、熱帯ごときが何をいきなりしゃしゃり出てくるんや、て話。よそでやれ、よそで!
そして何より、我が家にはエアコンがない (*2)。
*2:我が家にはエアコンがない:決して裕福な部類には属さないものの、一応、健康で文化的な最低限度の生活を送れる程度の暮らし向きである我が家のなけなしの名誉のために補足しておくと、北海道全体におけるエアコン普及率は、2021年のウェザーニュース調べではまだ42%にすぎない。
理由は様々あるが (脚注2.)、とにもかくにも我が家は道内では58%の多数派なのだ (えっへん)。←むなしくないか……(・_・)?
時計の短針がてっぺんを廻ってるのに外気温はまだまだ26℃、日中の熱気をたっぷり吸ったままの我が自室の室温は30℃をギリ下回る29℃だが、代わりに湿度が80%を優に超えておる。
……サウナですか?(・_・)?
思わずそう言いたくなる気持ちを抑えてとりあえず横になってみるものの、寝てるそばからじわじわと身体中ありとあらゆる汗腺から吹き出す汗、何より枕と頭の間の蒸れっぷりがたまらなく気色悪い。
寝られるか―ッ!! こんなモンッッッ!!💢( ̄∀ ̄)💢
思わず飛び起きては、拳を枕に振り下ろす。
枕にとっては八つ当たりもいいところだ。
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ただ、人間を始めてかれこれ60年近く、寝付けない夜だってそりゃああるし、そんな時にとる対処法も自分の中では決まっている。
どうせ眠れないなら、眠くなるまで何か作業をする
眠れずに横になったまま悶々としてるよりは、仕事でも私事でも何か作業をしてた方が気が紛れるし、大抵は作業しているうちに疲れてきて自然と眠れるようになる――
これが還暦まであと3年と迫った初老の経験則だ。
駄菓子菓子ッ!
今回に限っては、作業を開始して1時間経っても2時間経っても一向に眠くならない。
身体は疾うの昔に疲れきっている。頭の方だって相当なはずだ。
なのに一向に眠れない。
結局、年甲斐もなく完徹する羽目となった私は、熱帯夜が亜寒帯夜に居座ったこの3日間、日中にサブスクの番組を視聴中に寝落ちできた30分程度を除き3日連続の完徹という、遊ぶことにひたすら飢えたティーンエイジャーみたいなマネをやらかしてしまった。ショートスリーパーどころかノンスリーパー状態である。
そしてどうにか熱帯夜が無事に熱帯方面に (かどうかは知らんけど) 去っていった4日目、久方ぶりにマトモな睡眠をとることができた。
のだが――
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朝、目を覚ますと、身体中にとてつもない違和感が。
体を起こすのが億劫になるくらい全身の節々に鈍痛、
起きてほどなくして堰を切ったかのように止めどもなく流れ出る鼻水、
鼻水に負けじとばかりに押し寄せる咳、しかもいったん咳き込むと腰が痛くなるくらい止まらなくなるしつこい咳、
眼の奥を中心に頭部全体をまったり包む熱っぽさ、
唾を飲み込むだけで相当な痛みを覚えるトコから察するに、こりゃあ扁桃腺も腫れてるなぁ……
これって……
この諸症状、医師でも薬剤師でもない般ピーの私でも楽勝で診断がつく、
そう
夏風邪だ。
……そりゃまあ、あれだけ免疫機能がダウンするようなマネを3日連続でやらかしゃ、風邪のひとつも引かなきゃおかしいわな……(・_・)
そう自虐しながら、それでも今まで罹患してきた夏風邪、冬風邪、人生総てで経験したどの風邪よりも違っていたものがある。
それが――
尋常ぢゃないくらい激しい頭痛💢(>_<)
頭痛を表現する擬音としてチープな定番はズキンズキン💢だが、
今現在感じているこの頭痛は、そんな擬音レベルはもう数段階超越し、
ガンガンでもない、ジンジンでもない、ドカンドカンでもまだ足りない
ドンガラガッシャーン、ピーボワッ☆←なんだこれ
……いや、まだまだそんなもんぢゃない、
とにかくもう
頭が痛いよ、兄さん
の世界なのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1722251293296-j62KmLY4XK.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734818051-5UdptNZYGVgcxs0boE8jXWhP.png)
とりあえず現状を鑑みるに、少なくとももう2、3日は無理はでけへんやろなぁ……ということは体感的に察したので、まずは大人しく寝てることにした。
幸いにして、天気予報が語るところ、昨日あたりから向こう数日間はごくごく普通の北海道の夏、日中は多少暑くなるかもだが、朝晩はしっかり20℃台前半まで下がってくれるらしいので、おとなしく横になる分には無問題だろう。
その前に、片づけておくことが一つ。
私は現在、市内の少し離れたところで暮らしている妹とバトンタッチする形で、後期高齢者の父と2人暮らしをしていて、夕食は概ね3日ごとの当番制を採用している。
昨日からは父の当番なのだが、自分のこの体調からして、少なくとも今日、明日の2日間くらいはマトモに固形物を食べられそうにない(>_<)💦
(ていうか、扁桃腺が腫れていてものを飲み込むこと自体が拷問に近い)
――ということを朝一番で父に告げて夕食をキャンセル、
かくして、具合が悪くなったのが土日の連休ちうだった幸運に感謝しながら、私は横になった。
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――眠れない(・_・)💦💦
ただ眠れないだけなら、それはそれでいい。風邪には特効薬など存在しないのだから、体を横にして安静にしているだけでもそれは立派な治療の一環というものだ。
問題は、
頭が痛いよ、兄さん
状態が絶賛継続ちう、いや、痛みはさらに加速度を増しているという点だ。
いくら何でもこの痛みは尋常ではないぞ……(・_・)💦
肌感覚では身体が警鐘を鳴らしていたが、とりあえず気休め程度に体温を計ってみる――
![](https://assets.st-note.com/img/1722296257193-k7KNefsvnY.png?width=1200)
39.2度。
本人の実感としては、あれ?大台乗っちゃってるのん?(・_・)?
ちょっと意外な結果だった。
持病の関係もあり、概ね10日や二週間に一度は発熱を起こすめんどくさい身体の私は、長年の発熱経験から
体感的に一番シンドいのは38度台後半であり、39度の大台を超えるとむしろハイになって気分的には少し楽になる――
という経験則があったのだ。
体感的には頭が痛いよ兄さん状態が鋭意継続ちうなのだから、当然、体温も一番シンドい38度台後半なんだろうなぁ……そんな予測が裏切られてしまった。
まぁ、たかだか50年やそこらの経験値がナンボのもんじゃい、と言われればそれまでのことだし、自分の中でのホンマにヤバいでぇ……というデッドゾーンは40度台に突入した時なのだから、そこまではまだ少しだけ余裕がある、それが確認できれば十分だ。
ただ、朝イチで安静にすることをケテーイしてほどなく、自分史上最大級の頭痛にもましてめんどくさい事態が。
ちょっとしたことがきっかけで一度咳き込み始めると、もう止まらない、止まらない。エンドレスで咳き込み続ける状態に陥ってしまったのだ。
こうなるともう、おちおち寝てもいられない(*´Д`)。
しかも、しつこい咳ということ自体ならまあよくあることでもあるのだが、今回の咳はひと味違う――
咳き込む中で定期的に痰が混じってきよる。
咳をしつつ時折絡んでくる痰をティッシュに吐き出し、同時進行で鼻をかみ、また咳き込み、痰が絡み、ティッシュに吐き出し……
咳、咳、咳、痰、咳、痰、痰、
セキ、セキ、タン、タン、セキ、タン、タン……
ええーいっ!
にしたんクリニックのCMかーいっっ!!💢
(0分30秒)
――などと、悔しまぎれにツッコんだところで、何がどう解決するというわけでもない。そもそも、何をどうボケてもツッコんでくれる人はいない。
セキ・タンしても一人
――尾崎阿呆哉
![](https://assets.st-note.com/img/1734818924-UkunPptHSoxLf34aDNeb5ywA.png)
熱、鼻、喉、咳に痰――凡そ風邪の諸症状とやらが示すありとあらゆる不具合を濃縮した一日が終わりを告げつつある夕方に、それは起きた。
相変わらず、横になっていても咳、咳、痰、痰の一人にしたんクリニック状態は絶賛オンエアちうだったが、そんなさなか、部屋をノックする音。
私自身は少しでも発熱に対抗すべく濡れタオルを目に乗せているので姿は見えていないが、妹が様子を見に来たのでなければ、この家にいるのは私と父だけなので、答えはシンプルだ。
正直、受け答えするのもシンドい状態なので用事なら手短に願いたいところなのだが……
そう思ってたトコに父から発せられた言葉には、いささか虚を突かれた。
ごはん、食べるぞー
……(・_・)💦……
もしもし?
いやいや✋
今朝、風邪引いてシンドいから夕食はしばらくキャンセル言うたよね?^m^💦💦
そう答えると、
野球、終わったのか?
ファッ!!?( ゚Д゚)💦
か、会話が成立しとらん……💦
いや、言ってる内容自体は理解る。
土曜日のプロ野球は大抵14時スタートのデイゲームなので、普段、ファイターズの試合をパテレで観戦しつつスコアデータをリアルタイムでPCに入力している私は、試合が終わるまでは食事は摂らない、ていうか、摂れない^m^
問題はそこではなく、
「風邪ひいてシンドいから食事はいらん言うたやん」
の回答が
「野球、終わったのか?」
という頓珍漢なものだったからだ。
だから、食事はいらないから――
改めてそう念を押すと
だから、野球、終わったのか?
……(・_・)💦
なんだ、この「だから」で始まる言葉に「だから」で始まる言葉を返してくるというチープなラップバトルは……
……まさか……
一瞬、私の脳裏に、とてつもなくイヤ~な予感が、悪寒と一緒に浮かんだ。
まさか、お父上、
おボケになられました?(・_・)💦
しかし、その直後の吐き捨てるような父の一言がその疑念を払拭してくれた。
……くそっ、全っ然、聞こえねぇな……
いわゆる後期高齢者に分類される父は、年齢相応に聴覚にも問題を抱えていて、日常生活を営むにあたり補聴器のアシストは不可欠だ。
恐らく、今はその文明の利器を非装着なのだろう。
そら、会話が成立しなくても仕方ない。
その後、
「夕食はいらない」
というシンプルな合意に到達するまで、相当な数のキャッチボールにならない会話がむなしく繰り返された。
唾を飲み込むだけでもシンドい状態で大声を張り上げるというのは、それ相応に体力をごっそり削られたが、それもまあ、致し方ないところか。
![](https://assets.st-note.com/img/1734819231-DetjPHqaFE86fvWY5QTpd4uK.png)
夏風邪罹患2日目の朝を迎えた。
朝イチで計った体温は、38.8度。幸いにして、2日目にして発熱は下り坂に向かったかのように見える。このまま真の大台 (40度台) に突入するかも……という懸念が杞憂に終わりそうでホッとしているその一方、頭全体がビッグベン乱打状態という激しい頭痛は、さらにその強さを増している。
もう、いよいよ
頭が痛いよ、爺さん
――と、幻覚とも妄想ともつかない彼岸からの水先案内人が見えてきそうな勢いですらある。
それでも習慣化された行動というものはバカにならないもので、昼を廻る頃には、頭はガンガン💢、身体はフラフラ💫、ちょっとしたスイッチオンで咳痰鼻水エンドレス――という状態にもかかわらず、13:00開始のデイゲーム――福岡ソフトバンク対北海道日本ハム――の視聴準備とリアルタイムでのスコア等入力の準備をしている自分がいる。
野球バカ一代( ̄∀ ̄)。
試合は2対3でファイターズのサヨナラ負け。
ジモティーのファイターズ推しの立場的には悔しい敗戦ではあるが、試合後半にさしかかったあたりから画面越しの映像も良く見えないくらい視界がゆがんでいて、9回ウラに1点リードを守れず同点になった時点で、自分の頭の中を占めていたのは、
お願いだから延長戦にだけは突入しないでくれ
この一点のみだった。
「慶應三兄弟」の何番目だかの柳町達選手の打球がセンター前に抜け、サヨナラ負けが確定した瞬間は、悔しさよりもただただホッとした。ファイターズファンとしてはあるまじき態度だとはわかっていたが、それが偽らざる本音だった。
こうして粗々のスコア入力を終え、そそくさとPCを閉じると、そのまま倒れ込むように布団へとダイブ。
頭の中は相変わらずヘビメタバンドのライヴちうのような喧騒の幻聴で埋め尽くされていて今にも吐きそうなくらいだったが、ぶっ倒れる寸前まで起きて作業していたことが、逆に睡眠へとすんなり導いてくれたのかもしれない。
横になってすぐ、私はそのまま眠りに落ちた。
![](https://assets.st-note.com/img/1734819546-HN26XCe9JayQzbArxFiBWus3.png)
――アホ助 (仮名)!
肩を激しく揺さぶられるのと同時に耳元で聞こえる自分の名前を呼ぶ声で、私は眠りから覚めた。
――アホ助 (仮名)って!
なおも自分を呼ぶ声がする。
視界は濡れタオルで塞がれているので分からないが声の様子でそれが父だということは分かった。
そして、右手を動かし、目を覆っているタオルに触れようとする動作で起きたことに気づいた父の次の一言は、またしても私を絶句させた。
ごはん、食べるぞー
……(-_-;)💢……
だーかーらー……
さすがに二の句が継げなかった。
言うたはずだぞ、お父っつぁん――
普段なら、このような虚しいループも、
いや、いくら最近のドラマが無限ループものが流行り言うてもこれはさすがに^m^
とか頭の中でツッコみながら、やんわりと
今日も夕食はいらん言うたやんか
と丁重にノーサンキューしたのだろうが、
昨日の今日でのこれ、しかも頭の中は絶賛ビッグベン乱打状態なので、正直相手を気遣う余裕などまるでなっしんぐで、ついつい苛立ちまぎれに舌打ちが先行し、口調も相当に荒らげることになってしまった。
夕食、いらんて💢
吐き捨てるようにそう言い放ったとげとげしい一言に、見えてはいない父の表情にも言葉にも苛立ちが表れだした。
いや、食べないなら
最初からそう言えばいいだろ💢
――そんな父の一言は、私のブチギレ導火線にチャッカマンしてしまった。
言うたよな!💢
何度も言うたよな!!💢
昨日も今日も、何回も何回も!
……っざけんなっ!!!
売り言葉を言い値で買い付けたバカな客は、力いっぱいに怒気をはらんだ捨てゼリフを見えない相手に言い放ってしまったのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1734819687-ygvF0CQqYTj58PDRXKOelHM4.png)
こうして、年甲斐もなく親子げんかに発展したギスギスした会話を頭の中で反芻しながら、しばらくすると自分の中に激しい自己拳王……もとい自己嫌悪が湧いてきた。
![](https://assets.st-note.com/img/1722922842776-3xo9Kp2QWt.png?width=1200)
私は常々、二言目にはやれSDGsだ、やれ「多様性」だと言い放ちがちな昨今の風潮をいささか鼻白んだ面持ちで見ることが多い。
言うまでもないことだが、SDGsの一部や、特に多様性を語るうえで欠かせない態度とは、相手のことを理解することであり、理解できないまでも理解しようと努めることである。
ところが――これは私の偏見かもしれないが――多様性を真っ先に口にする人に限って、見ている視点の物差しが明らかに自前の物差しだけだったり、しかもそのことに気づいていないばかりか、相手にも相手の物差しがあるという当たり前の事実には目を向けようともしない――
そう感じることが多く、
SDGsって何かね?
そんな人々の姿勢を冷ややかに見ている自分がいる。
――で、だ。
今回の自分の態度はどうだっただろうか?
補聴器を装着しなければ普段の日常会話も困難な父の立場に正しく立脚できていただろうか?
確かに、こちらの言葉に対する反応が若干ビミョーで、
ひょっとしたら今のこちらの言葉、ちゃんと聞こえてる?
そう思わないでもないところは、今にして思えば見てとれたかもしれない。
もちろん、聞こえなかったのなら
え?何て?(゜o゜)💦
そう訊き返してもらえたら、それまでのことだ。
ただし、それはあくまで耳が普通に聞こえる者の物差しではないのか?
もしかしたら、耳が遠い人にとって、
「聞きとれなかった言葉に対して聞き返す」ということは、それ相応に心理的なハードルが高い行動なのではないのか?
そこまで思い至ることができたら、むしろこちらから一歩踏み込んで、
あれ? 今の聞こえた?
その一言で念を押すことができたら、そのひと手間を惜しまなければ、この2日間の騒動はもしかしたら回避できたかもしれない。
確かに、聞こえなかった言葉を3度にわたって聞えたフリしてスルーしてしまった父の態度にも問題がある。
だが、その一方で自分のとった行動には問題がまったくなかったのか、そう言われたら、その答えは明らかに――否だ。
理由は先述のとおり。
私には、相手を理解するための正しい物差しを持たず、ついつい自分の物差しだけで応対してしまったからだ。
……まだまだ人間ができてねぇなぁ……(-_-;)💢
普段、人さまのことを「相手の物差しを持てない狭量な人間」と心の中で蔑んどいて、そういう自分も大して変わらねぇぢゃねーか……
相変わらず、割れんばかりの頭痛の嵐の中で、そんな自己嫌悪を反芻しながら、ひたすら反省するしかない、そんな夏の憂鬱。
今年の夏もまだまだこれからが本番なんやろなぁ……💦
![](https://assets.st-note.com/img/1734820087-pajdvJ9QeyX01M3LRctZWSCA.png)
今宵の〆の一曲は、L'Arc~en~Cielで、
『夏の憂鬱 [time to say good-bye]』
(5分19秒)
インディーズ時代からカウントすればもう30年以上にわたって第一線で活動している、なんやかんやで息の長いL'Arc~en~Ciel。
この曲は1995年の3rdシングルなので、かなり初期の曲なんやけどねー
自分の中ではいまだにかなり上位に位置する「お気に」曲☆でもある。
一曲の中での音の高低差で耳がキーンなるわ (by フット後藤) ……な激ムズ曲が多いラルクの中では比較的歌いやすい曲だし、何より私の大好物の「湿度の高い」曲だしねー( ̄∀ ̄)
ちなみに、今回、「夏の憂鬱」の中で自己拳王してる自分、この後、さらなる悲劇的 (喜劇的?) なオチが待ち構えている。
その顛末については、もしも語るべきタイミングが訪れたなら、いずれまたということで――
……まぁ、いつ語ることができるかは、今のところ未定だけどねー……
だって、この企画「画像しりとりはじめました」はタイトルとなる「しりとり」がメインであるため、タイミングが上手いこと合わない限り自分が書きたい記事を自分勝手に (笑) おいそれと書くことができないというワケのわからん企画なのでw←それ、自縄自縛っていうんやで( ̄o ̄)コソッ)
![](https://assets.st-note.com/img/1734820179-LTKE6QknXwfxDS5ZVWYa3uAg.png)
そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、寝苦しい夜も乗り越え、とにかく健康第一の健やかな一日を送ることができますよう🌈
![](https://assets.st-note.com/img/1734820275-ByQas0k3meYF5hcKqdTPRL4U.png)
#なんのはなしですか
#どうでもいいか
#ワクワクがあふれだす
#賑やかし帯
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (217両目) の前の車両です。タイトル「ルームシェア」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
■ 参考・出典
1.
2.
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![松平雅楽守](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83419344/profile_bcd44e3d5d221ced271d9115844b1caa.jpg?width=600&crop=1:1,smart)