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ケンカ              ――画像しりとりはじめました(#78)

(#77) 入学試験→「けん」→ケンカ

店の中の魚 大海を知らず



知ったところで、その先に待ち受けてる未来は決して明るいものばかりではないのがツラいトコだけど( ̄∀ ̄)

それでも、基本、未知の大海に漕ぎ出すことは、頭ごなしに否定されるべきものではない。何もせずに後悔するくらいなら、行動を起こして失敗した方がはるかにマシだからだ。

失敗は、行動した者にのみ与えられる勲章だとすら思う。

だから、どんどん失敗しよう\(^o^)/♪

失敗して失うものもあるかもしれないけど、失敗して得るものは恐らく失うものの比ではないくらいに多いはずだ。

人間、死んでしまうこと以外の失敗なら、いくらでも挽回の機会がある。
そう、人間にとって取り返しのつかない失敗とは、自分が死ぬこと、もしくは誰かを死なせてしまうこと。これ以外の失敗なら、気持ちの持ち方次第でなんとかなるものだ。


今回のネタ画像は、『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルナンバーであり1975年の年末にリリースされ、453.3万枚という空前のメガヒットを記録した

『およげ!たいやきくん』。

この453.3万枚という売り上げ枚数は、いまだに日本最高の売り上げ記録である。まあ、CDの実売がダウンロード配信にとってかわられつつある現状を踏まえて言えば、この記録が破られることは、これから先もほぼ皆無といっていいだろう。

そんな史上最も売れたシングル曲がこちら。
今週の9曲目、子門真人で『およげ! たいやきくん

まず真っ先に思うのが、そもそもたいやきくん、店のおじさんとなんでケンカしたん?てトコ。理由がよくわからん。

冒頭の歌詞では『毎日毎日、鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃう』とボヤいているが、いやいや、キミらに鉄板の上で焼かれる以外、ほかに何かすることあるん?と逆に問いたい。

結局、理由はよくわからんがとにかくケンカして海に逃げ込んだたいやきくんの姿に次なる衝撃。このたいやきくん、クロールで海を泳いでいるではないか。ま、確かに、ネタ画像見ても、そういえば両手生えてるわw

初めての外界、初めての海での根城は難破船。ここでの歌詞には、この曲を聴くかもしれない子どもたちへの金言がキラリと光っている✨。

「時々サメにいじめられるけど そんな時ゃ、そうさ逃げるのさ

学校だけが世界の総てじゃない。選択肢として「逃げる」というファイナルチョイスがある。そのことだけは忘れてほしくないところだ(*1)

*1:このあたり、ホントはもうちょい言いたいこともあるけど、それ言い始めたら長くなるし、あまりこの場には相応しくない話題にもなりかねないので、稿を改めることにする。

この曲を初めて聴いてからもうすぐ半世紀という歳月を経るわけだが、いまだに疑問に思うことがある。それは、この曲のストーリーは、たいやきくん目線で言えば明らかにバッドエンディングだという点。

このMVでも、最期の部分で擬人化されたたいやきくんが無機質な食べ物のたい焼きに戻るという一定の配慮があるにせよ、曲の前半であれだけ威勢よく、あれだけのびのびと自由を謳歌していたたいやきくんが、最終的に見知らぬおっさんに食べられちゃうのだ。
 
「おじさんつばをのみこんで ぼくをうまそうに食べたのさ」

で、後奏アウトロもなくカットアウトで楽曲終了。
……聴き手は、この唐突なエンディングに何を見出せばいいのだろう。

「無謀な冒険をしたたいやきくんの自業自得な最期」だろうか?
「バッドエンドとはいえ、自由を追い求めた冒険の前向きな終了」だろうか?
「たいやきがたいやきとして食べられるという当たり前の事実、あるいは諦念」だろうか?

受け取り方は聴き手の自由だから、どういうとり方でも正解だとは思うのだが、少なくとも作り手サイドにはある一定の意図があるはずなので、その意図が奈辺にあるのかを知りたいものだ。

個人的に受け取ったのは、この見知らぬおじさんが、言うほどびっくりしてるようには見えないことと、突然釣りあがった外道中の外道をつばを飲み込みつつ食べるという、恐らく人類で初めてホヤを食べようなどと考えた人と同じくらいの巨大な勇気の持ち主だ、ということだったりするけど
( ̄∀ ̄)。


さて、このウルトラメガヒット曲には、後発でいくつものカヴァーバージョンが存在するのだが、そのうちのいくつかを紹介したい。

まずは、ロックバンドのムックver.

ムックとはいっても、あの赤いモップのお化けみたいな目ん玉ぐりんぐりんの方ではなく、達瑯、ミヤ、YUKKEからなる三人組ビジュアル系ロックバンドの方である。

とりあえず、オリジナルよりもかなり分かりやすく哀愁方面にシフトした作りになっている。その哀愁をゴリゴリにエッジの利いたロックに仕立て、魂の叫びが全開でほとばしっておる( ̄o ̄)

このテのバンドがこういう異質な曲をカヴァーで入れる場合、大抵はボーナストラック的な扱い、アルバム制作する過程でのちょっとやってみた感のあるおまけなのだが、この曲は、収録されているアルバム『葬ラ謳ほむらうた』全15曲中の9番目、思いっきりど真ん中に配置されている。なんなら、このアルバムのコンセプトの中心なのか?と思わせるくらいの扱いの高さに、ちと驚く。

まぁ、ボーカルの達瑯の歌い上げっぷりには、この曲に対する相当な思い入れも感じられることは事実だが( ̄∀ ̄)


続いては、「たいやき たべたの なんで?」ver.

「たいやき たべたの なんで?」は、ハロープロジェクト所属の歌い手、高橋愛、田中れいな、夏焼雅の三人からなるユニット。
たぶん
(た)いやき」橋愛
(た)べたの」中れいな
(な)んで?」焼雅
て、トコなのだろうか。(よくわからんけどw)

で、このMVもけっこう作り込んでる。

「毎日、毎日 楽しいことばかり」
の部分でティッシュ配りしてるのは、いやこれのどこが楽しいことやねんwwだけど。

オリジナルのMVでもいささか引っかかるところの多いラストシーンはどうするのかな?――と思ってみていたら、エビが悪徳プロモーターで、甘言という釣り針に引っかかった3人が、最終的に食べられるという展開。

こちらもオリジナル同様に最後はやんわりぼかしていたけど、「食べる」という暗喩も含めて、芸能界コワいよねぇ……的な作りにもなっていて、いろいろと面白い( ̄∀ ̄)


おっと、今宵ももうこんな時間だ。
マジでそろそろかぼちゃの馬車の魔法が解けてしまうわい( ゚Д゚)💦

そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、エビで釣られるタイにはならないよう細心の注意をして、より良い週末を過ごせますよう✨


■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (78両目) の前の車両です。タイトル「入学試験」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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松平雅楽守
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪

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