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「うたのいと」のはじまりのはじまり。ー②

詩村あかねさんとの出会い。

私、大津美紀が詩村あかねさんに出会ったきっかけは、あかねさんも1つ前の記事で言及されていたように、詩人で歌人の早坂類さんが主宰する「RANGAI」だった。

それは2020年のこと。RANGAIより詩村あかねさんの電子書籍「鳥のいる場所」を購入し、一気に彼女の詩の世界に引き込まれた私は、居ても立っても居られず、その後、定期的に都内で開催されているというあかねさん主催の朗読サロンへ足を運ばせていただくことになった。

といっても、私は詩や朗読のことなど、全くの素人だし、あかねさんとやりとりさせていただく際にも、当初はかなり緊張していたように思う。でも、生で、あかねさんの詩、そして朗読を聴かせていただき、どうしたらいいのかわからないほどの感動を覚え、そこで受け取った大きな衝撃が、その後も私の体の中にしばらく居座ることになったことは確かだった。

「詩ってすごい!言葉ってすごい!朗読ってすごい!」
って、すごいしか言ってない、私の語彙力のなさよ・・・(涙)。

(後日、私からあかねさんに送ったメッセージには、「詩って、こんなに生き物みたいになるんだ!と、とても感動しました」とあった。)

ただただ純粋に感動した。
いくつになっても、そういうものに出会えるって本当に幸せなことだと思う。

私は昔から「言葉」を上手く使うことに苦手意識がある。気持ちをうまく言葉にできないもどかしさのようなものを感じながら生きている。だからこそ、言葉が言葉として、その魅力が最大限に発揮されたあかねさんの作品たちから放出される圧倒的なパワーに魅せられてしまったのかもしれない。

その後、あかねさんからは、冊子となっている詩集「青いカナリア」を送っていただいた。その際にも作品に心をぐわんぐわん揺さぶられてしまうわけなのだが。

2022年11月、大津美紀の活動の一つの締めくくりとして、25周年記念のライブを行なった。音楽がまったくつくれなくなり音楽活動を休止していた時期もあったけれど、この日、実にたくさんの方たちの助けを借りながら、改めて音楽を奏でられることの喜びを味わいつつ、これまで応援してきてくださったみなさまへの感謝の気持ちをお伝えすることができた。そして、今後も音楽を、創作活動を続けていく決意をあらたにし、年も明け、さて、これから何をしよう?と思った時に、ずっと体の奥に居座り続けていたあの衝撃のことが思い出されたのだった。

"ぐわんぐわん"と、揺さぶられることははじめからわかっていた。
でも、
確かに「今がその時」だという確信だけはあった。

そして、その後、腰を据えて詩村あかねさんの作品にじっくりと向き合うこととなり、2023年はじめ、あかねさんの詩から歌になった最初の作品が「きみ かなしくは ないか」だった。

次回、この作品についての制作過程などをお届けしたいと思います。

大津美紀

RANGAI https://rangai.main.jp
詩村あかね X https://x.com/AkMomo510
大津美紀 https://linktr.ee/ohtsumiki


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