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[Compath体験記-vol.2-] つられあう。しあわせは足元に。

2023.05.21~05.28
compath 5月のワーケーションコース
「Good Vibes~心地良さの探求~」に参加してきました。

◎compath体験記vol.1はこちら☟



いまここを楽しむ。

3日目。
一番心に残っているのは、美しい夕日をみたこと

直前までみんなでご飯をつくっていて、他に気になることもあって、正直、わたしは行かないでおこうかなと少し思ったりもした。
でも、行ってよかった。
つられてよかった。
この期間中、たくさんのつられあいのおかげで自分だけではできない経験がたくさんできた。
まさに人と人が相互作用しあう、影響し合う。照らしあえる。
「あなたとわたしがいるから生かしあえる。」

今、ここに集中できていない自分に、思い出させてくれた。
本当に、今、それをやらないといけない?と。
(誘ってくれたおふたりさんに感謝。)

ただ、ただ、ことばにならない美しさの夕日に感動して。
写真では伝えきれない田んぼに映る空の美しさを目に焼き付けて。
はしゃいで坂を駆け上がったり、走ったり、
ながーく伸びる影を見て踊り出したり、
たんぽぽの綿毛をふぅ〜っと飛ばしたり。
芝生にごろん、と寝転んで空を見上げたり。
ちょっと、のつもりが気付けば1時間も夕日を楽しんでいて、
童心に戻って、心がさらにほぐれた。

火のパワーを感じて。夜は更け、対話は深まる。

夜は、キャンドルのもと、おいしい食事を囲む。
そのまま、フリータイムに。
気づけば23時を過ぎるほど、みんなで話していた。
火のパワーは対話を深めてくれる。
波のようにゆらゆらと揺らめく美しい火を囲み、教育のこと、社会のこと、自分の価値観や考えを出して、そこに、また考えが重ねられ、広がって、深まって。
楽しい。うれしい。あったかい。…
いろんなきもちが湧いてくる。
みんなとの関係が深まっていくのを感じながら。
夜の対話の時間も8日間の中で忘れられないひととき。

Compathのグラウンドルール。
ペア散歩しながら「今日は判断を保留して、今ここを楽しみたい」と話した朝。
まさにそんな1日になった。

心地よい朝の時間

朝の会は、ストレッチをみんなでバトンするところから。
気持ちいい。
おもわず笑顔も広がる。

photo by 大詩さん

それから、みんなで歌を歌う。
「世界にひとつだけの花」を。
花鳥風月を感じながらということで、みんな思い思いに座ったり、歌ったり、歩いたりしながら、楽しむ。
その光景がしあわせそのもの。
心地よい朝の時間。心が元気になっていく。
歌うっていいな。気持ちいい。

photo by 大詩さん

世界に一つだけの花

NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one

花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた

ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね

この中で誰が一番だなんて 争うこともしないで

バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?

一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?

そうさ 僕らは 世界に一つだけの花

一人一人違う種を持つ

その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい

困ったように笑いながら ずっと迷ってる人がいる

頑張って咲いた花はどれも きれいだから仕方ないね

やっと店から出てきた その人が抱えていた

色とりどりの花束と うれしそうな横顔

名前も知らなかったけれど あの日僕に笑顔をくれた

誰も気づかないような場所で 咲いてた花のように

そうさ 僕らも 世界に一つだけの花

一人一人違う種を持つ

その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい

小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから

NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one

世界に一つだけの花
歌:SMAP
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

みんなで一緒に歌える歌があるということ。
歌のパワーも改めて感じる。
なぜ、フォルケで歌が歌われるのか。
みんなをひとつにつなげるパワーがあるからなのかな、なんて思いながら。

チューニングのお茶。

4日目にしてようやく空が雲ひとつない青空となり、
絵のように美しい山々を見ることができた。

今日は、選択授業に。
3つの選択授業、どれも魅力的でどれにしようか悩んだ…
でも、ちょうど昨年、つわのホイスコーレのメンバーと和束にお邪魔する機会があって、またここで和束とつながれるそのご縁にビビッときたこと、そして、ふしぎとお茶が大好きでなぜか心惹かれるもののひとつであった(津和野に移住してから茶道を習い始めた)ことから、この選択授業を選ぶことにした。

講師のむーみんさんのここに至るまでのストーリー、そして、ことばがまさにお茶をいれるときに落ちる一滴のように心にしみわたる。

photo by 大詩さん

お茶を淹れる時間が、まさに、自分にとって「チューニング」する時間なのだと語るその姿が素敵だった。
その日の体調や気分、相手に合わせて、お茶の淹れ方を変えるというむーみんさんはまさに「心地よさを探究する」ひと。
お茶への愛を感じた。

photo by 大詩さん

「待つ」ということができなくなってしまうのは、日常の忙しさに追われ、心の余裕もいつのまにかなくしてしまっているから。
お茶をおいしく淹れるということは、自分とそして、お茶をともにする相手を想う時間。

むーみんさんの淹れてくれる一杯のお茶は、体験したことのないようなおいしさと味わいで。

photo by 大詩さん

その味をどう表現したらよいのか、と、自分の中にあることばを総動員する。
そして、一緒にお茶を飲んだメンバーともことばを重ねながらしっくりくることばを探す。
まさにセッションしているような気持ち。
お茶を表現のひとつだというむーみんさんの人柄が現れている時間と空間を味わえたことが嬉しかった。

最後は、むーみんさんに教えてもらいながら自分でお茶を淹れてみる。
見るのとやってみるのは全然違う。
お茶が「ちゃっちゃっ」というその感覚と音に集中する。

美しい茶器たち。 photo by 大詩さん

思いがけずに身を任せて。

その日の午後、今回の参加者さんのお子さんと一緒にシナモンロールをつくることになった。
思いがけず生まれたこの時間がとても楽しくて、そしてお子さんを預けてもらえたこともまたうれしかった。
東川にきてから「思いがけず」なことに出会うことが多い。
でも、そのどれもが素敵なできごと。
「思いがけず」に身を任せて、
頭で考えるより自分の心にしたがってみる。
それが「good vibes」の秘訣
なのかもしれない。

4歳の彼女の姿から学ぶこともたくさんあった8日間。
たくさん感じ、日々学んでいる彼女と、ともに学べてよかった。
オトナがつい見逃してしまったり、さらっと流してしまうところに
「なんで?」と問いかけてくれる。
一緒に考えるのは難しくもあり、とにかく楽しかった。
感性のまままっすぐ生きる姿はわたしたちオトナたちの先生。

発酵中。おいしくなぁれ。

まちを知る。自分ごとになる。

ポップアップでは東川のまちのこと、compathのはじまりや想いに改めて触れる時間。
ここ数日、過ごしてみて自分が感じたことを重ねながら、より深くまちのことを知ると見えるものが変わってくる。
そして、気づけば自分の今、暮らしているまちのことを考えている。
比較すると見えてくるよさと影。

お話を聞きながら、生まれてくる問いと対話の重なりの中で心に残ることば、自分の内側から湧き出てくる想いがたくさんあった。
ここにメモしておきたい。

頭で考えるよりとにかくやってみる。ちゃんと失敗もしている。
すべてはこの町で暮らす人のために。という視点をリーダーが持っている。
どこで失敗を定義する?
2/8000は大事な声。
偶然なようで運命的。たどりついた。流れに身を任せる。
連環。循環。
「このまちにフォルケホイスコーレがあることの意味」とは?
「フォルケが日本にある。と胸を張って言えるってどういう状態なんだろう?」
選べる未来。
ワーケーションに甘んじてはいけない。workとvacationは分けるべき。日本の休めない文化。
わかりやすいものに価値がおかれる今の日本のなかで、どうやってこの価値を伝えていくか。
役割があることでそこに居やすくなる。
見え過ぎること、ありすぎることの難しさ。
自分で自分を疲弊させていないか。自分で管理して律さないといけない社会。
well-beingは学ぶもの?

重なって、今がある。

その夜、みんなでご飯を食べた。
おいしいごはんを囲みながら、みんながなぜ、ここにきたのかを改めて聴く。
人生のストーリーっておもしろい。
まるで映画や本のようで、ずっと聴いていたくなる。
いろんなきっかけがあって、タイミングがあって、ひとりひとりのストーリーが重なって、今を共有できていることがとにかくうれしかった。
少しでも、ずれていたら会えなかったかもしれない。
そう思うと奇跡のような今があることに、ただただ、感謝したくなる。

「自分の不調・良い時のバロメーターって?」
ーたとえば、小説が読めないと不調だなって思う。
ー電気をつけられなくなる。
ー人にやさしくできないとき。

「しあわせってなんだろう?」
ーしあわせって、例えば美味しいコーヒーを飲みながら本を読むことがしあわせ。とか、自分の好きなものを知っていてそれができていること、瞬間的なものをわたしは「しあわせ」だと呼んでいるかもしれない。
ーもっと、もっと、と思ってしまう、今も十分幸せなのに。
ーしあわせを色で表現するとひとりひとりちがうかもしれないね。

そんな話がとめどなくできる時間がおもしろい。
時を忘れ、夜は更けていく。


満たされていないもの・満たされているもの

5日目の朝はニーズカードを使って
「満たされていないもの」「満たされているもの」を選ぶ。

わたしは満たされていないものとして、「space 場、空間」を選んだ。


5日目ということで、毎日刺激と学びに溢れた日々に楽しさを感じつつも、心にも体にも少し疲れがでてきていた。
みんなといるのは楽しい、もっといろんな話をしたい。
一方で少し、「スペース」が欲しい。という気持ち。
今日は、少しひとりの時間も取ろうと思った。

一方で、満たされているものとしては「warmth あたたかさ」を選んだ。


ここ5日間で日々、みんなのあたたかさに触れて、満たされ感を味わっている。
ないものに目をむけがちだけど、あるものにもきちんと目を向けることができたこともまた良い時間だった。

午前中は、昨日つくったシナモンロールをデリバリーするため、もくもくと焼き続ける。
はたして時間に間に合うか、と少しせかせかしつつも、ひとり集中する時間はよかった。

没頭する。
手をもくもくと動かす。
鳥のさえずりをBGMに。
ちゃんと焼けるか心配だったけど、焦げずに焼けた。
そして、みんなに届けにいく。
この合間に、さきさんといろいろ話せたこともうれしかった。

大きな木の下で円になって座るみんなにシナモンロールが回る。
喜んでもらえてよかった。
うれしかったのは昨日一緒にシナモンロールを焼いてくれた女の子が
おいしかったのか、おかわりしてくれたこと。

自分でつくったものっておいしいよね。

そのあと、みんなで展望閣に行く。

とても気持ちのいい緑と青空。
いいCMが取れそう。


ぼ〜っと佇んで、大地とつながって。
「やさしさに包まれたなら」を歌う。

松任谷由実「やさしさに包まれたなら」

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

小さい頃は神さまがいて
不思議に夢をかなえてくれた

やさしい気持で目覚めた朝は
おとなになっても 奇蹟はおこるよ

カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

小さい頃は神さまがいて
毎日愛を届けてくれた

心の奥にしまい忘れた
大切な箱 ひらくときは今

雨上がりの庭で くちなしの香りの
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

「目にうつるすべてのことはメッセージ」
そうだよなぁ〜と心に響く。

しあわせは足元に。

つられてみたシリーズ。みんなで花火。4歳の子の提案につられてみる。オトナの青春。

(vol.3につづく☞)

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