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「周囲の人に相談しましょう」を侮らない
こんにちは。繊細リーマンゆうたろうです。
このnoteは適応障害で休職と転職を繰り返す繊細サラリーマンの体験談を、一方的にあなたの脳内に語りかけていく記事です。
今回は「相談下手な繊細さん」に向けて、私の体験談を晒していきたいと思います。
「相談しましょう」をスルーする繊細さんたち
ストレス社会と戦う繊細リーマン&ウーマンたち。
次のような一文を、他人事みたいに読み飛ばしていませんか?
「周囲の人と相談しましょう」
「家族、知人と相談するようにしましょう」
「一人で抱え込まず、周囲に相談しましょう」
メンタルハック系のネット情報、書籍、テレビなどで高い確率で出てくる言葉。
私はこれらの文言を見ても、意味のない記号のようにしか捉えていませんでした。
よし!相談しないとやな!と思っても行われるのは脳内会議。
仮想の上司や同僚を頭の中で招集し、自分の想像の範囲内での協議が開始されてしまいます。
これはこれで考えがまとまるので、良い面はありますよね。
でも、よりよい解決策を出すという面でみると、情報や決定権が不足しがち。
あくまで自分の想像の範囲内で、分かったつもりに陥ってしまいます。
少なくとも目から鱗的な体験はほとんど無いでしょう。
繊細さんが相談しないのは「自己解決が楽」だから
私たち繊細リーマンは、他者とのコミュニケーションより自己解決の方が楽に感じます。
過去に自己解決で成功した体験があれば尚更。
加えて私たちは、非繊細リーマンさんたちと比べて、コミュニケーションに払うコストの大きさが異なると、私は思っています。
<繊細なコミュニケーションあるある>
・この内容で本当に伝わるかな
・今の相手の機嫌はどうだろう
・こんなこと聞いたらダメな奴って思われるな
相談の仕方、相手の顔色、タイミング、など過度に図りすぎて、ビジネスマナーの範疇をはるかに超えた気の使いっぷり。
自分はよく、
「100点の伝え方を準備して、自分の話を聞いて貰える完璧なタイミングを見計らって、あわよくば歓迎してほしい!」
・・・こんな起こるはずもない状況をを求めていたりします。。
こんな願望が叶うはずもありません。
そのため、自分だけで考えていた方が楽、という思考パターンにはまっていく。
これらは別に、普段の仕事、生活ならいいんです。自分で考えて行動する癖がついているのは立派なスキルですから。
ただし、今回お話したいのは、何かしらのトラブル、ストレスに直面し、本やネットで情報を探している、そんなとき。
そんなときにまで「周囲の人に相談を」の一文をスルーしちゃっていませんか?
相談できずに適応障害と転職を繰り返した経験
繰り返しになりますが、私は他人の顔色を伺いすぎて、自分の本心を打ち明けて相談することができないタイプです。
むしろ自分の考えや本心が他人にばれるのを、極端に恐れていました。
そんな調子で会社員をやっていると、私は37歳でうつ状態になり、適応障害の診断を受けることになってしまいました。
通算して7か月ほどは休職し、1年間に2回転職を繰り返してしまいます。
この時の反省は「もっと早く相談しておけばよかった」に尽きます。
こまめに相談するようになって変わったこと
2020年の末には子供も生まれ、自分一人の問題ではなくなり、家族を幸せにする義務が自分に課せられます。
これは根本的にどうにか変わらないといけないと決心し、特に「誰かに頼る」ことを躊躇しないと、自分ルールにしました。
まだまだ相談下手なところは多々ありますが、ここ最近相談することで周りを巻き込み、ストレス要因を減らすことができた成功体験があります。
以下の体験を晒させてください。
【経験談】適応できない配属先でパニック事件
私はこれまで営業やカスタマーサポートしか経験のないおじさんです。
しかし転職先で突然、物流の仕事を任せられることになってしまったことがあります。
物流担当が急遽退職となったため、私が後任として選ばれてしまったんです。
面接時にはカスタマーサポートのセンター立ち上げの管理者として採用されたので、困惑したものの、まぁなんとかなるか、で受け止めていました。
<配属前のイメージ>
「物流かぁ。やったことないけど、作られた仕組み、システムに沿って処理して、専門知識を少し勉強すれば、まぁ出来るでしょ。」
こんな風に考えていた自分を往復ビンタしたい。
私が入社したのは所謂ベンチャー企業。実際は以下のような状況でした。。
<配属後の現実>
・仕組みなんてない属人的組織
・システムはあるけどエラー頻発
・商品に対してどんな「モノ」を出荷するか定義が曖昧
・いつどこに何の「モノ」があるか管理されていない
完全に「詰み」だと思いました。
右も左も本気で分からず、質問したいのに前任者はすでに退職。
チームの上長ですら業務についてはノータッチで、誰もタスク状況を理解していないカオスっぷり。
「自分のせいで出荷が出来ないかも…
間違って出荷されたらどうしよう…
他部署から出荷や入庫状況の質問が来ても全然分からない…」
毎日上記のような不安で潰れそうで、パツパツでした。
そんなのお構いなしに、多くのプロジェクトがもの凄いスピードで進行していき、中には物の流れが活発になるものもありました。
が、内容が全く理解できず、ZoomのMTGを録画してもらい、休日や夜をつぶして何度も何度も見返します。
1時間のMTGを理解するのに、8時間はかかりました。
「これはヤバいぞ・・・」
「適応障害、3回目の再発か・・・?」
「今のタイミングで休職だけは絶対できない・・・」
毎晩仕事の夢でうなされて、体の疲れはとれません。
かなり追い詰められて、まいっていたのですが、特に電話恐怖症ならぬ「チャット恐怖症」みたいな状況になったことがあります。
会社でSlackというチャットツールを使っているのですが、毎日大量に私あてに通知が来て、内容のほとんどが以下のようなもの。
<毎日くる大量のチャット>
・作業ミスの指摘
・答えられない質問、相談
・委託先倉庫会社からの苦情
その上で私が投げた質問、相談にはノーレス。たまにレスがあっても論点をずらされるばかりで答えになっていないものばかり。
Slackを使ったことがある方ならご存じだと思いますが、通知がくるとスカカカッという通知音や、赤い通知バッチが表示されます。もうこれが恐くてしょうがなかったです。。
カオスでパニックな状況でも諦めずに相談し続けた
ベンチャー企業入社して、全くの未経験分野の部署へ配属。
誰かに教わってやる仕事ではなく、自分で切り拓いていく仕事。
今までだったら、ひたすら自分を責め、会社を恨み続け、うつ状態へと突入する確定ルートでした。
しかし、今回は「誰かに頼る」ことを躊躇しないという、自分ルールがあります。
以下のようなことをかなり初期の段階で伝え続けました。
<上司や役員へ伝え続けたこと>
「私はこの会社が好きです。この会社のために担当を変えて欲しい」
「私にはやる気はあります。会社に貢献したい。
それでもこの件は想定外過ぎて私には対処できません。」
自分のためだと思うと遠慮や申し訳なさが勝って、コミュニケーションを取るのが億劫になります。
でも誰かのため、全体のためだ、と思えば気力が湧いてきて、遠慮なく相談できました。
結果的に負荷の大きい業務は別部署へ移管となり、人員も補填され、兼任という形ではあったものの、私はカスタマーサポートの部署へ再配置してもらえました。
他にも私の不明点を解消する為のMTGを毎朝セッティングして貰ったり、少し体調を崩してしまったときには、リモートワークの許可を貰ったりも。
人に相談するって、地道でエネルギーも使いますが、そのおかげで働きやすくなる環境が整備されて嬉しかったです。
深刻ではなく真剣に向き合う
これはトヨタ自動車の社長さんの自工会会見での言葉です。
色々と相談しているときに、上司から教えて貰いました。
この言葉を聞いてハッとしたんです。
自分はいつも深刻に考えすぎている。
そのせいか、考え過ぎたら面倒になりすぐ挫ける。
なるほど、深刻さと真剣さはたしかに違うな。
深刻になり過ぎるとコミュニケーションが億劫になってきて相談し辛いマインドになります。
真剣に考えると誰かの為だと思えて、コミュニケーションを取ることが怖くなくなる。
なるほど、と腑に落ち、気持ちが少し軽くなったのを覚えています。
1人きりだと思うとこの世は絶望しかありません。
相談出来ないという選択は、孤立を生みます。
相談することによって、自分の知らない、判断できない、想像もしなかった選択肢が出てくるかも知れません。
今抱えている感情、思いを、時間をとって誰かに話しましょう。
私もまだまだ努力が必要ですが、悩みを自分の中にだけ閉じ込めずに生きていきます。
以上、
これを読んでいただいたあなたを、前向きとまではいかなくても、横向きくらいにはしたい。
繊細リーマンのゆうたろうでした。
ではまた!