それでも本を読む理由。
「それでも本を読む理由。」
『BRUTUS』2023 1/1・15合併号のタイトル。
タイトルに惹かれて思わず久しぶりに雑誌を購入。
私の数少ない趣味のひとつ「読書」。
昔から好きで続いている唯一の趣味かもしれない。
なぜ本を読むようになったのかと言うと、
私の場合は本を読む環境が整っていたから。
両親の影響が大きい。
父親も母親も本が好きで、私が小さい頃から絵本がたくさんあったし、マンガはお小遣いで買うというルールだったが、本は割と買ってもらえた。
(もちろん学校や図書館も使っていたけれど。)
決して広くない実家の一つの部屋の壁面を、
昔は本棚が占めていた。
父親の世界・日本の文学全集、
世界・日本の歴史全集、小説。。。
残念ながら、私も兄も、父親の全集関係は全く
読まなかったが、本棚に入れてあった兄の赤川次郎さんの小説や、星新一さんの短編集を読んで過ごした。本が自分のまわりにあることが当たり前だった。
いまでは本を読む量もスピードも減ってしまった
けれど、本屋に行くのも、小説を読むことが今でも好きだ。
それから本(小説)は断然、紙派。荷物にならず、
携帯でも読める利点があるデジタル版も何度か
試したものの、不思議なほど文字が頭に入ってこない。。。
紙の書籍が自分にはよほど馴染んでいるのか、
向いているらしい。
紙の書籍のメリットは他にもあって、
私が読んだあとは、母親と母親の仲良しの友達が
読む。自分達では書店に行くことがあまりないので、とても喜んでもらっているようだ。
デジタルの普及や本離れの影響で、日本の書店は
減っていると聞くけれど、なんとか残ってほしい。
そして私が本を読む理由は「好き」だから。
本は、自分ではない他の誰かの人生にふれることができる。
またその本の世界に入ることができれば、
性別や国籍や時代、世界を超えて、誰にでも
何にでもなれてしまう。
しかも日々、新しい作家さんや作品が
うみだされる。
国内外問わなければ、更に出会える作家さんも作品も増える。
それは一生かかっても読みきれない膨大な量だ。
本好きだった父親が、いまでは読書がしんどくなってしまったようで、本を読む姿を見ることが滅多になくなってしまった。それが少し寂しい気がする。
私もいつか本を読むという行為が難しくなってしまう時がくるかもしれない。
本が好きと思える間に、自分にとって大切な本に出会えたらと思う。
皆さんにとって「それでも本を読む理由。」はどんなことだろう。
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