自己紹介
はじめまして、ウタコです。
このnoteで映画分析を始めたいと思います。
分析を始めるにあたり、この記事では、
・分析をする目的
・分析の仕方
・noteの目標
を示しておきたいと思います。
分析をする目的
私は駆け出しの字幕翻訳翻訳者です。
翻訳は、単に「英語を使ったお仕事♪」
と思われることが多いのですが、
実は英語力解釈力、日本語表現力と同じくらい
コンテンツ解釈力が求められる仕事です。
例を出して言うと、
みなさん『恋愛小説家』という映画はご存じでしょうか。
ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞、
アカデミー賞で主演の2人が賞を受賞した名作です。
純ジャパの単細胞な私がこの邦題を見て最初に持った印象は
「これはラブコメだ!」でした。
ただ、これをラブストーリーだと思ってみると、
違和感を覚えるのは私だけじゃないはず。(と思いたい。)
というのも、
主人公がへそ曲がりで潔癖症の恋愛小説家なのですが、
劇中少しずつその性格は改善されていくものの、
最後まで恋愛対象としてそこまで魅力的には描かれていないんですよね。
だから最後のキスシーンには
「え、キャロルさんよ、その男でほんとにいいの?」
とツッコミたくなってしまうし、
もう一人の重要人物であるゲイのサイモンのストーリーが
少し邪魔に感じてしまうと思います。
私はこの「恋愛小説家」という邦題が
ミスリーディングされる原因だと思っています。
原題は『AS GOOD AS IT GETS』。
英語はあまり得意でないと言う方でも
全く違うじゃないの!と思われると思います。
『AS GOOD AS IT GETS』は「これ以上はない最善」
という慣用句です。
これにはポジティブなニュアンスだけでなく、
「これ以上はよくならない」というネガティブなニュアンスもあります。
世のなかには色んな悩みを抱えた人がいますよね、この映画の主要人物3人も同じようにそれぞれ問題を抱えています。
でも、互いの生活が絡み合うことで、
以前よりも少し、孤独じゃない
以前よりも少し、前向きになれた
という3人の人間のヒューマンドラマなのです。
要するにこれはラブコメじゃない!
観客をミスリードしないよう、
1つ1つの原文や原題に向きあうことが重要だと思わされた邦題です。
(無論、私のような短絡的な思考の持ち主は少ないのかもしれませんがね)
というわけで、より物語のエッセンスの伝わる翻訳をするためにも
作品を丁寧に分析してレビューしていきたいと思ったわけです!
そしてここまで読んでいただいた方は分かる通り
私は文章を書くのがヘタクソです。
話があっちゃこっちゃいくし、表現も回りくどい。
ここにアウトプットすることで論理的で
簡潔でわかりやすいワードチョイスの文章も
癖づけていきたいと思います。
分析の仕方
今まで作品解釈の教本として読んだのは
・SAVE THE CATの法則
・素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブックです。
それらから学んだ知識をもとに
・ログライン(誰が何をする映画)
・三幕構成のポイント
を押さえていきたいと思います。
なので基本ネタバレします。(すいません)
そして事前に答え合わせはせずに
自分の考察のみを書いていきますので、間違いも多数あるかと思います。
ご了承ください。
ズバリ目標は…
とにかく続ける!
「根気がない」で有名なウタコですが、
ここは根気強くやっていきたいと思います。
特に頻度も決めません。
緩くでもいいから続けていきたいと思います。
よろしくお願いします!