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育児と介護
今の私は仕事をしても、母のデイサービスからの帰宅時間をいつも気にしているし、母が家にいる時には寝てる隙にコンビニや近所のスーパーがやっと。それ以外は母を連れて行くか、諦めるかの二択。夜は母が起きるたびに目を覚ますし、どんなに夜中まで働いても母の起床時間に合わせて365日朝ご飯を作る。
姉は、この状況を「やっぱり、こういうのって順番なんだね」という。
姉には子供がいて、私には子供がいない。もっと言えば私には今は旦那もいない。だから母との同居もできるし、ある程度の時間も使える。それは事実。
姉の子供達は18歳と22歳。経済的にはまだ自立というわけにはいかないけれど、物理的な時間を裂かれることは減ってきたようだ。姉はここ最近、仕事も飲み会も買い物も映画も楽しんでいる。もちろん、ここまでくるには自分の時間も取れなかったり、寝る時間も削られることがあったのはわかる。しかし、今の私の現状を「順番」と表現すると、ちょっとため息が出てしまう。姉のいう順番とは、姉が自分の子供が幼かったときに経験したことを私が今経験しているだけ、という意味らしい。
私はとっくに一人っ子宣言をしている(詳細は過去記事→こちら)。だから両親の介護を姉に期待することはないけれど、やっぱり根本的に考えが違うのだなと思った。結婚をすることも、子供を持つこともそれはある意味私とは関係ないところで発生する。もちろん家族として嬉しい気持ちもあったし、2人目が生まれる時には保育園の送り迎えを手伝ったりとできることはした。あの時、姉は私の自由になる時間を「羨ましい」と表現したけれど、でも姉は違う幸せを自分で選択したのだ。
しかし、親の介護は違う。自分で選択することではなくて、多くの人がある一定の年齢になると発生する。それを自分が手を動かして対応するのか、お金を払ってサービスを受けるのかはそれぞれだけれど、どちらを選んでも楽ということはない。
そして、大前提として、母は私だけでなく、姉の母でもあるのに。色々と頭の中がぐるぐるする。早く一人っ子モードに戻さねば。