今さらハマったおっさんずラブ2
さ!前回の続き、いきます!
今回もがっつりネタバレあり!
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3.悪者不在の安心感・人間愛
見終わったあと、古き良きジブリ作品を見終わった後のような、爽快な清々しい感動に包まれた…
ワタシが愛してやまない『紅の豚』。
その作中で、マンマユート団が、子供を誘拐する時に、『仲間外れにしちゃかわいそうだろ!』と全員さらって、保育園状態で大変になっちゃう、あのカンジ。
ラピュタで、『40秒で支度しな!』とパズーを連れてってくれるドーラのあのカンジ。
悪者の立ち位置のハズなのに、愛嬌があって憎めない、あのカンジ!!!
みんな、自分に一生懸命だけど、最後は相手のことも想って行動してる、でも、それをこれ見よがしにしないカッコ良さ…
おっさんずラブにも、その要素がふんだんに詰め込まれてる!
途中、波乱を巻き起こすように見える蝶子も、武蔵の幸せを願い、大きな包容力で身を引いてその後も応援し続けるし、牧からはるたんを奪ったように見えた武蔵も、深い愛で身を引く心の準備を整えてた…
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何より、男が男を好き、ということに対して変な偏見を持つ登場人物が1人もいない。
というか、武蔵は男という枠で春田を好きになったワケじゃなく、『はるたん』を愛したワケで。
春田も男だからではなく、牧が魅力的な人だから牧を愛したワケで…女なら女でぜんっぜん、むしろウェルカムだったと思う。
それでも、牧を選んだ春田。
その人が好き!という、純粋でまっすぐな気持ちはこんなにも尊く、清いものだったのだ、と曇った心のモヤが晴れていくような、清々しい朝を迎えたような、そんな気持ちになれた。
こんなに優しい物語は久しぶりだ。
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ちなみに、ダンナに『ワタシが男でも結婚した?』と聞いてみたところ『いや、女やけんやろ!』と返され、ちょっとショックを受けたのはここだけの話…。
まぁ、でも、ほんと、性別を超えた愛こそ、愛の最上級だと感じさせられる尊さが詰まった物語だった。
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4.コメディとシリアスの絶妙なバランス
とはいえ、ただマジメ一直線に愛を描いた物語だったら、ワタシはここまでハマらなかっただろう…
このドラマの最大の魅力は
コメディとシリアスの絶妙なバランスにあると思う。
はるたんしかり、鉄平しかり、マイマイしかり、マロしかり。もちろん!武蔵しかり…!
武川さんのマジメからのコミカルも絶妙なハーモニーを奏で、物語に軽やかなリズムを産んでいた。
笑いがエッセンスとなり真実がより際立つ。
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そして、ともすれば批判を巻き起こすかもしれない、取り扱いの難しいテーマに挑んでいるのに、胃もたれしない。
重たくなりすぎずこのテーマに挑むために、絶妙なバランスでコメディ要素を取り入れてくれたおかげだ。
ともすれば、とんだ失礼になってしまうかもしれないお笑い要素。それを、あんなに上手に取り入れることができたのは、ドラマの中でこの恋愛のカタチを誰一人"特別"と思ってないからだろう。
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違いを変に"特別"視することで、よりキモチワルイ状況を生み出すことはままある。
以前もちょっと触れたが、ワタシがまだ思春期辺りの頃、実家に『ある事情』を抱える人物が実家に住み着いた。
彼の口グセは「おまえら!差別しやがって!!!」だった。
普通に日常を共にすれば、誰だってそうなる可能性のあるぞんざいな扱いについても差別と括り、そう言われることで罪悪感にかられる母はとにかくその男を優先した。
逆に変な格差が産まれた。
落ち着いた環境から眺めれば、親がなぜもう少し冷静な対応をとれなかったのか、疑問に感じる人も多いと思うが、狂気じみた熱を帯びた男の言い草は、恐怖を与え、精神的に追い込み、正常な判断がとれない状況にするには十分なものだった。
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しかし、このドラマでは、相手をムリに変えることはしない。
混乱することはあれど、相手のそのままを理解して「あなたはそうなのね…じゃ、私はどうするか」というお互いを尊重した、人付き合いの真髄を極めた人達ばかりだ。
相手をそのまま受け入れる
相手を変えることはせず、そのままでいい。じゃあ、自分はそのままを受け入れることができのか、ムリなのか。
その葛藤と受け入れるまでのプロセスを、あくまで、いたって普通にありふれた日常の中でコメディも入れつつ、視聴者が身構えず眺めていられるよう、絶妙なバランスで描いていた。
このシリアスな命題への挑戦を、コミカルに軽やかに表現した成長物語こそ、心に染み入る最大のポイントな気もしている。
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うん…
またしても、終わらない…(笑
ラスト5についてはまた次の記事で!
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noteをはじめて、『スキ』をもらえるのがとってもうれしい!って感じてます。
自分の感想を記録に残して、誰かがそれに共感してくれたことが目に見えることがうれしいです。
『スキ』してくれる方々へ。
ありがとうございます!
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