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#2 令和へ向けた銀魂のすゝめ

銀魂のすゝめ

銀魂という作品をご存知だろうか。
「ああ、あのギャグ漫画ね」と
今や呪術廻戦、チェンソーマン、進撃の巨人、鬼滅の刃などの漫画と比べると少々、昔からの説教臭い台詞や絵は少々古い印象を受けるかもしれない。

しかし銀魂は「侍」という「自分の芯を通した生き方」
ただこの1つのメッセージを軸にした、空知英秋の”新訳 武士道”を現代へ向けた生き方に変換して提案している漫画であり、この普遍的で変わらない「まるでガキの学級目標」のような説教クサイ内容こそ、どの時代でも変わらない人類の根幹にある、シンプルな答えなのではないかと私は思うのです。

日陰者の君へ

我々は憧れていたセーラームーンやウルトラマンにはなれなかった。
ましてや、ナルトのように屈強で遺伝子まで強強に産まれて来た訳でもなければ、ルフィの様に1つのゴールに向かって輝かしく成長し、仲間に恵まれている様な人生でもない。
ダメな自分、友達のいない自分、怠惰な自分、
日陰者でどうしようもなく、平凡な日常をこなす様な自分、先の見えない世の中に舌打ちして卑下したくなる人生。

そんな君へ「自分の芯を通した生き方」このひとつのマインドさえあれば、君だって他の主人公と何一つ変わりない人生の主役だと、君はかっこいいんだと背中を押してくれるのが銀魂であり、万事屋という主人公3人それぞれがの欠点を通しながら
どんなにダメでも、カッコ悪くても、日陰者でも

”それ一つ誇りにすればいい”と教えてくれるのだ。

そして人間は臆病でどうしようもなく弱い生き物だ。自分を守る為にふと”人を傷つけたり” ”嘘をついてしまう"誰だってそんな小さな罪を抱え、罪悪感を持っている。銀魂はそんな貴方にも「自分の芯を通した生き方」さえしていれば、泥が乾く日は”いつかきっと来るよ”と提唱してくれている。

時代を見越した内容

何よりこのポロコレ時代に、平成当初からマイノリティも、他国の人間も「侍魂」その一つさえあれば「君は君で他の誰でもない」「侍魂を共通言語」として扱い、
不安定な世の中に対し、争いを生み、誰かを憎しむ苦しさに打ち勝ち「目の前にいてくれてる大事な人の為に生きていこう」「それが人類が今できる最大限の平和の保ち方なんじゃないか」と自分の弱さに勝つ勇気を出せたのなら日常や未来をを変えてくれるかもしれないと、やはり「自分の芯を通した生き方」を通して提案している漫画なのだ。

綺麗事を並べていると感じるかもしれない。
それでも我々が築き・繋げて来た過去から連なっている歴史を拾い上げ、銀魂はシンプルな「まるでガキの学級目標」を77巻分の中で積み重ね・歴史を繋ぎ合わせて答えの在処を語っている。

そして私もまた、そんな作品に感化され繋ぎたくなってしまったのだ。

これから大人になる君へ、人生を諦念した貴方へ、
そして変わる勇気が欲しい全ての人へ
改めてこの混沌とした令和へ向けて「銀魂という作品をススメ」たいと思う。

貴方が欲しい人生のヒントにきっと出会えると信じて。


今回、完結4周年を経て銀魂を総括した感想を述べたいと思った次第です。
空知先生、素敵な作品をこの世界に生み出してくれてありがとうございました。

ゆっこ

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