最高に矛盾した人生。 私が私へ向けて書く散文。 そして何度でも、生まれ変わる。

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追いつけずとも

追いつけずとも 思い出が 追いつけずとも この場所が 追いつけずとも 確かに私が 追いつけずとも 変わらず君が

    • No.

      静かになった街 君とふたり 朝が光を連れてくるまで 金平糖みたいなお星様を 美味しそうだと眺めていたい

      • その顔を

        私を救って 私を探して こんなに広い大地 麦畑を越えて 峠を越えて 大河も越えて 私を探して

        • みんなみんな、 ドラマの主人公みたいな人生を欲している そんな人生が当たり前なのだと思っている

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        追いつけずとも

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        記事

          君は自分で思っているよりも多くのものを受け入れて生きている

          君は自分で思っているよりも多くのものを受け入れて生きている

          おもかげ

          あの日の君のおもかげ 何を言う訳でもなく ただ微笑んでいた 不思議と怖くはなかった やっと君に会えたんだもの 愛してると言えばよかった

          おもかげ

          百代

          君のために 居場所をつくるよ 君と一緒に 過ごせる場所を そのために 道を示すよ 君とこの道を歩んでいって 最後の日が来て ふたり消えるまで 百代先まで

          ここでの終わりに

          ここでの終わりに、 どんな言葉が相応しいだろう いくつかは置いて、いくつかは持って、 私は次へ行く。 ここでの終わりに残す言葉は、 たむけであり贈り物である。 では、また。

          ここでの終わりに

          ぽつぽつ

          自分の中を巡る、小さなこと。 それについてをぐるぐる、 四六時中考える、君は、いいな。 君はそれをくだらないとかいうけれど、 確かに君をつくりあげていくひとしずく。 その大海原へと入る、たった一滴。

          ぽつぽつ

          無題

          つまらない過去のことは  いつからか 考えなくなって あの日のことも あの人たちのことも なんとも思わなくなって 君とふたり ただ未来のことを コーヒーの香る部屋で あれこれ想像しあう毎日があるだけだ

          無題

          君と僕の記憶が重なっていたのは、 この人生のうちのほんの数年で、 それまでも、これからも、 僕達の記憶が重なることはもうないんだよ。

          陶酔

          優しい花の香りがする どこで咲いているのか 風に運ばれて うっとり落ち着く甘い香りが 街全体を包み込み 私を満たしていく 影が長く伸びなくなった なんだか夜が長くなった そうすると香ってくるの おまえがこんなにも小さな花だったなんて おまえがこんなにもかわいらしい色をしていたなんて 長く長く咲いておくれ 季節が巡ってもまた 私を満たして 次は私がおまえを 探しにいくよ

          静かな

          あるひとつの事実を前に、私は乱心する たくさんの思いが、渦巻くように芽生えてくる 初めは驚きだったものが、怒りへと変わり、 やがて悲しみや哀れみへと変わっていく。 私の中に居座り続けるこの感覚はなんだ 思い出はキラキラと光る水面 認めたくない汚い感情はどす黒く荒れた波 どんな名前を与えればいい どんな言葉を見つけても きっと名は付かないのだろう 冷たく暗い海の底へ、 深く深く、貝のように沈んでいく

          静かな

          創造

          見たこともない星月夜 すぐそこに君がいる気がする この静けさの向こうに光があるように 確かに感じる温かさ 誰かこの色を音にしてくれないか 誰かこの闇を形にしてくれないか そのメロディを その輪郭を 伝えてくれ

          ここにいたって

          ここに居たって もうなにも得るものはない ここに至って ようやくそのことに気づいた ここに居たって 私の成長は止まってしまう ここに至って もう一度見つめ直そう

          ここにいたって

          2022 春

          この幸せですら 後に訪れるかも知れない 本当の幸せのための 大きな前振りでしか無いのなら 私たちはどうすれば良いのだろう 大好き 愛してる なんて使い古された言葉を 口にして ひたすらにお互いを求め合って 結局はありふれた人の形に収まるのか 私たちの関係はもっと複雑で 深くて 到底言葉でなんて言い表せないものなんだ これだから言葉は嫌なんだ そう言った君の気持ちが 今ならとてもよくわかる 風が立った 生きようと試みなければならない この先の人生は何が起こるんだろうか