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なぜエンジニアとしてSIerを選んだのか
私は現在SIer業界でも毎年就活人気ランキング上位に選ばれるCTCという会社でエンジニアをしています。
今日では。SIer業界は多くの記事で「オワコンだ」と叫ばれているかと思います。
そのような意見は私が就活生の頃からもあり、当時の私もSIerへの入社を悩んでいました。
しかし、私はSIer業界への入社を最後には決意しました。
本記事では、私がなぜ逆風が吹くSIer業界の門戸を叩くことに至ったのか、その理由や背景をまとめさせていただきます。
想定する読者
・SIer業界への就職をご検討中の方
・SIer業界に興味のある方
・SIer業界が嫌いな方(笑)
・プログラミングに興味を持ち始めた方
大学時代、なぜIT企業に行こうと思ったか
大学に入学した当初、私はこれと言ってやりたいこともなく、とりあえず誰もが知るような大手企業に行きたいな漠然と思っていました。
しかし、大学生活を送る中で、私は次第にIT企業への就職と方向修正していました。
なぜ私がIT企業への就職を志したのか、今振り返ると以下のような点がキーポイント出会ったかなと思います。
・アメリカ私費留学
・授業でのプログラミングとの出会い
・セミでの友人たちの影響
以下ではそれぞれのポイントについて簡単にまとめたいと思います。
アメリカ私費留学
大学2年生の夏休み、私はこの期間を丸々使ってアメリカニューヨーク州の田舎町イサカへ私費留学しました。(この私費留学についてはいつか別記事でまとめられればと思います。)
この留学期間は現地の学生と交流することが非常に多かったのですが、彼らのほとんどがCS(コンピュータサイエンス)を学んでいました。
そして、彼らは口を揃えてこれからの時代はエンジニアだよと話してくれ、私も影響され帰国後に大学で情報科学を学ぼうと意識しました。
授業でのプログラミング
私が所属していた学部は最新増えてきている文理融合学部で、特に情報科学に力を入れています。そのため、ネットワーク、データベースなどに関して多くの講義が用意されていました。
アメリカから帰国した大学2年生の後期から、私はあらゆる情報科学系の授業を受講しました。そして、その中でプログラミングと出会ったことは大きなきっかけでした。
当時、Javaプログラミングという授業をたまたま受講していたのですが、その内容に私は驚きました。
というのも、Javaというプログラミング言語を使うことで、世の中のあらゆるアプリが作れるということに気づかされたからです。
それまでPCにインストールされたアプリなどはどうやって作っているのだろうか?魔法でも使っているのかな?とか思っていましたが、答えはプログラミングだったのでした。
こうして私はプログラミング言語、そしてIT企業に魅力を持ち始めました。
ゼミでの友人たちの影響
そして、私がIT企業を志すにあたって何よりも影響を受けたのはゼミの友人たちでした。
私の大学では3年生から研究室に所属することになっていました。私が選んだ研究室では「インターネット科学」という大きな内容をテーマにしていました。
このテーマに集まった周りの学生たちは非常に優秀な方ばかりで、学生の間にアプリ開発でリクルートから表彰されるような輩もいました。
やはりこのようなレベルの高い友人を持つことで、自然と私も彼らのようになりたいと思い始め、エンジニアになる決心がつきました。
IT企業の選択肢
さて、ここまででIT企業への就職を決めた私ですが、一括りにIT企業と言っても選択肢は多くありました。
大まかに当時の私が見ていた企業をまとめると以下になります。
・メガベンチャー企業 (ex.サイバーエージェント)
・スタートアップ企業 (ex.2016年当時のfreeeやメルカリ)
・通信業界 (ex.NTT)
・SIer (ex.SCSK)
選択肢も多く、就活生の時には進路を非常に悩んでいました。しかし、悩んだ挙句に最終的に私はこれらの選択肢からSIerを選びました。
SIerに行こうと最終判断にいたった理由
私が最終的にSIer企業を就職先に選んだ理由は大きく分けて以下の3つです。
・大企業
・インターンシップでの社員さんの一言
・プログラミングに対する挫折
1つずつまとめたいと思います。
大企業
全てのSIerが大企業というわけではありませんが、IT企業の就活人気ランキングで上位にランクするSIerはいずれも大企業です。
NTTデータさんやSCSKさんなどは数千〜数万規模の企業となります。
大学まで通わせてくれた親のことを考えると、少しでも大きな会社に入って親を安心させたいという思いが少なからずありました。
また、家を借りる時などにも自分の会社名を記載する時に「大手にお勤めなんですね〜」と担当営業さんに言われるのも優越感に浸れて悪くないものです(経験談)。
そして、やはり大企業は年収についても良いです。
下の記事では、2020年度最新のSIer平均年収が679万円と記載されていました。
https://career-books.com/stc3392-nenshu/
就活にあたってやはり平均年収は気にしてしまうところかと思います。
まるで大学受験の偏差値のようで、自分の能力を数値化したもののように感じてしまい、私はこれに飛びついてみました。
インターンシップでの社員さんの一言
上の大企業だからという浮ついた理由の他にも真面目な理由があります。
それは実際に働かれていた社員さんからいただいた一言です。
最終的にSIerへの入社を決めた理由としてこれが一番大きかったです。
私は現職のCTCへは大学生3年生の時にインターンシップを経験しました。
インターンシップの内容詳細については省略しますが、情報セキュリティについて技術的なものでした。そのインターンシップの中でとある若手社員に言われた一言が私には衝撃的でした。
「SIerを技術力がないと思わないで欲しい」
この一言に私は「自分が見透かされている」と思いました。
というのも、インターネット上に掲載されるブログ記事などでは、「SIerは技術力がない」「マストアイテムはExcel」などという記事は散見され、私もこの経験まではSIerか....と正直思っていました。
エンジニアとしてスキルを伸ばすなら、ベンチャーやスタートアップ企業に行くべきだと思っていました。
しかし、実際にはこの言葉をくれた社員の方を含め、SIerにも非常に優秀なエンジニアの方がたくさんいます。
私もその社員さんを目指したいと思ったのが非常に大きかったです。
これは少し特殊な例かもしれませんが、もしあなたがIT企業への就活を考えている学生さんであれば、ぜひ狙っている会社の現場で働く社員と会話してみることをおすすめします。
プログラミングに対する挫折
色々かっこいい事も書いてみましたが、実はかっこ悪い理由もあります。それはプログラミングが自分が思っていた以上に難しかったという事です。
大学の授業でのプログラミングは正直簡単です。(大学にもよるのかもしれませんが。。。)
そのため、私はプログラミンが得意だと勘違いしていましたが、ベンチャー企業などの実務で求められるプログラミングスキルは非常に高いレベルを求められます。
私も学生時代に少しだけベンチャー企業でWebアプリ開発のバイトをしていましたが、全く歯が立ちませんでした。
考えてみると当たり前なのですが、ベンチャー企業は新しいサービスを日々生み出しビジネスを広げていますが、大手企業と違い安定収益基盤も少なく、人も多くはありません。
そのため、会社が良い方向になるよう少しでも優秀な方が求められるのだと思います。そこにプログラミングかじったことがあるぜ!という学生だとなかなか内定をもらうのは難しいものです。
そのような背景もあり、技術力に自信がなかった私は一から社員を育てる体力のある大手SIerで技術をつけようと考えました。
現在の心境
ここまででまとめさせて頂いた理由などから現在CTCで勤めてみましたが、多くの方が「で、働いてみてどうですか?」という質問を聞きたいのではと勝手に想像してます。
結論だけ言うと、色々不満もあるが、幅広い技術や人間としてのスキルを学べ、会社には感謝しています。
ありきたりな感想ですが、どうしてそのように考えるかなどはまた別の機会にでも執筆させていただきます。
ここまで拙い文章で大変恐縮ですが、お読みいただきありがとうございました。