午後から晴れるという予報がにわかに信じがたい空の下を自転車でスタジオに向かっていると、ふと漂う香りにきびすを返した。
下から覗くと影になっていて曇り空みたいな色の花がいくつもついているように見えた。
金木犀ならこれから色づくのかな?と思って調べると、これは銀木犀らしい。
そういえば聞いたことがあるけれど、こんな風に意識して見るのは初めてだった。
金木犀よりも香りが弱く、近くまで行かなければ匂いは感じられないという。さらにネットで観察してみると、小さな四つの花びらが美しくて好きだ。
帰り道にもう一度まじまじと見てみると、白というか黄色っぽいかわいい花だっだ。
銀木犀(ギンモクセイ)の花言葉は、「初恋」「高潔」「あなたの気を引く」。
確かに、仄かな香りに気を惹かれた朝だった。
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