見出し画像

イギリス旅行記-スコットランド・湖水地方を中心に①-

 昨年、スコットランド、湖水地方を中心にイギリス旅行をしました。現地発着ツアーで出会った人々との語らい、トラブル、ハプニングに遭った際にサポートしてくれた人、そんな人たちを想いながら、今回から5回に渡って、イギリス旅行の様子を皆様にご紹介したいと思います。1回目の今回は1日目のハドリアヌスの長城への観光を中心とした内容です。


ハドリアヌスの長城・イングランド・スコットランド国境・ヴィンドランダ遺跡

 イギリス旅行の1日目はハドリアヌスの長城を中心に訪ねました。場所が個人で行くには不便な場所にあるため、現地のツアー会社Rabbie’sが主宰する現地発着の日帰りによるバスツアー(※1)を利用することにしました。こちらのツアーはエディンバラから出発するツアーになります。

 バスの中ではドライバー兼ガイドさんによる解説のほか、スコットランドにまつわる民謡が流れるなどツアー客に対する配慮をうかがい知ることができるいいツアーでした。スコットランド民謡ではローモンド湖をたたえる民謡「ロッホ・ローモンド」(原題"The Bonnie Banks O' Loch Lomond")の様々なバージョンが流れ、それもスコットランドを旅しているのだなと感じるものでした。

イングランド・スコットランド国境

 イギリスの正式名称は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」であり、本来はイングランドとスコットランドは別の国です。そのため、スコットランドとイングランドの間の国境には、その石碑もあります。

イングランド・スコットランド国境石碑
(イングランド側)


イングランド・スコットランド国境石碑
(スコットランド側)

 ”ENGLAND"、"SCOTLAND"双方の石碑をアップいたしました。また、イングランド国旗、スコットランド国旗が周囲に掲げられており、そのことからしても日本の県境とは異なる様相があると感じます。

ハドリアヌスの長城

 「長城」という言葉でイメージしたのは中国の「万里の長城」なので、「ハドリアヌスの長城」はそんな感じなのかなと思ったのですが、どちらかというと石塁による敵からの防御という感じです。もちろん人の背丈ほどあるので、長城の役割を果たしていないわけではありません。長城が築かれた場所も起伏の激しいところなので、ローマ帝国にとってケルト人による襲撃をいかに防ぐかという観点を十分に考慮したものと言えるでしょう。

ハドリアヌスの長城(遠景) 
ハドリアヌスの長城(近景)

 個人的にはこのような写真よりも直接ツアーに参加されて、ご自分の目で確かめられることをお奨めします。そのことでハドリアヌスの長城の壮大さを知ることができるかと思います。

ヴィンドランダ遺跡

 ここではローマ帝国時代の遺跡とそれに関連した日用品、装飾品などが展示されております。遺跡だけだとイメージが付きにくいためか、当時の要塞の様子を再現したレプリカなども再現されており、ローマ帝国に興味のある方は訪れてみるのもいいかもしれません。


ヴィンドランダ遺跡要塞
(この後スコールが来ました)

 ヴィンドランダ遺跡を観光していた時にスコールに遭遇しました。気温は20度前後と東京だと10月中旬頃の気温だったので暑くもないのにスコールがあったことに驚きました。ガイドの方に訊ねたところ、この地方ではスコールはそう珍しいことではなく、すぐに止むとのことでした。実際すぐに雨が止んだので、スコールの条件が日本とは異なることを感じました。

ヴィンドランダ遺跡HP

Roman Vindolanda Fort & Museum | The Vindolanda Trust

上記以外のツアー場所

 上記以外のツアーとして、ジェドバラの「メアリー・ステュアート(メアリー1世・スコットランド)ビジター・センター」などを訪ねました。残念ながらここではほぼトイレ休憩などに使われ、余り時間を取ることはできませんでした。ここではハドリアヌスの長城に関する地図などもあるので、今回私が参加したツアーにご興味のある方は、ここのビジター・センターにハドリアヌスの長城についてお訊ねになるのもいいかもしれません。

現地発ツアーでの語らい①

 英語によるツアーガイドのため自分の英語力を試されることになりました。あらかじめ知識として知っていることは理解できたものの、そうではない話題だと半分も理解できたかどうか怪しいという感じでした。今回の旅行での現地発のツアーはすべて英語ツアーだったのですが、自分の英語力の拙さを改めて思い知らされました。

 それでも、ツアーの方々はそんな私にも親しく接してくれました。南米からツアーに参加したご夫妻は東京、京都、大阪を新幹線で旅をしたことを私に話してくれたほか、別の沖縄にいたことがあるアメリカ人のツアー客の方は、私が集合場所を間違えたと勘違いして慌てた様子に声をかけていただいたこともありました。言葉に不自由な側面があったとしても、トラブル、ハプニングに対応できることも含めた旅行会話程度の英語力がある場合、日本のツアーとは違う楽しさもあるので、英語によるツアーも経験として楽しまれるのもいいかもしれません。

- - - - - - - - - - - - - - -

 いかがだったでしょうか。次回はスターリング城とローモンド湖を巡る旅をご紹介します。 

私、宴は終わったがは、皆様の叱咤激励なくしてコラム・エッセーはないと考えています。どうかよろしくご支援のほどお願い申し上げます。

脚注

(※1) 1 Day Hadrian's Wall & Scottish Borders Tour | Rabbie's (rabbies.com)


サポートいただいたお金については、noteの記事の質を高めるための文献費などに使わせていただきたくよろしくお願い申し上げます。