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webデザイナーとグラフィックデザイナーの違い


webデザイナーとグラフィックデザイナーは「似ている」と思われるのか業務の行き来があるのですが、まったく違う職種になります。

「デザイン」という点は同じですが、「実務」として使用するスキルや必要な知識が別ベクトルになります。



web・グラフィックデザインの違い

webデザイン

成果物:PC、タブレット、スマートフォンなどディスプレイに表示

制作フロー:デザイン → 校正 → コーディング → (システム開発) → リリース(納品)→ 運用・改修

使用ソフト:Figma, Photoshop など


グラフィックデザイン

成果物:パンフレット、ポスター、パッケージなど印刷物

制作フロー:デザイン → 校正 → 印刷 → 納品

使用ソフト:Illustrator, InDesign, Photoshop など


ザックリ、主な違いです(校正は1度しか書いていませんが、複数回あります)

他にもカラーモデルや解像度、使用する単位など違います。



制作過程

私はwebデザイナーなので、web観点でのお話になりますが。


webとグラフィックでは制作過程が大きく違います。

「デザイン → 納品」までの工程にコーディングやシステム開発があり、「納品して終了」ではなく「納品したら運用開始(アクセス解析・改修・ページ追加など)」となる「育てていくコンテンツ」になります。

※システムや運用は案件によりけり



webは分業制がメインとなっているので、デザイナーがコーディングまで一貫して行うことも少なくなりましたが「どういう理屈でwebサイトが表示されているのか」「この動きはどうやって再現するのか」「動的にできること」などを理解していないと、難しい面があります。

なので、デザイナーもコーディングやシステム開発の知識が必要になります。


デザインが正しく行われていないとコーディングが大変になったり、システムが関わるとわりと大きな問題に発展します。

・デザインデータがIllustrator(web制作ではNG)
・実装不可能なデザイン
・PC / SPで画像サイズが違う
・セクションごとにコンテンツ幅が違う
・このページで行き止まりになる
・フローチャート見た?

などなど。


サイト全体の設計や動きを想定する必要性があります。


稀に「web・グラフィックデザインどちらも問題なくできる人」「webデザイン・コーディング・PHPまでひとりでおこなう」超人的な方もいますが、それを業界全体の慣例としてはいけないです。


餅は餅屋。


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