僕がライバーにならない理由
コロナ禍の影響もあり、配信ライブを行うスタンスが主流になりつつある2021年。
スマホ一台で配信が可能ということで、自宅から配信を行うコンテンツもどんどん増え、課金システムでお金を稼ぐ「ライバー」が出現。
月収800万を超えるというライバーも生まれ、後に続けと言わんばかりに宅録ミキサーなど配信機材も品薄状態。
配信内容も、楽しいトークからゲーム実況など多岐にわたっています。
有名どころでいうと、17ライブ・LINE LIVE・Pocochaなどが主戦場となっています。
そんな僕にもありがたいことに、専属のライバーにならないかというお誘いがちらほら。
オンラインで説明も受けたりしたのですが、どうにも気が進まなかった。
その理由を以下で述べます。
【自分消費が半端ない】
僕はコロナ禍になる以前から、自分が好きな時に歌の練習をしようとインスタで生ライブを行っていました。
部屋に機材をセッティングし、1時間歌いこみました。
閲覧者が二桁いくことは滅多にありませんでしが、やはり誰かに見られているといういい緊張感もあって、実際やってよかったと思っています。
けど、ライブを終えた後にくる喪失感?というか自分自身を消費している感が半端なかった。
原因としては、スマホに向かって歌い続けることだと思う。
相手の反応は文字だけなので、どうしても気持ちが伝わっているのかどうかがわかりづらい。
曲の途中も文字が気になってしょうがない。
画面の中に収まるように動くため、首輪でつながれた犬状態。
盛り上がる曲だったとしても自由に動くことができない。
配信環境もアパートだったため、周りに音で迷惑かけていないかな?とか余計なことも考えてしまう。
だからライブを終えた後の、精神的疲れが半端なかった。
【瞬時に現実に戻る切なさ】
ライブが終わって、終了ボタンを押せばあっという間にいつもの部屋。
シーンとした部屋で一人スマホの前で座っている。
どんなにいいライブしても、余韻に浸る時間がない。
目の前には家事だったり、さっき手につけていた仕事が残っていたりと
現実に戻る時間が短すぎる。
うまく切り替えるにはやはり少しだけでも、現実にシフトする時間が必要なのだ。
【お金が発生することの意味】
インスタライブでは課金は発生しないのだが、ほかのアプリではいわゆる投げ銭システムがある。実際のお金をポイントに変えて配信者に送る、そのポイントはあとで配信者に還元されるという。
お金をもらうということは、その瞬間プロであり、きちんとしたライブを見せないといけないと思う。
もちろんポイント送る側は好意で送ってくれるかもしれないが、やはりその分恩返しをしたいなと思う。
すると、こんな環境でいいのかな?背景もちゃんとしなきゃ!配信内容ももっとみんなが楽しめるものにしないと!という風に考えるべきことが増えてくる。
はっきり言って、僕にそんな余裕がなかっただけなのだが、お金をいただいてライブをするということはそれだけ責任があることだと思う。
【生ライブには勝てない】
ステージでライブをしたことがある人なら100%同意してくれると思う。
上記で述べたことはすべてこの生ライブでカバーできる。
自分を消費しても、お客さんの笑顔ですごいパワーがもらえる。
ステージから降りても楽屋に戻って呼吸を整えたり、終わったあとドリンク飲みながらお客さんと会話したり共演者やライブハウスの人と反省したりする。
お金を払ってきてくれる人に、きちんとお互い想いを伝えあうことができる。
そして、やっぱり生ライブは楽しい。
読んで字のごとく、生きているって感じがする。
コロナ禍が落ち着いたらぜひまたライブハウスや野外ステージでライブをしたいと思う。
以上の理由で、僕はライバーにはなりません。
あくまで個人的判断なので悪しからず。
もちろん今現在配信ライブに注力している仲間を応援しています!!!
ってか、はやくコロナ収まれ!!