お煎餅の一番美味しいところ
こんにちは、中原です。
お煎餅って、美味しいですよね。
皆さんは、お煎餅好きですか?
わたしはお煎餅がかなり好きで、特に旅館のお茶請けに置いてあるような、なんてことないお煎餅に並ならぬ愛着を持っております。
今回は、そんなお煎餅の一番美味しいところについてお話ししたいというわけです。
お煎餅全体で、一番美味しい部分はどこだと思いますか?
……全然違います。
正解は、『おしり』です。
お煎餅の一番美味しいところ、それはズバリ、“おしり”なのです。
さて、多くの方が疑問に思っていること、それは
「お煎餅の“おしり”とはなんぞや?」
でしょう。
まぁ、これについてはきちんと説明いたしますので、落ち着いてください。
まず、お煎餅の構造について考えてみましょう。
お煎餅は、基本的にうるち米を潰して焼く、あるいは揚げたものにあとから味付けをします。
そうすると何が起こるか。
味にムラができるのです。
味ムラは由々しきことです。まぁ、それがお煎餅の魅力の一つでもあるのですが。
この写真はWikipediaのものですが、断面を見るとわかりやすいですね。お煎餅はその構造上、食べる場所によってどうしても味が異なってしまうのです。
そこで、わたしの妹が生み出した概念、それが『お煎餅のおしり』でした。
わたしの妹は、幼い時分とても食が細かったのですが、食べ物の最も美味しい部分を見つけるのが大変に上手でした。
食べ物の全体を食べたことがないはずなのに、直感的に最も美味しい部分を見つけ出し、その部分だけを食べるというツワモノです。
ある日、妹がポリポリ音を立てながらお煎餅を食べていました。
後ろ姿だけ見えており、「あ、お煎餅食べてるなぁ。」ぐらいにしか思っていませんでしたが、しばらくして見てみると、びっくり!
周りだけ綺麗に齧られたお煎餅が3枚、もとの袋に戻されていたのです!
それを発見した母とわたしは、大笑いしてしまいました。
綺麗にまあるく齧られ、一回り小さくなったお煎餅たちを見たときのことは、今でも鮮明に覚えています。
母もわたしも、特に妹を咎めることなく数日過ぎたある日、おやつの時間にお煎餅を食べようと準備をしていたときのことです。
「おしり食べて良い?」
母とわたしは、はじめ妹が何を指しているのかわかりませんでしたが、準備したお煎餅をポリポリ食べ始めた妹を見て合点がいきました。
お煎餅の周りだけを綺麗にかじり始めたのです!!
母とわたしは数日前のことを思い出し、また大笑いしたのでした……。
みなさんの周りにも、お煎餅の『おしり』だけを齧る小悪魔はおりますでしょうか。
殊お醤油味のお煎餅については、おしりが一番美味しいです。
まぁでも、大人は真ん中まで食べましょうね。
おしまい
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