ディズニープリンセス、すごすぎでは…???と理解する23歳
小さい頃からプリンセスが好きでした。私は幼い頃病弱で、家で寝込んでばかりだったらしいのですが、その頃から『白雪姫』とジブリの『もののけ姫』を鬼リピしていたらしいです。独特の食べ合わせ。
今年で23歳になった今も、私はディズニープリンセスが大好きです。大学3年とかの時に就活の一環でインターンとか行っていましたが、将来やりたいこと…………?広い家で在宅ワークしながらでかい犬を飼うことかな………将来の夢…………?ディズニープリンセスだが……………みたいな顔をしながらESとか書いていました。
至って真面目です。
さて23歳になりました。ディズニープリンセスはティーンズが多くて、かなり歳上な方のシンデレラでも19歳です。
真剣にディズニープリンセス(概念)になりたいので(真剣です)、いいかげんもう23歳なんだしプリンセスになりたい。幸せになりたい。
私はディズニープリンセス作品を観ました。真剣に。何が彼女たちと私の違うところなんだろう。私はどうしてプリンセスになれないのかしら。幸せになれないのかしら…。
そして気づきました。
プリンセス、幸せそうなのです。王子様に出会う前から。
何を言ってるか分からない?そうですよね。
辛い状況も楽しむことを忘れない姫たち
プリンセスな彼女たちは、どんな時でも、王子様に出会う前から、なんだかんだと幸せそうに振る舞っている。
本当に幸せなのかどうかはわからない。
シンデレラは家族の中で孤独、いつも継母と姉たちにいびられてバカにされて雑用ばかりだけど、ネズミたち友達を大切にして、歌を歌って、いつか幸せになる日を夢見てる。「どうせ私なんて」とか「どうして私ばっかり」とか卑屈にならない。絶望しない。すごい…。。。
白雪姫も継母にいびられるタイプで、冒頭なんてツギハギだらけのボロボロな服着て毎日雑用させられてるけど、歌を歌って陽気に過ごしてる。『口笛吹いて働こう』という曲があって、これはハイホーじゃなくて、白雪姫が口笛を拭きながら掃除をする場面です。
なんかほんとすごい…と思ってしまった、私。
彼女たちはいつだって、幸せになる準備が万端でした。理不尽に辛い状況に追い込まれてるのに、他人を憎まず、環境を憎まず、毎日死んだ魚の目をするんじゃなくて、歌を歌ってせめて日々を楽しく過ごす。どうせ私なんてって諦めないで、夢を信じ続けて、今日を明るく生きる。すごすぎ…???
私なんか自分が来たいと思ってなかった職場で、お給料もそんなに良くなくて、職場が暑かったり外回りが多かったり、スキルがつかないのも嫌で…………………。
でもそれで私がやった事は何?毎日文句を言って、やめたいしんどいって死んだ魚の目でただ日々をゴミ箱に捨てるように生きて、ちょっとでも楽しくやろうって気持ちもない。転職しようかなとか探そうとして、でもどうせもう良いところには入れないでしょ…って諦め。
もちろんディズニープリンセスは架空のお姫様達だから、比べて自分に自信を無くすのは違います。辛い時に死んだ魚の目をしていくのは、人として当然の心の反応で、無理して笑うのも考えものです。
でもああ私、ディズニープリンセスになりたいのに、全然違う。なんかそう思っちゃいました。
大人になるほど、ディズニーが謳うシンプルなテーマが胸に響きます。夢を忘れないで。とか。自分を信じて。とか。綺麗事かもしれないけど、私にとってはそれはひとつの道標で、「どうせ私なんて…」っていうぐちゃぐちゃの自己否定感情の濁流から、なんとか私を岸に引き上げてくれるものです。
私はまだ毎日死んだ魚の目で出勤してる22卒だけど、毎日に少しでも楽しみを見出すことを諦めちゃいけないと思った。あと、転職するとかも、どうせ自分なんてできないなんて思っちゃダメって思った。シンデレラだってかぼちゃの馬車があっても、本人がもし「どうせ私なんて舞踏会に行っても失敗するだけだわ」って言って行かなかったなら、彼女は王子様と出会えなかったわけで。
そんな話でした。
唄。
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