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ぺるあん第3回五月祭演奏会


 こんにちは、東京大学ぺるきゅしおんあんさんぶるです。第3回五月祭演奏会は終演いたしました。こちらの記事ではプログラムを公開しています。

演奏会はこちら


~ごあいさつ~

 東京大学ぺるきゅしおんあんさんぶる第3回五月祭演奏会をご覧くださり、ありがとうございます。
 当団は近年、駒場祭演奏会を活動の主軸としており、五月祭演奏会を開催するのは実に4年ぶりです。五月祭で演奏会を開催できることを、心より嬉しく思います。
 また、当演奏会は今年入団した一年生の初舞台でもあります。一年生が中心のフレッシュなアンサンブルを含め、全7曲の充実したプログラムを用意しました。どの曲にも奏者の個性がよく現れています。
 色彩豊かな打楽器アンサンブルの演奏会を、どうぞお楽しみください。

代表 廣瀨帆


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~曲目~


Battle for the ground ~percussive arts~
アマンドショコラ
カプリス
ドレミパイプによる『風になる』
ドレミパイプによる『海の見える街』
夜に駆ける
Runner's High for Percussion Ensemble


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~曲紹介~


Battle for the ground ~percussive arts~
皮もの3重奏 | comp.嶋崎雄斗

 Battle for the groundは、太鼓を5台並べただけというシンプルな編成です。メロディーやハーモニーはありませんが、太鼓の力強いリズムによって構成された、聞く人に高揚感を与える曲です。
 この曲には複雑なリズムや高度なテクニックは登場しません。しかし、疾走感あふれるフレーズや、打面に限らず縁やスティック同士を叩いた多様な音色が、曲に奥行きをもたらします。
 また、奏者は3人揃って腕を伸ばし、隣り合う奏者の目の前に置かれた太鼓も叩きます。この全身を使ったダイナミックな動きは、打楽器アンサンブルならではの表現です。奏者3人のシンクロした動きにも注目です。
 太鼓1台の表現力を生かした、パワフルな演奏をお楽しみください。

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アマンドショコラ
打楽器3重奏 | comp.高橋宏樹

 鍵盤楽器を中心とした打楽器三重奏『アマンドショコラ』は、アーモンドチョコレートを題材にした可愛らしいボサノバ調の曲です。ボサノバで始まりワルツの中間部を経て再びボサノバに戻る、3部構成の作品です。
 アーモンドチョコレートといえば…チョコレートのとろけるような甘さと、アーモンドの硬い歯応えや渋みが口の中で混じり合い、風味や食感の相乗効果が生まれる、まさに味のアンサンブルです。
 甘くて可愛らしい響きと軽やかで明瞭な打音を出すことができる鍵盤楽器は、アーモンドチョコレートのような味わいを音楽で表現でき、『アマンドショコラ』の曲想にマッチしたサウンドを作ることができます。
 ボサノバやワルツの軽快なリズムに乗って、美味しいアマンドショコラをご堪能ください!

アマンドショコラ



カプリス
打楽器7重奏 | comp.金田真一

 チャイムの異国情緒あふれる響きから始まるこの曲は、大きく分けて3つの部分から構成されています。
 序盤は、3台の鍵盤楽器のユニゾンで始まり、途切れることのない楽器同士の掛け合いにより、曲は疾走感をもって進んでいきます。
 遠く消えていくようなチャイムの音をきっかけに、一転して落ち着いた雰囲気の中間部へと移ります。マリンバのゆったりとしたソロの後には、少しずつ楽器が加わって豊かな響きを重ね、曲は一つの山場を迎えます。
 その後、マリンバとヴィブラフォンによる弱奏部を経て、ティンパニが刻む音により緊張感を取り戻し終盤に突入します。ヴィブラフォン、マリンバ、シロフォンを中心として目まぐるしく移り変わるメロディーが奏でられ、フィナーレに向けて音楽は勢いを増していきます。最後は序盤のフレーズが再び示され、疾走感や緊張感を保ったまま駆け抜けます。
 特徴的な音階で表現されるエスニックな雰囲気を感じながらお聞きください。

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ドレミパイプによる『風になる』
ドレミパイプ7重奏 | comp.つじあやの

 つじあやの作曲『風になる』は、ジブリ映画『耳をすませば』のスピンオフ作品である『猫の恩返し』の主題歌です。春になり忘れていた恋を思い出す気持ちを、明るくポップなメロディーで爽やかに表現しています。今回はこの曲を団員がドレミパイプのために編曲しました。サビに入ると伴奏がそれまでとは違った8分音符の動きを見せたり、各フレーズの2回目に主旋律と違った動きが重なるように展開されたりと、形の違うフレーズを織り込む工夫がされています。同じメロディの中での違いについても注目しながらお聞きください。


ドレミパイプによる『海の見える街』
ドレミパイプ7重奏 | comp.久石譲

 1989年に公開された『魔女の宅急便』。劇中に流れる『海の見える街』は、13歳という若さで親元を離れてコリコの街へ旅立つキキの、不安と期待が入り交じった心境を表現しています。
 今回はこの『海の見える街』を、ドレミパイプで演奏するために団員が編曲しました。転調や臨時記号が多いため、素早くパイプを持ち替えたり、複数人で同じパイプを使うために隣の人とパイプの受け渡しを行ったりしています。また、中間部の連符や後半の8分の6拍子になるところの刻みなど、ドレミパイプによる細かい動きも見どころです。
 7人の奏者による、色とりどりなドレミパイプを巧みに用いた演奏をお楽しみください。



夜に駆ける
打楽器4重奏 | comp.Ayase / arr.嶋崎雄斗

 曲に原作となる小説が存在する音楽ユニット、YOASOBI。中でも彼らのファーストシングル、『夜に駆ける』はリリース当初から絶大な人気を得ています。昨年の紅白歌合戦で披露され注目を集めたことも記憶に新しいところでしょう。
 今回は、YOASOBIの原点ともいえるこの曲を、打楽器アンサンブルでお送りします。ビブラフォンがメロディーやピアノのラインを担当し、メロディーのほかギター、ベースのパートをマリンバで演奏します。これら鍵盤楽器の音色にドラムが加わり、落ち着きつつも疾走感あふれる曲調となっています。

夜に駆ける



Runner's High for Percussion Ensemble
打楽器6重奏 | comp.細谷晋

 マラソンなどで長時間走り続けている時、あるタイミングで苦しさを超え、楽しさや興奮を覚えたことはありませんか?この曲はそんな一時的な快楽状態、「ランナーズ・ハイ」を描いたものです。
 曲はいくつかの場面に分かれています。
 『Start Line』では鍵盤打楽器が生み出すリズムの掛け合いが場を支配し、文字通り曲のスタートを切ります。程なくして訪れる『Distance』ではマリンバとハイハットが息の合った16分音符の重なりを生み出し、緊張感のある演奏で疾走感を表現します。
 曲の中盤、ビブラフォンのソロに始まる『Rest』ではひとしきり走ったあとの休息を、ゆったりとしたテンポと温かみのあるマリンバの音色で表現します。
 そしてしばしの休息ののち、ドラムとコンガがハイテンポなリズムを刻み始める『Restart-Runnner's High』では、再びゴールに向けて走り出す様子が表されています。走るときの鼓動を表現するかのような速いテンポと高揚感に包まれながら、曲は終わりを迎えます。
 マラソンや長時間の作業など、ご自身の経験と重ね合わせてお聞きください。

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~「ぺるあん」について~

 2013年に設立された打楽器アンサンブル団体で、今年で設立9年目となります。演奏を通して打楽器の魅力を伝えることを目標に活動し、毎年演奏会を開催しています。
 さまざまな大学の学生・院生や社会人など打楽器が好きな人たちが、自由な雰囲気で仲良く練習しています。


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2021年11月21日(日)17:00より、駒場祭演奏会を開催します!詳細は、Twitterなどの公式SNSにてお知らせいたします。


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Special Thanks to…
収録会場:プロフェッショナルパーカッション / スタジオSHINKI / サウンドスタジオノア 初台店 / 杉並公会堂

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