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駒場祭演奏会ができるまで

私たちぺるあんは11月21日(土)の17時から、公式YouTubeチャンネルにて第9回駒場祭演奏会をお届けしています!

ぺるあんでは、練習から演奏会の運営まですべて団員だけで行っています。今回は、駒場祭を運営する委員会とのパイプ役を担いながら演奏会の準備を取り仕切る団員が、演奏以外の部分を作っていく過程と苦労を語ります。


演奏会のアーカイブ公開はこちら▶▶▶第9回駒場祭演奏会


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ぺるあんは2013年のサークルの設立以来、毎年駒場祭で演奏会を開催しており、今年で9回目となります。今回は、ぺるあんの1年の活動の中で中心的な位置を占める駒場祭演奏会がどのようにつくられていくのか、運営の裏側を少しお話しします。

駒場祭演奏会は、ぺるあんのイベントであると同時に、駒場祭に出展する企画の一つでもあります。そのため、演奏会に向けた準備は、大きく2種類に分けられます。


演奏会を行うための準備


・選曲
選曲プログラムは、団内で候補となる曲を募集し、最終的に会議での話し合いで決定します。11月の演奏会に向けて、6月には曲の募集が始まります。候補曲が出そろったら、(現在は)オンラインで行う会議で、編成や難易度、演奏会のプログラムとしてのふさわしさ、演奏したい奏者の数などを考慮して曲を絞っていきます。この会議では、駒場祭に出演する団員が原則全員参加して1曲1曲について吟味していくため、話し合いは難航することが多く、毎回2時間を超える長丁場になります。そして、残った曲のジャンルや編成に偏りがある場合は、適宜追加で曲を募集し、全部で3回ほど会議を行ってプログラムが決まります。その後、団員に曲ごとの出演希望を調査し、どの曲を誰が演奏するかを決めます。各アンサンブルのメンバーが決まったら、練習開始です。


・司会
演奏会をオンラインで開催するようになってから、司会の形態は大きく変わりました。対面で行う演奏会では、曲の合間、セッティングの転換中に司会者が登場し、お客様に向けて曲紹介を話していました。しかし、配信形式の演奏会では転換中のつなぎの必要はなく、同様の司会では冗長で退屈に感じられるのではないかという意見が出たことから、初のオンライン開催となった昨年の駒場祭演奏会では、奏者と司会者の対談という新たな形式に挑戦しました。各アンサンブルから奏者が1名登場し、司会者の質問に答えるという形で、単なる曲の紹介にとどまらず、練習や演奏の際の苦労や、演奏中の注目ポイントといった奏者の声をお伝えしました。

このように、オンラインで演奏会を行うようになったことで、その演奏会における司会の役割は何かを考えるようになりました。例えば、必要な情報を簡潔に伝えるのか、ここでしか聞けない話を届けるのか、演奏会をフォーマルな雰囲気にするのか、盛り上げるのか、といったことです。それに伴い、司会者の決定や司会原稿の作成の前に、そもそもの司会の必要性や、司会の形態(何をどのように伝えるのか)を検討するようになりました。今年の駒場祭演奏会では、昨年の形式を一部踏襲し、プログラムの一部の曲について奏者との対談を行っています。ご覧になる際はぜひそちらにも注目してみてください。


演奏会の開催に向けた準備には、このほかに練習はもちろん、動画編集、SNSでの広報活動、noteで公開するパンフレットの作成などがあります。それに加えて、次にお話しする、「駒場祭の一企画として」演奏会を行うための準備も行っています。


駒場祭で企画を実施するための準備


駒場祭に企画を出展するには、団員の中から2名の責任者を決め、様々な手続きを行う必要があります。責任者は、駒場祭を運営する駒場祭委員会と連絡を取りながら、出展する企画の内容、公式ウェブサイトに載る紹介文などの情報の登録や、企画を行うために必要な各種の申請を行います。この登録・申請は数が膨大で、登録内容を間違えたり期限に遅れたりしてしまうと希望通りに演奏会ができない恐れがあるので、間違いや登録漏れがないよう気を付けながら、急ピッチで進めて締め切りに間に合わせます。責任者の一存ではできない部分は会計や広報の担当者の協力が必要なので、その依頼や確認は特に早く行う必要があります。期限に余裕を持って動こうと意識していても、責任者を含め、団員は各自の学業や他のサークル活動で忙しいので、何かとやりとりに時間がかかっているうちに、結局いつも締め切り直前になってしまいます…。ただ、毎年こうした登録申請を含む各種の手続きを問題なく行っているからこそ、駒場祭という場で演奏会を開催することができています。演奏会が無事に終演したときは、責任者にとっては達成感よりもほっとする気持ちが大きいです。


ここまで、ほんの一部ではありますが、演奏会の開催に向けてどんなことをしているのかをお話ししました。私たちが演奏以外の見えないところで様々な準備を行い、演奏会を作り上げているということをお伝えできていれば幸いです。現在、第9回駒場祭演奏会に向けた準備を進めていますが、それも最終段階に入りました。多くの方に楽しんでいただけるような演奏会をご用意していますので、ぜひご覧ください!

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