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『水の記憶』に登場する楽器

4/23(金)・4/24(土)に開催した、ぺるあん史上初のスプリングコンサートの裏話を公開していきます!
第三弾は、『水の記憶』の演奏動画に出てくる変わった楽器たちを紹介します。


第一弾はこちら▶▶▶「入ってよかった」と思える団体へ

第二弾はこちら▶▶▶夜に駆けるは思ってたより難しかったよ


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 スプリングコンサート2曲目の『水の記憶』。この曲では、水が持つさまざまな表情がいろいろな打楽器を使って表現されています。
 水というのは不思議なもので、さまざまな様相を見せ、自由自在に変貌しながらも、どこかに過去の記憶を秘めているような神秘性を持っています。今目の前を流れている水が、私たちが生まれるはるか前から今までにどんな姿を経てきたのか想像すると、「畏怖!」って感じがしますね。
 この『水の記憶』という曲、水が持つさまざまなキャラを本当に上手く表現している曲だな〜と私は思いますが、どうでしょうか?いろんな打楽器が「適材適所」って感じで効果的に使われていますよね。
 中には珍しい楽器も登場するので「これ何の楽器の音?」と疑問に思うこともあるかもしれません。そこでこのnoteでは、『水の記憶』の演奏動画に出てくる変わった楽器たちを、出てくる順番に紹介していきます!

1. バンブーチャイム

 冒頭、静けさのなかで、「カラカラカラ…」と音がします。すごく小さな音なのでよく耳をすませてみてください。どうやらティンパニ奏者が何かを揺らしているようです。
 この楽器はバンブーチャイムと呼ばれています。竹の筒が何本かぶら下がっていて、揺らすと筒同士が触れて音が出ます。
 なお譜面では、Chafchas(or Wooden Wind Chimes)と指定されています。このチャフチャスというのは、乾いた木の実(あるいはアルパカの爪)をいくつも紐でくくりつけた楽器です。この楽器もバンブーチャイムと同じように、揺らして音を出します。

 曲の最初に登場したバンブーチャイムですが、実は曲中で再度登場するところがあります。どこでバンブーチャイムが演奏されているか、よ〜く聴いてみるといいかも⁉︎

2. ミュージックベル

 バンブーチャイムが鳴った後、ミュージックベル→ビブラフォン→グロッケンシュピールという順に、三つの金属でできた楽器が演奏されていきます。
 ミュージックベルとは棒の先にベルがついた楽器で、一つ一つに音程があります。通常は、棒の部分を持ってベルを振ったり、ベルを置いた状態で棒を押したりして音を出します。

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 ところが今回の『水の記憶』の演奏では、ミュージックベルをマレットで叩いています。なぜでしょうか?
 それは、このパートが本当はミュージックベルで演奏するパートではないからです。
 譜面には「Crotales (2 Triangles)」と書かれています。クロテイルとは、音程のある金属の円盤が鍵盤楽器のように並べられた楽器です。他の鍵盤打楽器と同じように、マレットで叩いて演奏します。
 興味のある人は調べてみると分かりますが、たくさん倍音が含まれていてすごく響きのある音がします。今回の演奏では、そんなクロテイルの音をミュージックベルで代用したわけです。

 さて、バンブーチャイムやミュージックベルの音で静かに曲が始まると、ティンパニ・マリンバ・ビブラフォン・グロッケンの4つの楽器で演奏される美しい旋律が続きます。そしてまたミュージックベルが登場し、前半部が終わりますね。

3. ボンゴ・コンガ

 中間部になると、何やら「ポンポンポン」と太鼓のような音が聞こえてきます。
 これはボンゴとコンガをマレットで叩いている音です。ボンゴやコンガはラテンパーカッションであり、ラテン音楽のリズムの要となる楽器ですが、他にもさまざまな使い方をすることがあります。
 何だかハミングしているみたいな、とても優しい音色ですね。ボンゴやコンガってボンボコいうだけではないんです。

 後半部では、ボンゴとコンガをスティックで叩いています。マレットで叩いた時とは違って、鋭い高音が出ます。ものすごく疾走感のある速いフレーズですね!
 ちなみにここでは、ボンゴとコンガをスティックで叩きながら、足でバスドラムを踏んでいます。スプラッシュシンバルも所々で叩いています(時々鳴っている「シュウィーン」っていう音です)。個人的にこのフレーズ結構好きです(笑)。

4. スレイベル

 5分50秒あたりからビブラフォン奏者が振っている楽器、これはスレイベルです。
 スレイベルとはその名の通り、そりの鈴の音が出せる楽器です。小さな鈴がいっぱいついています。「シャランシャラン」と、とても明るくて幻想的な音ですよね。
 グロッケン・シロフォン・スレイベルの3つの楽器でリズムを刻み、ティンパニとマリンバがメロディーを演奏するこのシーン、何だかかっこよくて「クライマックス」って感じがしますよね。


 ここまで『水の記憶』に登場する楽器を紹介してきましたが、どんな楽器が使われているのかを知るとより演奏を楽しめるかもしれませんね。
 ぺるあん以外にも『水の記憶』を演奏している人たちはたくさんいるので、どんな楽器を使ってどんな演奏をしているか、いろいろ聴いてみても面白いかもしれません。



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