第001講:投資は損もするから貯金が正義!と考えている人へ【貯金も安全では無い理由】

あなたは投資をしていますか?
ここで言う投資とは、株式投資とか投資信託とか、不動産投資、ETF、ビットコイン、金投資等、世の中にはたくさんの投資対象があります。

本記事では、投資をせず貯金が正義だと思い込んでいる人に、その考えの危険性を認識してもらえるように、簡単に説明していきたいと思います。

何か新手の怪しい投資対象を紹介して紹介料を稼ぐみたいなビジネスとは全く関係無いですし、何か特定の投資対象をオススメする内容の記事でもありません。

投資をしないというのは、どういうことなのかについて、僕がこれまで調べてきた知識を元にお話していきます。
僕も投資について勉強するまでは、貯金しておけばいいじゃないかと思っていました。しかし、いろいろ投資について学んだ結果、今は投資をするべきだ、と強く思っていますし、その理由についてもしっかり腑に落ちています。

本記事を読んだ上で、それでも貯金が良いよね、と思うのはそれで良いと思います。きちんと理由があれば何も問題ありません。一番気を付けてほしいのは、特に理由もないけど、老後とか不安だし、お金は貯めておかないと…という人です。何も知らなかったことで後になって後悔する人が少しでも減るように、この記事を書いています。

投資はせず貯金が正義という人

理由はだいたいこんなところでしょうか?

・貯金していれば損することはない
・むしろ貯金なら利子もつく
・老後資金がたくさん必要(老後2000万円問題)
・周りもみんな貯金をしている
・貯金して買いたいものがある

投資しないで貯金する理由として、このうちの一つでも当てはまる人は、ぜひ心して後の記事を読んでいってください。

これから数記事に渡って、これらの理由がヤバイということを解説していきます。

貯金していれば損することはない

これは間違いである理由を述べていきます。結論から述べると、インフレリスクがあるからです。

銀行に貯金をしていればお金が減ることはない。それは今の日本では真実として良いでしょう。あなたが100万円貯金していれば、10年後にそれが90万円になってしまうようなことは無いでしょう(銀行が倒産してしまったら…という話をしたいわけではありません。もちろんそういう場合はリスクがありますが、今回の話からは逸れるので、ここでは割愛します。)。

しかし、あなたが貯金している100万円は、10年後にも100万円の価値があるか?というと、それはほぼ間違いなくNOです。
インフレ(インフレーション)という言葉を知っていますか?物価が上がり相対的にお金の価値が下がることです。日本を含め世界の主要先進国では現在、毎年インフレ目標を2%に設定しています。
つまり、今年100円で買えていたものが、来年は102円出さないと買えないということです。今年100円で買えていたものが、10年後には122円(100×1.02^10≒122)出さないと買えなくなるということです。
あなたのお金は貯金しているうちに、年々価値が下がっていってしまうのです。これをインフレリスクと言います。

むしろ貯金なら利子もつく

今(記事執筆時2020年)の日本で、利子をあてにしている人は少ないとは思いますが、一応解説します。
大手の都市銀行や地方銀行の利子は年利0.01%程度、利子が高いと言われているネット銀行でもせいぜい年利0.1%くらいです。
100万円を年利0.1%で預けていると1年後に得られる利子は1000円です。年利0.01%だとたったの100円です。振込手数料一回分にもなりません。
先程述べたインフレリスクの方がはるかに大きいです。貯金の利子は本当にただのオマケです。

老後資金がたくさん必要(老後2000万円問題)

年金だけでは暮らしていけない時代が間もなくやって来ます。もう既にやって来ていると感じている人もいるかもしれません。
つまり、老後資金が必要なのはその通りです。しかし、貯金だけでこれを貯めようと思うと、例えば30年間毎月約6万円を貯金する必要があります。なかなか大きい額ですよね。

そこで政府がとった政策が、NISAやiDeCo等の投資商品を買う制度の導入です。NISAやiDeCoは税制的にとても優遇されています。今回はこれらの制度の詳細については述べませんが、皆がこれらを活用して自分で老後に備えてほしいということです。

周りもみんな貯金をしている

あなたの言う「周りのみんな」とはどんな人達でしょうか?その人はお金についての勉強をしっかりしていますか?
1980年代、バブルの時代は貯金の金利が年利7%ということもザラにありました。100万円を預けてそのまま放っておけば利子で増えて30年後には761万円になったような時代です。この頃を生きていた人たちは貯金さえしていれば生活は安泰だったわけです。
しかし今は超低金利時代。先程も述べたように、今の貯金の金利はせいぜい年利0.1%です。昔と比べて状況は確実に変わっているのに、バブル期の昔の格言だけが小さい頃に刷り込まれたまま残り、貯金は正義だと信じてしまっていないでしょうか?

貯金して買いたいものがある

貯金をしてはいけないと言っているわけではありません。買いたいものを買うためにお金を貯めるのは良いことだと思います。しかし、将来の老後資金や子供の教育資金のために、お金を貯める必要があるということです。そして、ただ貯めるだけではなかなか十分な資金を貯めるのは難しく、増やす努力も必要であるということを述べてきました。そのために、買いたいものを買うための貯金をすると共に、将来のために余裕資金の中で投資を行っていくべきだと考えています。

貯金が正義の人も投資はしている

貯金が正義派の人も広い意味では投資をしているのです
何に投資をしているのでしょうか?
それは、日本円に現金で投資しているということです。

現金は貯金していてもインフレリスクにさらされたまま、利子は雀の涙でほとんど増えることもありません。

一方で、株式投資や投資信託では、リスクが無いわけではありませんが、年利5%くらいで増やすことはそれほど難しくはないと言われています。

貯金派のあなたは、このまま金融資産を日本円の現金だけで保有しながら、老後資金や教育資金を貯めていくつもりですか?

僕は、金融資産の一部は日本円の現金で保有しますが、一部は世界中の株に投資して増やしながら老後資金や教育資金を貯めていくつもりです。

じゃあ、どんな投資をしていけば良いの?!という方、また少しずつではありますが、それについても記事にしていきますね。それでは!

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東大博士パパ
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