第004講:投資をして最終的にはどうするのか?(後編)
はじめに
こんにちは!
東大博士パパです。
本記事は後編になります。前編も短めなので、まだ読んでいない方は先に以下の前編をご覧ください。
前編では有効な出口戦略は以下の3種類があることを述べ、配当金再投資の場合の4%ルール2種類について説明しました。
・配当金再投資の場合の4%ルール2種類
・ETFで配当金受け取り生活
・上記のハイブリッド
後編の本記事では、残りの2つ、ETFで配当金受け取り生活、上記のハイブリッドについて解説していきます。
ETFで配当金受け取り生活
ETFとは上場投資信託のことで、指数に連動するように1つの商品で複数の会社に投資することができるものです。株式と同様に証券取引所でリアルタイムに取引でき、投資信託よりも信託報酬も安い等、かなりメリットの多い人気の商品です。
投資信託は、前編で述べたように配当金を再投資して資産を最大化することを目指していますが、ETFは配当金(分配金)を直接非課税で再投資することはできません。
そのため、投資信託ではなくETFを選択して長期積立投資している人の多くは、配当金によるキャッシュフローの増加を目的にしているのではないでしょうか。
よって、ETFの投資を続けてきた人の出口戦略としては、ETFは一生売らず、配当金で生活していくことが最善かと思います。
自分がいつ死ぬのかわかっていれば、それに合わせて徐々に資産を取り崩していけば良いと思います。しかし、これからは人生100年時代です。今後も医療の発達に伴い寿命が延びることを考えると、資産を取り崩しながら資産が尽きるのが先か、命が尽きるのが先かを心配しながら生きるのでは正直つらいです。
そのために、年金等の収入源とETFの配当金で、老後の生活費用を上回るようにETFを購入しておきましょう。ETFを買っていく戦略についてはまた別の機会に説明したいと思います。
ETFで配当金受け取り生活のメリットは、出口戦略として特に何も作業が発生しないことが大きいでしょう。また、自分の死後、残された家族にそのままETFを相続させられることも大きな魅力です。相続税の問題が生じるかもしれませんが、徐々に一族の資産が増えていくでしょう。
逆にデメリットとしては、減配リスクやインフレリスクが心配になるかと思います。減配されて生活資金が配当金で賄えなくなったからと言って、ETFを一部売ってしまうと、配当金はさらに減ってしまいます。どんどん生活が苦しくなってしまうので、オススメしません。
上記のハイブリッド
これは、配当金再投資の投資信託と、ETFでの配当金受取とを両方とも行っている場合です。
つみたてNISAで投資信託を買い、さらに余剰資金があって、キャッシュフローを増やしたいという場合に、ETFを購入していくとハイブリッドになるのではないかと思います。
ハイブリッドの出口戦略は、それぞれの出口戦略そのものを適用すれば良いと思います。
つまり、投資信託については投資信託の資産に対して4%ルールを適用し、ETFについては売らずに配当金を受け取れば良いということです。
ハイブリッドのメリットは資産をより分散しやすい点です。ETFが減配されても投資信託があれば多少安心感が増すでしょう。デメリットは、管理する資産の種類が多くなることでしょう。
おわりに
前後編に渡って、出口戦略について説明しました。
こんな出口戦略もあるよ、という方はぜひコメントいただけると幸いです。
ありがとうございました!