第005講:積立投資を始めるならいつ?
今でしょ!
こんにちは!
東大博士パパです。
はじめに
本記事は積立投資を始めるなら今すぐが良いということを説明していきます。
本記事を読むと以下の疑問が解消されます。
・資金が貯まってから投資をするべきでは?
・株価が下がった時に買った方が良いのでは?
・株価をチェックする時間を確保してから始めるべきでは?
それでは、各章でこれらの疑問に対する答えと、その理由を述べていきます。
資金が貯まってから投資をするべきでは?
いいえ、なるべく早く積立投資を開始するべきです。
積立投資は毎月決まった額をコツコツと何年何十年にも渡って買い増していく投資方法です。そのため、毎月の支払いができればよく、まとまったお金は必要ありません。若いうちは投資に回せる金銭的な余裕が無い、というのであれば毎月少額を積み立てていき、余裕が出てきたら増額すればよいのです。
また、積み立て投資では長い期間をかけて運用することで複利の効果を最大限活かすことができるため、なるべく早くに投資を始めて長い期間運用することが資産を大きくするコツです。
例えば、元手36万円をトータルで投資する場合において、積立期間が変わると得られる利益がどれだけ異なるのかを比較したのが、以下です。ここでは年率5%を想定しています。
積立期間と毎月の積立額→積立期間後の利益
3年間毎月1万円→27583円
6年間毎月5千円→58821円
10年間毎月3千円→105847円
20年間毎月1.5千円→256551円
30年間毎月1千円→472259円
このように同じ36万円が元手であったとしても、3年間かけて36万円を積み立てた場合は約28000円の利益であるのに対して、30年間では47万円もの利益を生み出すことができるのです。
株価が下がった時に買った方が良いのでは?
いいえ、それは不可能です。
株式投資の基本は「安い時に買って高くなったら売る」です。しかし、いつが安い時なのか、高くなるのはいつなのか、それらは誰にもわかりません。
もしそれがわかる人がいれば、確実に投資で利益をあげることができるので、無限の富を築くことができるでしょう。そんな人はいないし、いつが株価の底なのか、これから上がるのか下がるのか、わかる人はいないのです。
投資を始める前や始めたばかりの頃は、株価のチャートを眺めていると、株価が下がっているこのタイミングで買って、株価が上がったこのタイミングで売れば良さそう、と思ってしまいがちです。しかし、後になって過去のチャートを見ているからそのように感じるのです。リアルタイムにチャートを見ていても、この後上がるのか下がるのか全くわからないものです。
株価が急落しているから割安で買えるチャンス!と思って買ったとしても、株価はさらに急落して、結果的に割高で掴まされたという話は少なくありません。
株価の値動きは基本的にはわからないので、大きく負けることを防ぐために、毎月定額でドルコスト平均法で積み立てていくのが積立投資の考え方です。
株価をチェックする時間を確保してから始めるべきでは?
いいえ、株価のチェックは滅多にしなくて大丈夫です。
このような疑問を持った人は、株式投資って画面にかじりついてチャートを見ながら売買するようなイメージを持っているのかなと思います。
株式投資家の中にはこうした生活を送っている人もいますが、彼らはデイトレードのような短期投資や中期投資をしている人達です。
積み立て投資は長期で行う投資です。長期投資では日々の値動きに一喜一憂する必要はありません。何十年も先の資産を取り崩す時に利益が上がっていれば良い、ただそれだけです。
ところが、欲や不安から積立投資であっても途中で売ってしまったり、毎月の積立をやめてしまう人が後を立ちません。
積立投資で大きな利益をあげた人の特徴は
・死んでいた人
・投資してるのを忘れていた人
なんていう冗談みたいな話もあるくらいです。
どんな時でも愚直に毎月積み立てること、これが積立投資における最大のコツです。
毎月積立設定をしたら〇十年後まで忘れてしまいましょう。
まとめ
・積立投資を始めるなら、なるべく長い期間運用できるように今すぐ始めた方が良い
・毎月支払う額だけ確保できれば良いため、まとまった資金は不要
・株価が上がるか下がるかを予測することは不可能なので、機械的にドルコスト平均法で愚直に買い増すのが良い
・長期投資では、何十年も先に価格が上がっているかどうかだけがポイントになるので、日々の株価チェックは不要