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人が初めて感謝した瞬間


人生で初めて感謝した時
覚えていますか?


百獣の王みたいな担任の先生

私が小学5年生の時でした。

私の担任の先生はライオンみたいな女の先生で、
暴力はありませんが恐れられていました。

ビビっていたのは私も同じで、宿題をサボった時の先生の目は今でも覚えています(笑)


鬼も笑う

ある夏の暑い日、習字の授業中に私は貧血で倒れました。

体育の授業で“しっぽとり”をした後でした。

初めてのことで状況が分からず、教室で歩けなくなって廊下で倒れ、気を失いました。

すぐに担架で運ばれ、保健室へ。

保健室で気が付くと、迎えにきた母親と担任のライオンが話していました。

目が覚めた私を見てライオンが微笑みました。

それは初めて見たライオンの顔でした。

寄り添って声をかけてくれて、ライオンの本当の優しさに触れました。


最後までライオンは先生だった。

保健室のベッドで横たわる私にライオンは尋ねました。

「教室の荷物はどうする?持ってこようか?」
「はい」
「はいじゃないだろ」
「...」
「ええと、お願いします」
「よくできました♪」
「ありがとうございます」


ライオンはどんな時も先生として、何かを教えてくれました。
それは仕事でやってるというより、人として向き合ってくれたような気がして、私は人生で初めて人に心から感謝したんだと思います。



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