『「感情」から書く脚本術』カール・イグレシアス著
訳者あとがきによると、毎年5万本の脚本が全米脚本家協会に登録されるそうだ。
「UCLA課外脚本執筆講座」のようなものが成立する背景がよくわかる。
「観客のことを考えながら書くのではなく、脚本を読む人のことを考えて書かなければならない」というアドバイスが出てくる。
スクリーンに映し出される作品は、総勢200人にのぼる職人の共同作業の結果なのだ。
職人を動かすものが、最初の原稿だ。
職人の感情が動かせなければ、観客まで届かない。
「プロが書いたかどうかは、最初のページでいきなりわかる。だから、すべてのページを、技巧を尽くして書かなければならないのだ」
そうだ。
プロの仕事はわかる。
こういう本を読むと、文章を書きにくくなる。