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限界メモ#3

田中ヤコブをずっと聴いている。2nd Album「おさきにどうぞ」を初めて聴いてから2週間。1stを聴き、所属するバンド・家主を聴き、YouTubeでしか聴けないものもずっと聴いている。

特にこれとか、完全に歌詞を聞き取れてはいないのだけどとんでもなく切なくなり胸が潰れそう。共感か。共感なのか。それもあるがなんかそんな感じでもない気がする。ちょっと違う。どういう感じの音楽か説明したいけれどちょっと表現するのが私には難しい。聴いてほしい。
なんとなくだが、田中ヤコブ氏の音楽と映像を通して私は実弟を見ている。多分。(別に容姿が似ているとか音楽をやっているとかではない)

今年読んだ漫画のなかで特に素晴らしいと思ったもののひとつに、町田洋の「船場センタービルの漫画」がある。

大阪市にある商業施設・船場センタービルの50周年を記念したPR漫画であり、身体的な痛みからうつ病を発症し数ヵ月の療養生活を経て回復した作者による初のエッセイ漫画。と、掲載サイトであるトーチwebには記されている。必要最低限の線のみで描かれ、作者自身の姿にも表情は描かれていない。だがこれが余りにも良くて衝撃を受け、すげえ!!と思い、速攻で単行本化されている作品を買って読んだ。めっちゃ良い。この「船場センタービルの漫画」も過去の作品と同じように静謐さと控えめなユーモア、そして切実なまでの優しさが詰まっている。

田中ヤコブ氏の音楽と映像、町田洋先生の「船場センタービルの漫画」。この二つは、私の中で同じ場所にある。