これはすごい・・・・。米国株情報満載の情報ツール(英語)を見つけた。しかも無料。
2019年に入って米国株マーケットは堅調ですね。
1月末までの年初来リターンは、S&P500で+6%超の上昇となっています。
ここまで上昇の勢いが強いと、今後は反落があるのでは?と思ってしまいますが、確かに12月に急落したし、2018年のリターンがマイナスになったことを考えると、2019年のスタートがこれくらいでもおかしくはないのかもしれません。
ただ実際には2月4日週には少し、上昇の勢いにも歯止めがかかっていますが。
米国株投資に欠かせない投資情報サイト
さて、今日は素晴らしい米国株の投資情報サイトを見つけたので、ご紹介します。
アメリカ株の分析にあたり、日本株と同様の情報サイトの活用は欠かせません。
当然、日本では日本株投資がマジョリティーなので、日本株投資情報ツールは充実しているのですが、米国株投資は最近増えて来ているとはいえ、まだまだマイノリティーなので、情報が充実しているとは言いがたい状況です。
しかし、当然といえば当然ですが、アメリカには米国株に特化した投資情報ツール、アプリが溢れており、日本の米国株投資家の中でも活用している方も少なくはないのでしょうか。有名どころであげてみると
・SeeingAlpha
→個別株について個人のブログなどを引っ張って来たり、自分で意見を投稿するサイトですね。英語ではありますが、個別株の情報がたくさん見れますし、いろんな見解を投資判断の参考にできます。
・Finviz(フィンビズ)
→Finvizといえば、この個別株ヒートマップですよね。業種ごとにグループ分けされた個別株が、時価総額の大きさで表現され、前日の騰落によって色分けまでされています。
前日どこのセクターが上がったのか、または下落したのかが一目で判別できます。
その他、スクリーニング機能にも優れています。
・Yahoo!ファイナンス 米国株
日本株で言うと一番の人気のあるファイナンスのサイトですよね。
私も大学生の頃から眺めていました。
もちろん、米国現地のYahoo Fiannceサイトも良いのですが、日本のYahoo!ファイナンスのサイト内に米国株の個別銘柄情報があるのをご存知でしたか?
米国株の投資情報を日本語として見られるのは随一のサイトと言っても過言ではないかもしれません。
これぞ最強か?無料の米国株投資情報サイト「TeleTrader Public WebStation」
上でご紹介したツールも十分良いのですが、テクニカルやファンダメンタル情報に偏っていたり、ビューが見づらかったりと欠点がありました。
しかし、この「TeleTrader Public WebStation」は、ファンダメンタル情報の点でも、テクニカル情報でも十分な機能を揃えたサイトです。
(もちろん完璧ではなく不足もあるのですが・・最後に足りない機能を書いています)
それでも、利用料が無料でここまでの情報を、これだけスムーズに提供できるサイトを私は他に知りません。
しかもiOSアプリやAndroidアプリ、そして iPadアプリも用意されているんですよね・・。家での分析も、外で見たい時でも、これを開けば一発です。
「TeleTrader Public WorkStation」の絶賛すべき3機能
ここからは、長いのでTeleTraderと略します(笑)
TeleTraderの米国株投資分析に役立つ3つの特徴をまとめました。
1.ファンダメンタル分析
2.チャート分析
3.その他
1.ファンダメンタル分析
2005年以降のバランスシート、そして損益計算書(Income Statement)をみることができます。
しかも、項目と各年度の数値の間に棒グラフも表示されているので、業績の伸びを視覚的にも確認することができます。薄緑色になっている棒グラフの各年度が、右側で表示されている業績の年度となります。
最初は、過去5年分が表示されていますが項目左の矢印から1年ごとに遡ることができます。
さらに、1年ごと遡るのが面倒だ!という人は、棒グラフをクリックすると、その年度から5年分の業績を表示してくれます。
みなさん、特に気になる損益計算書とキャッシュ・フローはこちらです。
必ずバランスシート(Asset:資産とLiability:負債)の下に配置されているので、並べ替えできたらなぁ・・とは思ってしまいますが。
それでも、これだけ遡った過去のデータを見やすく表示してくれるので文句は言えませんね。Yahoo!フィアナンス米国株にも業績データはありますが、5期分しかないので、TeleTraderがどれほどのものか、よくわかります。
(見やすいですけどね!)
2.チャート分析
まずチャート表示の最大期間は10年間。これは劇的に優れた機能と言うわけではありません。ただ、短い足はかなり選択肢が広いです。
豊富な足種表示
1分足から60分足までなんと12種類。そして120分足、180分足、240分足、360分足、480分足、720分足まで備えています。
これだけあれば、米国株の短期トレードも十分可能ですし、株価が大きく動いた時に細かい足も追うことができます。
過去のリターンをチャート上で
チャート上で過去のリターンを%で表示もできます。
上では期間表示を1年にしているので、この1年のパフォーマンスが縦軸で表示されます。
よく、チャートを見ながら、ここからここまでどれくらい上がったんだろうとか、年初来でどれくらいのリターンが出ているだろう、と調べたい時があると思います。
そんな時にわざわざ、その時点の株価で手動計算しなくともチャートの期間と%表示を選択することで、一発でパフォーマンスを表示をみることができます。
表示できるテクニカル指標の数は?
表示できるテクニカル指標は、なんと83種類!こんなに要りますか?(笑)
でも、あるに越したことはありません。
上のテクニカル分析の項目を選択し、移動平均線(Moving Average-Rolling)やRSI(Relative Strength Index)を簡単に表示できました。
チャート上への描画
トレンドラインを引く、文字でメモする、といった機能はよく見受けられますが、平行線を2本引く、ボックス、サークルを描画する、といったツールは多くはありません。
例えば上ではアップルの10年チャートに2本の平行線を引いいていますが、昨年夏場からの株価上昇は少し、行き過ぎていたと言うことが後になってはこの線引きでわかるでしょう。
3.その他
1.キーマトリクス
重要指標が1ページにまとめられています。
水色で囲んだ1株あたりの利益、売上、簿価、キャッシュフロー、配当、そして売上総利益率、ROE、ROAなどはそこまで珍しい情報ではありません。
ただ、赤枠の数値情報は面白いと思います。
【PEGレシオ】
よく成長企業のバリュエーション評価のためPEGレシオを参考にすることも多いと思いますが、米国株投資家の中にはご自身で計算していた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
【財務体質】
Financial Strength いわゆる財務体質ですね。
こちらもLiquidity Ⅰ / Current Ratio(現金比率)やLiquidity Ⅱ / Quick Ratio(当座比率),Liquidity Ⅰ / Current Ratio(流動比率)なども記載がありますね。企業の資金繰りの状況を調べることが可能です。
【従業員一人当たりの数字】
これはほとんど見かけたことのないデータですが、従業員一人当たりの売上、利益、資産も載っています。
確かに、どれだけ効率的に稼いでいるかの指標をみたい時に一人でどれくらい稼いでいるか、と言うのも気になりますよね。これは大変参考になります。
2.期間別パフォーマンス(株価リターン)
これも「Overview」のタブから見えます。
先ほどチャート上で過去の株価リターンを表示できる、と書きましたが、複数の期間をまとめて見たい時にはこれが便利です。
これもよく、ファンド(投資信託)なんかでは表示されることはあると思いますが、個別株で表示されるのは珍しく、特に米国株の場合、高い成長率に驚きますよね。
3.同業他社比較
これも「Overview」タブからご覧いた開ける機能です。
(ただし、銘柄によっては表示されない銘柄もあるのでご注意ください。)
GoogleFinanceなど、一部比較できる無料ツールはあったように思いますが、時価総額、PER、配当利回り、過去のパフォーマンス、ファンダメンタルを一度に比較できる無料ツールは、ないと思います。
使って損はなさそう、でも慣れるのが大変そう
いかがでしたでしょうか。他のウェブサイトにはない機能が盛りだくさんなことがおわかりいただけたかと思います。
とはいえ、高機能であるがゆえに、私も最近使い始めたばかりですが、まだまだまだ慣れません・・。夜中に株価を見る時も慣れ親しんだ別のサイトを開く癖がついてしまっております。
しかし、使いこなせるようになれば米国株投資の一助どころか二助、三助にもなりそうなツールなので、使いこなしていきたいと思います。
そして、一度TeleTraderにアクセスした方はお気づきかと思いますが、このツール、米国株だけはないんですよね。
海外指数、コモディティ、為替、債券、ETF、投資信託と様々な情報が載っています。
そして、スクリーニングもできたり、経済イベントも確認できる優れものです。
まだまだ見つけられていない機能が埋まっていると思いますので、随時こちらで紹介していきたいと思います!
<足りない機能>
・個別株のチャート比較機能
→ダウやS&P500その他海外指数との比較はできますが、個別銘柄ごとにパフォーマンスの比較ができません。これはヤフーファイナンスやGooglefinaneにもある基本的に機能なので、なんとかつけてもらいたいと思います。
・中小型株に対応していない
→全ての機能が全ての銘柄に等しく対応されているわけではなく、銘柄がしょ小規模だったり、情報が足りない企業のデータ表示がない場合があります。僕は中小型も探すので、ぜひ追加して足並みを揃えてもらいたいと思っています!
<補足>
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