米国株7月取引まとめ
7月は、以下の銘柄の買付を行いました。
・GLD / SPDR ゴールド・シェア
・BYND / ビヨンド・ミート
・PG / プロクター・アンド・ギャンブル
GLD / SPDR ゴールド・シェア
米国株投資を始めて7年目にして始めて金への投資をすることにしました。金の過去パフォーマンスは巷で言われているように、株式や債券よりも高くありません。持っていても金利はつかないですし、望めるのはキャピタルゲインだけです。ETFを買えば、経費率(信託報酬)もかかってきます。
もちろん「有事の金」と言われるように、リスクオフの際にマネーの逃避先としての魅力はありましたが、あくまで短期的な動きが多かったので、中長期投資に取り組む僕には関係のないことでした。だから、これまでは金には一切投資をしようと思ったことも、したこともありませんでした。
しかし、状況は変わりました。
世界的なコロナウイルス感染拡大を受けて、米国をはじめとする各国中央銀行が追加緩和を積極的に行い、世界中にお金がジャブジャブと溢れる状況となりました。株式市場も、実体経済とはかけ離れてたマーケットの動きをしているが、これもやはり緩和マネーが流れ込んでいると考えて良さそうです。そして、そのお金は金にも流れ込んできています。
この流れを無視するわけにはいきません。個人的には、いまだに順張りのエントリーは得意ではなく、逆張り思考が強いです。なので、金のエントリーには躊躇しました。しかし、自分が保有したことのない金融資産への興味と、この大きなトレンドから乗り遅れてはいけないプレッシャーから、ついにETFの購入に踏み切りました。正直大した金額ではありませんが、購入後もそれなりに値上がりし、含み益が出ている状態です。
あまり売り時は決めていませんが、あくまで補完的な投資ではあるので、コロナウイルスの騒動が収まる頃には手仕舞ってしまおうと考えています。
BYND / ビヨンド・ミート
ビヨンド・ミートは植物性の人工肉、いわゆる「フェイクミート」の製造・販売する注目のフードテック完パーにです。昨年5月に上場し、株価は一時10倍近くまで跳ね上がりました。昨年、米国に行った際に、試食をしてきたのですが、これがまたお肉の風味、食感そっくりで、お肉ではないと言われなければ気づかないほどに精度の高い人工肉を提供していました。
ビヨンド・ミートは大手スーパーで販売されている他、米国のレストラン、チェーンストアでも食べることができます。ケンタッキーフライドチキンでは積極的に販売していくことが発表されています。また、中国でもアリババが運営するスーパーや、大手チェーンでも販売が開始されている。
僕がビヨンドミートに投資したのは、主にはこの理由から。
今後、地球温暖化に優しいエコフレンドリーな食肉行動が選ばれると考えているから。
これは、自動車が従来のガソリン車から電気自動車が選ばれる流れに似たものになると考えている。ビヨンドミートは食品業界のテスラになりうる。
もちろんテスラは製品自体がクールで、高性能、そして経営者が異端児イーロンマスクだからこそ、あれだけ数も売れ、株価も伸びているのだと思う。しかし、人々がテスラを買う根底には、テスラに乗ることはエコフレンドリーであり、一つのステータスになる、というニーズがあるのだと思う。
僕は、ビヨンドミートが世界中の人々の食行動において、その役割を果たすと信じています。ベジタリアンは一定数いるのだけれども、世の中の食卓には必ずと言っていいほどお肉が並ぶ。そのお肉が、多少高くとも、本物のお肉と味も見た目も違わず、地球に優しいものであれば、購入する人も徐々に出てくるはず。もっと言えば、ベジタリアンですらビヨンドミートのお肉を食べることができるわけなので、潜在的な市場は広がるばかりだ。
バリュエーションは正直、高い。
時価総額は8,000億円で、PER1,000倍、PSRは20倍だ。
ただ、直近まででは120ドルでサポートされており、ここを下抜けするような雰囲気は見えない。8/4に第二四半期決算を発表したが、売り上げは約70%増加、EPSはマイナスだった。ウォールストリートの予想を裏切ったことから、株価は急落したが、130ドル前後で止まっている。
(決算発表数日前に、大手スーパーマーケット数社での店頭販売が始まった事による株高の影響が大きかった)
今後の戦略としては、 120ドルを切ることがあれば、ナンピン買いを行い、100ドル切るようなら損切りの方針でいきたいと思う。
PG / プロクター・アンド・ギャンブル
この銘柄も、僕の米国株投資家人生においては初めて購入する銘柄だ。
言うまでもないが、世界最大級の消費材メーカーだ。
世界のトップカンパニーの一つと言っても過言ではないこの銘柄は、ずっと欲しいと思っていた銘柄だった。正直、今回は衝動買いに近いものがある。
というのも、冒頭のゴールド購入ではないが、自分の投資性格として、順張り投資を苦手としており、その苦手意識を克服しなければならないとう課題をずっと持っていた。特にアメリカ株は、全体的に右肩上がりのマーケットであるし、日本とは桁違いの規模の機関投資家たちが戦うマーケットであり、良い企業に対して資金を投入してくる。そうすると、逆張り戦略よりも順張り戦略が有効だと考えている。
P&Gは7月30日に第二四半期決算を発表。世界的なステイホーム需要もあり、前年同期比で大幅増収した。市場予想を上回ったことからマーケットもそれを好感し、P&Gは決算後に過去最高値を記録している。
最高値付近で購入することは、逆張りに慣れた投資家にとってとても勇気がいることだ。しかし、株価のボラティリティも大きくないP&Gの株であれば、下げが来たとしても限定的だろう。そして何より、先が見えない今の金融相場の中でグロース株に偏った自分のポートフォリが少し不安になったのもP&Gに手を出した理由の一つだ。来たるべき時に備えて、いわゆるバリュー株も保有してきておくべきだと自分なりに考えた結果である。
P&Gの配当利回りは、株価が上がってきたことから、以前のように3%とはいきませんが、2%はキープしている状態です。四半期に一度の配当金分配も楽しみだ。
・銘柄の選択、売買判断は各個人の責任でお願いいたします。
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米国株保有銘柄(2020年7月末時点、順不同)
ーアリババ(BABA)
ーベライゾンコミュニケーション(VZ)
ードラフトキングス(DKNG)
ースピリッツ航空(SAVE)
ーマイクロソフト(MSFT)
ーSPDR ゴールド・シェア(GLD)
ービヨンド・ミート(BYND)
ープロクター・アンド・ギャンブル(PG)
ーiシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF( PFF)
ーSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF(SPYD)