Facebookで対話型鑑賞をやってみた
アートエデュケーションにおいては、絵を描いたり演劇を作ったりといった「創作表現」だけでなく、つくられた作品を通じて感じ、考える「鑑賞」の時間が大切であるとされています。
この鑑賞の時間をより豊かにするものが「対話型鑑賞」です。対話型鑑賞とは、アート作品を鑑賞しながら、複数人で感じ、考えたことを語り合うものです。
一見地味に聞こえるこの活動ですが、かんたんに言語化できないアート作品をめぐって、複数人で言葉を探っていくプロセスはとてもエキサイティングなものです。
様々な対話型鑑賞のかたち
コロナ禍以前は、美術館が主催するかたちで行われ、実際の絵画作品を前に対話をしたり、企業研修などではプロジェクターとスクリーンで絵画を投影するかたちで行われたりしていました。
昨年3月以降にリモート化が進んでからは、ZOOMの画面共有を活用したオンラインでの対話型鑑賞の実践も数多く行われています。ぼくも、何度か実践しています。
Facebookで対話型鑑賞やってみた
今回、週末に行われるアーティストトレースのイベントに向けた実験としてFacebookをつかって対話型鑑賞をやってみました。声で語り合うのではなく、テキストで対話する形式です。
これが以外にも、とても面白かったので共有させていただきます。
対話型鑑賞では、ファシリテーターから問いかけがあり、参加者の一人が答え、更にファシリテーターが問いかけて参加者の思考を引き出していく。そしてまた別の参加者に問いかける…という流れが基本です。
Facebookを使えば、この基本の流れを再現できることがわかりました。参加者との個別の応答をスレッド内で行うことができる一方、他の参加者の回答も見ることができます。通りすがりの人が参加できるのも面白いのです。インターネットを介して、アートとの偶然の出会いを演出できる楽しさがあります。
鑑賞した岡本太郎の初期の名作『傷ましき腕』をめぐっては、ジェンダーバイアスをめぐる葛藤、血の滲むような悔しさの感情、力強い腕に込められた想いへの考察などが繰り広げられました。
対話型鑑賞からアーティストトレースへ
対話型鑑賞を通じて得られた考察を、更に深めていくために、週末は岡本太郎の人生や、作品が巻き起こしていった社会的経済的ムーブメントを考察するワークショップを開催します。アーティストトレース、です。
共同主宰の黒澤友貴さんと、説明している動画がこちらです。
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このマガジンは、アートエデュケーターの臼井隆志が、様々なアートワークショップを思索・試作していくマガジンです。ご購読いただいた方には、日々のリサーチ日誌を週次で公開すると共に、対話型鑑賞などの実験的なワークショップおよび月に1回開催される「アーティストトレース」のイベントにご招待させていただきます。アーティスト・トレース #岡本太郎
アーティスト・トレース #岡本太郎 開催概要
2021/02/20 (土)10:00 - 12:00 ZOOMにて
下の有料部分では、臼井の日記を公開します。
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