トゥーローズ
ラジオで曲紹介がありましてね。
“薔薇が過ぎる”か…そそられる題名だなあ、と。
いや、多分“two rose”だろう。アナウンサーもト(w)ゥーって言ってた気がする。曲はJAZZっぽいインストで正解は不明。
先日、朗読の教室に行ってみた。カルチャーセンター主催の一時間半程度の入門講座。元アナウンサーの方が講師で、朗読会の為に、上手くなれるコツかなんか手に入れられないかなと。
教室は発声と滑舌の練習から始まった。そこで他の生徒さんから“ラ行”の舌の使い方について質問があり、発覚。私はら行を全てR発音していました、55年間。LとRでは聞こえ方が違う事は知っていたが、口の中での舌の位置が違うのだそうだ。「ら・ら・ら・ららららら…」と「ら」ばかり早く言う練習があって、早くなると私の舌は行きつ戻りつ両方の時で発声している。巻き舌?
滑舌が悪い。舌が長過ぎるのか短過ぎるのか、サ行とタ行とナ行とラ行とシャ行とチャ行とニャ行とミャ行とオーパッキャマラード♪なのだ。
そして今になってやっとその事に向き合い始めた。「滑舌が悪い」ことを諦めてしまっていて、ちっとも向き合って何とかしようとした事がなかったのだ。今まで一度も。びっくりするよ本当。自分の足らずや拙さを正視するのが嫌で逃げて、逃げていることにすら気付いてない。まあ、気付けたのでまだこれから何とかしようとするのだが、これ一事が万事で、体力気力少なくなっていく年齢で、これからようやく自分棚卸大会かと思うと、ちょっとトホホな気分になる。まあ、私は人間やってるの多分5~10回目くらいの自覚はあって、それでこれかよと情けないながら、多分成長が遅い種なので仕方なく、しかし周りにいる人たちには申し訳なく思う次第であります。ごめんなさい。
私はいつも何かが過ぎる。足りないのか過剰なのか、いずれにせよ過ぎたるは及ばざるがごとしで、適正ではない所からは歪みや波が起こる。
いやいや谷川俊太郎さんが言っていた。「自分の中の子供の部分を意識して大事にしている」って。あやかって私も自分の中のお馬鹿さんな部分を意識して大事にして…、ご迷惑かけちゃいけないよな。
ただ、しかし、お馬鹿さんなのだ。残念ながら。そしてそこからしか始められないのだ。どこへどう向かうにしろ、現状がスタートだ。その今のカタチを正確に把握すれば、しようとすれば愚かさから少しでも脱却できるだろう。そう思った所もまた新なスタートだしな。違う地平も見えてこよう。そしてまた“too rose”な事に出会ったりするんだ。あれ? そういえば“two”なら“roses”(ローゼズ)となるはずだよな。じゃあやはり“過ぎたる薔薇”、“あまりにも薔薇”で良いのか。零れ落ちそうに咲いている薔薇。そんな盛りの様が目に見えるようじゃないか。よろしいなあ。好きでしょう? みんなもそういうの。ね? だから私、お馬鹿さんも捨てられないのよ。嗚呼、輪廻の旅は続く。