劇研「嘘つき」伊藤

劇団主宰/劇作家/演出家/役者 演劇活動リハビリ開始

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最近の記事

トゥーローズ

 ラジオで曲紹介がありましてね。  “薔薇が過ぎる”か…そそられる題名だなあ、と。  いや、多分“two rose”だろう。アナウンサーもト(w)ゥーって言ってた気がする。曲はJAZZっぽいインストで正解は不明。  先日、朗読の教室に行ってみた。カルチャーセンター主催の一時間半程度の入門講座。元アナウンサーの方が講師で、朗読会の為に、上手くなれるコツかなんか手に入れられないかなと。  教室は発声と滑舌の練習から始まった。そこで他の生徒さんから“ラ行”の舌の使い方について質問が

    • 巴御前

       朗読会は全体で一時間程度、大津と湖と井戸にまつわるお話をいくつか、ってことで、前半に瀬田の唐橋や大津のお話、後半には前回紹介した「光琳の櫛」を抜粋で読む。そしてせっかくなので伊藤も何か書きたく、ネタを探して、で、巴御前。源義仲の愛妾とされる人物で大津にもゆかりあり。兄、今井兼平は義仲の乳兄弟で主君を最後まで守り、後追いして壮絶な自害を遂げる。石山駅近くにお墓があるのを知っている。ふむ。    蹄の音。  現れたは、女だてらに馬を駆り甲冑に身を包んだ美丈夫。手には長刀、背には

      • きっかけその1

         作るぞー、生むぞーのモードに入ると、アンテナがもこもこと頭を出してきて、被っていた薄布一枚が風で飛んで行った。感受性がむき出しになって、ほしい情報もそうでない事柄もばんばん同じ強さでぶつかってくる。砂埃だらけの風に裸眼で裸体で吹き曝されている感じを久しぶりに味わう。ざらざらヒリヒリ。これをしんどく怖がって籠っていたのもあるなあと振り返る。何のことはない、二日ほどで慣れた。   アウトプットにはインプットが必要で、逆に良いインプットがあると何らか出したくなる。自分のフィルター

        • 朗読会をやります

           さて大津の実家に帰ってはや7年。前回「嘘つき」公演から何と11年。この前回公演の上演年月を探すために自分の本棚にすぐ見つからず、インターネット検索をするという体たらく。なんてこった。  もう私には表現は要らないのかなと日々生活と仕事に勤しみ、それなりに自分らしく過ごし、それなりに様々あり年を重ねていた。騒がしかった大阪時代と、のんびりながら穏やかでもなかった滋賀時代を、共に重ねて俯瞰し薄ぼんやり眺めている自分も常にいた。大阪にいた時は故郷に帰らぬ帰れぬ根無し草の風を装い、滋