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朗読会をやります

 さて大津の実家に帰ってはや7年。前回「嘘つき」公演から何と11年。この前回公演の上演年月を探すために自分の本棚にすぐ見つからず、インターネット検索をするという体たらく。なんてこった。
 もう私には表現は要らないのかなと日々生活と仕事に勤しみ、それなりに自分らしく過ごし、それなりに様々あり年を重ねていた。騒がしかった大阪時代と、のんびりながら穏やかでもなかった滋賀時代を、共に重ねて俯瞰し薄ぼんやり眺めている自分も常にいた。大阪にいた時は故郷に帰らぬ帰れぬ根無し草の風を装い、滋賀に戻っては都会人のお面をちょいとすまして被ってみたり。そんな乖離が馴染んできたのだろうか。女五十半ば、心身落ち着いてきて年なりの元気が満ちてきた。(すぐ枯渇するけど。電池切れると本当に動けなくなるポンコツぶりだけど。)
 そんな折に場所との出会いがあって、朗読会をやろうと思い立った。思い立って動きだせるのが元気の証。来年3月という時期と大津市瀬田「エンコの家」という場所が定まった。内容は大津と湖と井戸にまつわるお話をいくつか。民話と小説の朗読がメインなのだが、せっかくなので伊藤も何か書かねばな。
 新しくNoteというコンテンツも初めてみて勢いづいて悪くない。週刊程度にまずは上演まで作り手の頭の中を公開してみる。
 エンコって何? のお話は次回以降に乞うご期待。

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