プロ野球 戦力外選手 2024ファーム成績比較 投手編
◼️Aランク 即戦力かも
阪神 54 加治屋 蓮 投手 右投げ
(32歳=2013年ソフトバンク1位)
→楽天と支配下契約
29試合26.1イニング 2勝1敗2S 防御率0.68
被打率.235 奪三振率8.90 与四死球率2.39
WHIP0.99 DIPS1.94
2023シーズンにソフトバンク在籍時依頼の5年ぶり50試合登板を果たし復活を遂げ、年俸も倍増するも、2024シーズンは1軍に定着できず2度目の戦力外に。ただ、2軍では防御率0点台と無双しており、推定6000万円の高額年俸のネックがなくなった今、真っ先に取りに行くべき即戦力右腕。
中日 93 マイケル・フェリス 投手 右投げ(31歳=2010年アストロズ)
24試合23.1イニング 2勝0敗5S 防御率0.77
被打率.159 奪三振率9.27 与四死球率1.93
WHIP0.81 DIPS1.71
195cmから投げ下ろす元メジャーリーガー。1軍では防御率5点台と振るわず、戦力外となったが、2軍での成績はまさに無双状態。年俸も3000万円程度とそんなにお高くないので、リリーフ不足のチームで試す価値はある。
ヤクルト 52 尾仲 祐哉 投手 右投げ
(29歳=2016年DeNA 6位)
→トライアウト受験
→社会人チーム「サムテイ」へ入団
33試合32.1イニング 0勝2敗1S 防御率1.67
被打率.212 奪三振率6.69 与四死球率2.51
WHIP1.08 DIPS2.47
ルーキーイヤーを終えたところで、FA移籍の大和の人的補償として阪神へ移籍。2022年シーズンオフに戦力外となりヤクルトに移籍するも、2年で戦力外に。1軍での実績はないが2軍では安定感抜群で、もう少し1軍で投げてる姿を見てみたい。
阪神 93 岩田 将貴 投手 左投げ
(26歳=2020年阪神育成1位)
→DeNAと支配下契約
46試合38.1イニング 1勝2敗 防御率2.11
被打率.194 奪三振率6.81 与四死球率2.11
WHIP0.86 DIPS2.68
入団2年目に支配下を勝ち取った変則左腕。2024シーズンは2軍でフル回転し、しっかり結果も残したものの、1軍に呼ばれることなく戦力外となった。本人のコメントにもある通り、1軍に上げないのが不思議なぐらい2軍での成績は良い。左のワンポイントとして確保したい。
ソフトバンク 20 中村 亮太 投手 右投げ
(26歳=2020年ソフトバンク育成8位)
→トライアウト受験
→ロッテと育成契約
32試合53.1イニング 4勝1敗5S 防御率2.36
被打率.200 奪三振率7.76 与四死球率1.86
WHIP0.90 DIPS2.50
東京農業大学北海道オホーツクから、育成8位でソフトバンクに入団。2軍3軍での競争に勝ち抜き、4年目の今季、念願の支配下登録を勝ち取るも、1軍でわずか1登板で戦力外、育成の打診もない模様。ファームでは毎年、防御率2点台前半、絶大な安定感を誇っているだけに、このまま引退するにはもったいない。大学時代を過ごした北海道の日ハムさん、出身地千葉県のロッテさんあたり、育成で獲ってみてはいかがでしょうか。
◼️Bランク まだやれそう
広島 93 岡田 明丈 投手 右投げ
(30歳=2015年広島ドラフト1位)
→トライアウト受験
28試合28イニング 1勝0敗 防御率2.25
被打率.147 奪三振率5.46 与四死球率6.75
WHIP1.32 DIPS4.16
大阪商業大で関西六大学リーグの最優秀投手賞を2季連続で受賞し、広島からドラ1指名を受ける。1年目から先発ローテ入りし、2年目には12勝をあげた。ただ、3年目から調子を崩し、4年目にイップスを発症、6年目にトミージョン手術を受け、2023年オフに育成落ち。今シーズン、2軍で結果を残し、支配下再昇格を勝ち取ったもののシーズンオフには戦力外となった。ファームでの防御率2.25は立派だが、イップスが解消されてないのか、四死球がかなり多いのが気になる。素材は一級だけに、復活に期待したい。
巨人 32 鈴木 康平 投手 右投げ
(30歳=2017年オリックス2位)
→トライアウト受験
→ヤクルト育成契約
30試合30.1イニング 0勝0敗 防御率2.37
被打率.162 奪三振率7.77 与四死球率5.98
WHIP1.29 DIPS3.81
オリックス時代はK-鈴木の登録名で、2021年の日本一にも貢献した最速158km/hを誇る豪速右腕。2023年にトレードで巨人に移籍、救援として33歳に登板するも、2024シーズンは一軍登板なく戦力外に。与四死球が多いのが気になるが、2軍ではまだ通用しており、引退するにはもったいない。
ヤクルト 49 嘉弥真 新也 投手 左投げ
(34歳=2011年ソフトバンク5位)
→現役引退
29試合25.2イニング 1勝1敗 防御率2.81
被打率.207 奪三振率7.38 与四死球率2.81
WHIP1.21 DIPS3.43
常勝ソフトバンクで10年間リリーフを務めた左殺しの必殺仕事人。2023年オフに戦力外となり移籍したヤクルトでも1シーズン限りで戦力外となった。年齢的な衰えもあるが、1軍では打ち込まれるも2軍ではまだ安定しており、もうひと花咲かせたいところ。
横浜 46 石川 達也 投手 左投げ
(26歳=2020年横浜育成1位)
→巨人と支配下契約
28試合38イニング 4勝2敗 防御率2.84
被打率.248 奪三振率6.39 与四死球率2.13
WHIP1.29 DIPS3.44
横浜高・法政大で活躍し、育成1位で横浜に入団。2年目には支配下登録を勝ち取った。入団4年目となる今季は、1軍で15試合に登板、防御率1点台であったにも関わらず、戦力外となった。まだ全然やれそう。
ソフトバンク 174 鍬原 拓也 投手 右投げ
(28歳=2017年巨人ドラフト1位)
→現役引退
35試合42.1イニング 5勝2敗2S 防御率2.55
被打率.225 奪三振率7.02 与四死球率4.46
WHIP1.39 DIPS3.59
中央大で「東都のドクターK」と称され、清宮と村上を抽選で外した巨人のドラフト1位として指名された。入団3年目オフに育成落ちするも支配下に復帰し、2022年シーズンには1軍で49試合に登板、セットアッパーとして活躍するも、2023年シーズンオフに戦力外に。今シーズンはソフトバンクと育成契約するも支配下登録には至らず、2年連続の戦力外となった。2軍での成績は悪くなく、競争の激しいソフトバンクでなければ戦力外になるような成績でもない。巨人のドラ1だった素質を買って、リリーフ不足の球団が手を伸ばしてもよさそうにも見えるが、はたして。
ソフトバンク 67 笠谷 俊介 投手 左投げ
(27歳=2014年ソフトバンク ドラフト4位)
→横浜と育成契約
24試合67イニング 2勝3敗1S 防御率2.82
被打率.216 奪三振率8.05 与四死球率5.50
WHIP1.49 DIPS3.36
2015年に大分商業高校からドラフト4位でソフトバンクに入団。2020、2021シーズンは1軍で先発ローテにも入ったが、その後は分厚い選手層に阻まれ、2軍暮らしが続いた。2軍ではずっと安定した成績を残している。三振も取れるが、四死球も多い。
西武 136 赤上 優人 投手 右投げ
(25歳=2020年西武育成1位)
35試合41.1イニング 4勝1敗 防御率2.83
被打率.231 奪三振率5.66 与四死球率4.36
WHIP1.38 DIPS4.26
入団2年目2022年に2軍で結果を残し支配下登録。しかし肘の手術もあり2023シーズンオフに育成落ち。2024年シーズンは怪我から復活し、2軍でフル稼働するも戦力外に。最速155km/hの速球派の割に、奪三振率が低いが、2軍の成績を見るにまだ見限れない。
西武 40 浜屋 将太 投手 左投げ
(25歳=2019年西武2位)
→西武と育成契約
22試合88.1イニング 4勝4敗 防御率3.67
被打率.222 奪三振率5.41 与四死球率4.80
WHIP1.45 DIPS4.84
入団1年目・2年目は、1軍でローテーション争いに加わっていたが、2年目終盤に足を故障。復帰後は2軍でも成績が奮わず、5年目となる2024シーズンに戦力外に。
◼️Cランク ちょっと厳しそう
広島 67 内間 拓馬 投手 右投げ
(25歳=2020年楽天ドラフト4位)
→トライアウト受験
29試合27イニング 1勝2敗 防御率4.00
被打率.228 奪三振率7.00 与四死球率5.00
WHIP1.44 DIPS4.19
150km/hを越えるストレートと多彩な変化球で、三振が取れる右腕。亜大から楽天に入団したが、4年目の2024年に現役ドラフトで広島へ。1軍登板することなく戦力外となった。
中日 67 上田 洸太朗 投手 左投げ
(22歳=2021年中日育成2位)
→トライアウト受験
9試合39.1イニング 2勝4敗 防御率4.81
被打率.245 奪三振率5.72 与四死球率4.58
WHIP1.55 DIPS3.70
西武 113 伊藤 翔 投手 右投げ
(25歳=2017年西武3位)
→トライアウト受験
9試合12イニング 0勝0敗 防御率3.75
被打率.260 奪三振率6.00 与四死球率3.00
WHIP1.42 DIPS3.87
四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックスに入団し、高卒一年目ながら防御率2.18、8勝2敗の好成績でリーグ年間MVPを獲得。ドラフト指名漏れからわずか1年でNPB入りを果たした。西武ではローテーションの谷間での先発やリリーフをこなし、1軍と2軍を行き来していたが、入団4年目2021シーズンにトミージョン手術を受け育成落ち。2023シーズンに2軍で30試合に登板するまでに回復したが、2024シーズンは登板が減り、支配下に戻ることなく戦力外に。
西武 59 大曲 錬 投手 右投げ
(26歳=2020年西武5位)
→西武と育成契約
24試合24.2イニング 2勝3敗 防御率4.74
被打率.232 奪三振率8.55 与四死球率8.55
WHIP1.99 DIPS5.11
準硬式野球部からドラフト指名を受けた変わり種。ルーキーイヤーは1軍デビューから4試合連続で自責点0を記録、翌年以降の飛躍が期待されたが、好不調の波が激しく、1軍に定着ができないまま、2024シーズンは2軍でも不安定な投球が続き戦力外に。
オリックス 003 中田 惟斗 投手 右投げ
(23歳=2019年オリックス育成3位)
→トライアウト受験
34試合41.2イニング 3勝3敗 防御率5.40
被打率.272 奪三振率6.27 与四死球率3.46
WHIP1.61 DIPS4.06
大阪桐蔭から育成でオリックス入りし、ファームで中継ぎとしてタフに登板し続けたが、成績が伸びることなく、戦力外に。5年間、成長を見せられなかっただけに、NPBに残るのは厳しいか。
巨人 57 高橋 優貴 投手 左投げ
(27歳=2018年巨人1位)
2試合6イニング 1勝0敗 防御率6.00
被打率.290 奪三振率6.00 与四死球率9.00
WHIP2.17 DIPS4.79
八戸学院大学時代にはリーグ歴代最多の通算301奪三振を記録し、2019年ドラフト1位で巨人に入団。2021年にはスクリューを武器にチームトップの11勝をマークし、ポスト内海として期待されるも、その後、肘の手術もあり育成落ち。2023年に支配下に返り咲くも本調子に戻ることなく、2024年は2軍でわずか2試合にしか登板せず戦力外に。投げられない理由があるのかが気になる。
ヤクルト 013 嘉手苅 浩太 投手 右投げ
(21歳=2020年ヤクルト6位)
→現役引退
18試合20.2イニング 1勝1敗 防御率5.23
被打率.212 奪三振率5.24 与四死球率6.99
WHIP1.69 DIPS5.54
191cmの長身から投げ下ろすストレートが武器だが、入団3年で育成落ち、1軍で登板することなく、4年での戦力外となった。成績を見ても、NPBに残るのは厳しそう。
ヤクルト 019 下 慎之介投手 左投げ
(22歳=2020年ヤクルト育成1位)
23試合28イニング 2勝0敗 防御率5.46
被打率.157 奪三振率8.03 与四死球率10.92
WHIP1.75 DIPS4.98
被打率は低いし、三振も取れるが、四死球が多すぎる課題が改善されることはなく、戦力外に。石井一久みたいになれたらいいが、現状厳しいか。
横浜 56 高田 琢登 投手 左投げ
(22歳=2020年DeNA6位)
→トライアウト受験
→くふうハヤテのテスト参加
13試合20イニング 0勝4敗 防御率8.55
被打率.281 奪三振率4.50 与四死球率6.75
WHIP2.20 DIPS5.67
入団直後に左肩のクリーニング手術を受け、その後も制球難が改善されず戦力外に。
横浜 30 三浦 銀二 投手 右投げ
(24歳=2021年DeNA4位)
17試合15.2イニング 2勝1敗 防御率8.62
被打率.256 奪三振率4.73 与四死球率8.88
WHIP2.11 DIPS5.80
高校大学と華々しいキャリアを積んでプロ入りを果たしたが、1軍に定着できず、2軍での成績も低迷、戦力外となった。数字だけ見ると、かなり厳しそう。
西武 112 粟津 凱士 投手 右投げ
(27歳=2018年西武4位)
3試合3イニング 1勝0敗 防御率12.00
被打率.500 奪三振率9.00 与四死球率0.00
WHIP2.67 DIPS5.45
潮崎の再来と期待された、スクリューが売りの右投げサイドスロー。入団3年目の2021年にトミージョン手術を受けて育成落ち。2023年には2軍で30試合に登板、防御率1.95と支配下再登録の期待が高まったが、2024シーズンは2軍でもわずか3試合登板しかできず、戦力外に。西武は、トミージョン手術からの復活組が、軒並み復活2年目に登板数が激減していて、リハビリのやり方とか間違ってないか心配。
ヤクルト 012 近藤 弘樹 投手 右投げ
(29歳=2017年楽天1位)
→現役引退
→楽天アカデミーコーチ
ファーム公式戦 登板なし
ドラフト1位で楽天に入団するもわずか3年で戦力外に。2021年に移籍したヤクルトで防御率0.96と抜群の安定感で、優勝したチームのブルペンを支えた。その後は肩の故障があり育成落ち。2023シーズンには2軍で防御率1.13と復活の兆しもあったが、2024シーズンは2軍でも登板がなく戦力外となった。肩の故障でもう投げられないのであれば、厳しいが。
巨人 021 小沼 健太 投手 右投げ
(26歳=2020年ロッテ育成2位)
→トライアウト受験
ファーム公式戦 登板なし
2021年BCリーグ茨城アストロプラネッツから初となるドラフト指名を受け、育成2位でロッテ入り。ルーキーイヤーから2軍で抑えを任され、18セーブを上げ、イースタンリーグのセーブ王となるも、1軍では結果を残せず、2023年シーズン途中に石川慎吾とのトレードで巨人入り。移籍後は足の怪我で育成落ち、1軍登板がないまま2024シーズン後に戦力外に。足の故障が原因でもう投げられないなら厳しいが。
巨人 030 山崎 友輔 投手 右投げ
(26歳=2020年巨人育成10位)
ファーム公式戦 登板なし
2021年に育成で入団し、2022年は3軍で防御率2.11、2023年には2軍で防御率1.95と結果を残し、1軍の練習に参加するなど支配下登録に近づいたが、2024シーズンは2軍での登板もなく戦力外に。今年登板できなかった理由はいかに。