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アリスソフトの話をさせてくれ

アリスソフトさん、35周年おめでとうございます。
R18ゲームということもあって今まであまり大っぴらには言ってきませんでしたが私はアリスソフト作品を心から愛しているので、記念すべき35周年に記念展が開催されるにあたって今日だけは積もり積もった思い出を語らせてください。

アリスソフト35周年記念展: ALICEの館35
https://alicesoft35th.com/

明日16日まで、秋葉原でリアルイベントが開催されているので大人の方々はぜひ。

好きな作品のあれこれがわかる
知らない時代のアリスソフトの歴史もわかる

(30周年のときは何もなかったのに35周年でなぜ?という思いは現地の感動で消し飛びました)

アリスソフトを知るまで

中学生の頃に自分専用のパソコンを与えられた私は、昼夜働く母親がいない時間にえっちなゲーム(Flashの脱衣ブロック崩し)やえっちなサイト(ほぼ偽サイト)を捜し歩いてはこっそり楽しむネットサーファーでした。

こんなことを知っているのは自分だけだと拗らせた、なかなかにイタめの思春期ボーイだったのですが、テレホタイムという存在を知らず数万円のインターネット料金を請求されて母親にブチギレられたり、何度消しても復活するウィンドウ(海外のえっちなお姉さん)がバレて母親にブチギレられたりしたことでパソコンはこわいものなんだと認識を改め、しばらくパソコンはマインスイーパ専用機になります。
(余談ですが、パソコンにあったxeroxフォルダが「xエロxってこれが絶対に海外のえっちなお姉さんが何度も出てくる原因だろ!」と思って消しまくっていました。プリンターでした)

その後高校生になった私は、同級生に誘われるままパソコンでDJMAXとテイルズウィーバーを楽しんでいたのですが、邪な考えが頭を過ります。
(高校生になって危機管理能力も高くなったし、回線もADSLで快適になったし、今ならえっちなコンテンツ探せるんじゃね…?)
パソコンはゲームをするものという認識になっていた私は、すぐにヤフーで『えっち ゲーム』と検索をし、アリスソフトの名前を知ることになるのです。

初めてアリスソフト作品をプレイした日

調べるのは簡単でも、実際にプレイするまでは2年ほど期間が空きます。なぜなら、当時私は16歳だったからです。

年齢を隠して店舗で買うのは…バレたら大変だ。店員さんに姿を見られるのも恥ずかしい。ネット通販は…確実に年齢確認されるだろう。ならばヤフオクで中古を探すにしても…
と打開策もなく、そのまま18歳までの日々を過ごしていました。
※18歳未満はプレイしちゃダメだからね

18歳を迎え、えっちなゲームに対する欲も少し収まっていたある日、何気なくヤフオクを覗いていると『アリスソフト 中古詰め合わせ』という名前で出品されているものを発見します。その瞬間に2年前の記憶が蘇り、気がつくと購入手続きを進めていました(即決出品でした)
普通なら郵送で届くものに対して親というハードルがあるのでしょうが、高校2年生の頃から一人暮らしをしていた私は難なくそのゲームたちを受け取り、目を輝かせながら開封していきます。

このとき入っていたゲームは『DARCROWS』『PERSIOM』『大悪司』の3作品。どの順番でプレイしたかは覚えていないのですが強烈なインパクトがありました。

『PERSIOM』はダンジョンに潜っていくゲームで、戦闘がルーレットになっておりクリックしたタイミングによってダメージが変わるシステム。装備によってルーレットの内容が変わったり、女の子モンスター捕獲という収集要素だったり、3人の主人公別にストーリーがあるために時間が溶ける。
『大悪司』はオオサカに似た都市を舞台にした地域制圧型シミュレーションで、どの敵を懐柔しようかプレイごとに変わるため何度も繰り返すことになり、延々遊び倒していました。
(残念ながらDARCROWSはあまり合いませんでしたが…)

えっちなゲームを求めていたはずがゲーム自体の面白さにも魅了される。面白い上にえっちって最強じゃない!?
それがアリスソフト作品の感想でした。

ランスシリーズとの出会い

『PERSIOM』『大悪司』がどれだけ面白かったとしても、いずれ飽きがくるもの。他にどんなゲームがあるんだろうと調べたところ、『大悪司』に似たシステムの『戦国ランス』というものがあるらしいと知ります。

早速プレイすると、特に『戦国ランス』は後半がほぼ作業になってしまうという地域制圧型シミュレーションにありがちな要素がなく、一回のプレイで全勢力を制圧できない、できなくてもクリアできてしまう、でも見ていないイベントが残っているから二周目も続けてしまう…そのバランスにのめり込み、何周も何周も続けてしまう魔力のあるゲームでした。

このランスというのはどうやらシリーズものらしいと知って過去作のランスⅥをプレイしたところ、『戦国ランス』とは全く異なるウィザードリィ的な3Dダンジョンのシステムで、同じシリーズでここまで大幅にシステム変えることなんてあるの!?と度肝を抜かれ、本格的にアリスソフトのファンになっていきました。

その後もランスクエスト、ランス9と追いかけ、そして完結編であるランス10で最高の結末を迎え、巨大な喪失感と共に一生忘れられない作品になりました。
ランス10には第2部があるのですがそのことをしばらく知らず(第2部を始められるクリア条件に達しておらず)、購入してから1年後ぐらいに条件を満たし本当の結末を知りました。それくらいとてつもなくボリュームのある作品です。

ランスシリーズについては、ぜひこの動画を見てください。

ちなみに、アリスソフトがサウンドクリエイターを募集しているのを見て履歴書を送ったこともあります(書類選考で落ちました)
そのさらに数年後にアリスソフトの方とお会いする機会があり、「求人応募したけど落ちたんですよ~」という話をしたところ、私も履歴書見ましたと言われひっくり返ったのもいい思い出です。

現在までと35周年記念展

ゲーム性の高い作品はとりあえず全部面白いはず、ということで『大帝国』『イブニクル』など一通りプレイし、さらにランスシリーズの完結で一つの時代が終わったような気持ちでいたものの、『ドーナドーナ』でやっぱりアリスソフトはすげえ!となっているのが近年の私です。
(ドーナドーナが4年前ってマジ…?)

記念展で改めて、知らなかった過去の歴史を振り返ったり、知っている作品のラフや絵コンテを見られたり、たくさんの人が書いたメッセージボードを読んだり、アリスソフトの作ってきた素晴らしい作品たちを再度噛みしめることができたいい記念展でした!

そして、様々な社員さんの退職で体制がどうなのかとか、ソシャゲに注力する方針なのかとか色々言われていますが、そんなの知ったこっちゃないので大シリーズの新作をどうか!ドーナドーナ2をどうか!本当に切にお願いします!!

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